2017/12/10 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「あ~お客様、こちらは貴賓用となってますんでね、ハイ、あちらへどうぞ~……――」
マグ・メールと海を挟んだ港湾都市ダイラス。
この港湾都市は、王都とは異なる盛況ぶりを見せる娯楽街でもあった。
不夜城の活況を呈しているこの街は、大小様々なカジノや娼館、果ては闘技場まで、およそ人の欲望をかき集めた街である。
男が立っているのは、中堅規模のカジノの門前。
会員証を確認し、そこに記されたクラスに定められた入り口へ案内する。
「ふ~……儲かってるようで羨ましいぜ、まったくよう」
このカジノで仕事をするのは久しぶりであった。
人手が足りない時に、たまに連絡が来るのである。
カジノの格がそれなりに高いため、不作法に興じる酔客はほとんど訪れないが、万が一のために自分のような者にも声がかかる。
それ故、それ程忙しく働くわけでもなくそこそこの収入を得られるいい仕事と言えるであろう。
華やかな街の様子を眺めながら突っ立っているだけというのは、何とも苦痛ではあったが――
■エズラ > 「ま、夜はこれからだ……あ、お客様、こちらでございます――」
身なりの良い姿の紳士と、腕を組む婦人――
それが果たして彼の妻なのか、それとも。
そんなことは気にしないで、二人を貴賓用の入り口へと案内し。
慣れた様子でてきぱきを客を捌いていくのであった――
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からエズラさんが去りました。