2017/12/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 湾岸都市ダイラスの平均的カジノ。
じゃらじゃらと鳴り響くお金の音やらコールの声、酒場なんかとは違った喧噪。
その中、休憩スペースで縮こまって――といってもやたらでかいんだけど。
ともあれ、がっくりと項垂れる姿が、ひとつ。

「ま、……また負けたあ……。」

うう、とちょっと情けない声出して、悔しがってた。
基本的には運がいいを自認するんだけど、カジノとかはてんでだめ。
今まで何回もお金をスってきたわけだけど――今日もやっぱり大負けした。
別に生活かけてるわけじゃ、そりゃないけどさ。
負けると悔しいわけで、ぐったりと項垂れてた。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にエミリオンさんが現れました。
エミリオン > (じゃらじゃら音が響く。そんな中をまるではじめてかのように目を輝かせて歩く、一人の少女。その背には薄い半透明の羽があり人目で人間ではないことはわかるだろう)

「わぁ…すごい音…耳いたくなる…でもキラキラしてるなぁ」

(ふらふらと辺り一面見ながら歩いていると、休憩スペースへとたどり着いて。縮こまっているが目についたその姿を見つけると、項垂れているつまりは落ち込んでいると思ったのかそちらへと恐る恐る近寄り)

「あの、お兄さん大丈夫…ですか?心配事?」

イグナス > 「……うん?」

がっくりとうあん誰ていたところに、声が掛る。何事かと視線をそちらに。
半透明の羽をもつ、小柄な少女だ。
ある意味こんなところには似つかわしくないその姿に、ぱちくりと瞬きした。
ええと、と一瞬言葉に迷うが、どうやら心配してくれていたみたいだ。
く、と苦笑いひとつ。

「うん、おう、いや、なんていうか――あー、…おかねをな?
 たっぷりさっくり、スってしまったっつーか、ウン。」

わはは、と豪快に笑いつつもちょっとから笑い気味。
視線をつつつーと外に外しつつ。

エミリオン > 「お金を…すられた?」

(場に似つかわしくない少女だが、男の言葉にきょとりと、意味がわからず呆けており。)

「えっと…お金がなくなったってことかな…スるって、なにかよくわかんなくて。でも人間はお金がなくなると生活できないって聞いたから、すごく大変なことなんだよね?」

(どうやら、カジノ事態よくわかっていないらしい少女は、空元気ぎみな男をみて心配げに顔を曇らせて)

「私、お金はないけど励ますことはできるよ!お兄さんはどうしたら元気になる…かな…」

イグナス > スられたって言葉でどうも得心言ってない、様子。
はてとますます不思議そうに首を傾げた。
そういう、本当になにもわかんない少女がやってくるにはあまりにも場違い感がある。
が、ともあれ気を取り直して。

「ン、おー……そうだな、ウン。
 割と困ったこと、かな?生活できねッてほどじゃあないんだけどな。

それでも困ったというか、やらかしてしまったことに変わりはない。
ウウンと首を傾けて唸る。
――どうしたもんかなあってしてたら続く、ことば。
ほんとうにこの場に似つかわしくない少女の様子だった。
へ、と声を不思議そうにさせて、ついつい、素っ頓狂な言葉になってしまったかも。

「どうしたら? ……んあ、…あー、応援してくれたら充分、ってッたら充分だけど、そうだなあ。」

ふむと首を傾ける。彼女の様子に、一瞬だけ考えて、すぐににまりと笑う。
よしと彼女に向き直るなら。

「どういうふうに元気づけてくれンのかな。
 あー……俺はイグナス、というンだが。」

エミリオン > 「困ったほどではない…けどお兄さんへこんでるよ?やっぱりなにか失うと人間気持ちがへこんじゃうんだっけ?」

(首をかしげながらもまるで本か何かの知識をそのまま口にするように、どこか自信なさげな発言。すっとんきょうな声には疑問符まで浮かべる始末)

「応援?がんばれー、って?えっと、他には……」

(うーん、と考える少女。どうやらいい考えが浮かばぬようで少しうなだれて)

「イグナスっていうんだね。私はエミリオン。妖精だよ。…えっと、人間ってなにしたら励ませるのかな…本で読んでないからわかんない、や…あはは。妖精は…あ、いや私の種族はね、花とか送ると励ましになるの。人間もそうなのかな…?」

イグナス > 「そう、特に失うワケないって思ってたものを失うとな?」

ウンウンと頷きつつ。なんとなく、いいことを言っている風を取り繕っているが。
実際はギャンブルでお金をなくしただけなわけだけども。
ともあれ、彼女に応援の中身を考えてもらう。出てくる案に、くく、とその可愛らしさについ笑ってしまった。
ウン、確かにそれはそれは、励ましになりそうだ。

「エミリオン。……へえ、妖精なンか。
 …妖精がまあ、なんだってここに。
 ――……だけどそうだな、折角だし花、でも貰うとしようかー。」

にまりと笑みを浮かべたまま。よいしょと立ち上がる。
ほらこっち、と手招きするのは、カジノから少し離れる方向へ。
どうやら励ましてもらう、というのにも場所を選んでいるようで。

エミリオン > 「大変なんだね、人間って…」

(中身はともかく、良いことを言っているとは思ったのか感心したようにうんうん頷いており。)

「あのね、里は…すごーーく暇なの!!だってこんなにじゃらじゃら音がなってピカピカ光る場所もないし、珍しいものもないもん。だから少し勉強して出てきたの」

(カジノに来た理由も、どうやら物珍しさに迷い混んだようだ。立ち上がる男の身長に目を丸くして)

「わぁ…イグナススッゴク大きいんだね……っ!ふぇ?お花…私持ってないよ?」

(自分がそうだとは全く思っていない様子で、てくてくとついていく。花でも摘みにいくのか、という呑気な考えで)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からエミリオンさんが去りました。