2018/02/19 のログ
■燐 > どれほど時間が立っただろうか。飲み物のオーダーと煙管内の薬草の処理以外の動作を見せなかった彼女は不意に立ち上がった。
「使う気はなかったけど…ここでグダグダしてて何もしないってのも尺さね」
そう小さくつぶやくとポーチから取り出したのは小さな駐車針。
なまじ薬物に耐性がある彼女にとって効く薬とは相応の副作用や揺り戻しを覚悟しなければならないもの。
しかしせっかく来たハイブラゼールを楽しまないというのも悔しい話。
回らない頭で葛藤を繰り返した彼女はすべてを明日の自分へ丸投げする、という結論へ至った。
躊躇いなく首筋へ針を突き立てれば、そのままゆっくりと薬物を自らの身に注入していく。
■燐 > 「……大分戻ったかね、これで」
目を瞑り、薬が全身へと巡るイメージをすれば徐々に気が全身へと回り心なしか立っている姿もより背筋が伸びたものとなり。
調子を確かめるように身体を何度か伸ばす動作をすればそのまま足はラウンジの奥に位置するカジノへの扉に向かっていく。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から燐さんが去りました。