2017/11/23 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアルマさんが現れました。
アルマ > 眠ることのない夜の街ハイブラゼール。
フロアのあちこちで歓声やどよめきが上がり、騒がしさで満ちたカジノの一角。
カウンターに一人の女性が座り、グラスを傾けている。

彼女の視線の先で行われているカードもその奥から聞こえているダイスによる掛けの盛り上がりもその奥から聞こえるスロットたたましい音もどうやら本日の女性の興を載せるものではないようで、半分程が残ったグラスを少し傾けて一口ずつカクテルを味わいながらゲームを品定めするようにフロアのあちこちを見回して。

アルマ > 「うーん……どれもイマイチねぇ…」

カクテルを飲み干し、空になったグラスを見つめて女性は徐ろに呟く。
別にここのギャンブルがイマイチな訳ではない。レートで云えば高額勝負になれば下級貴族でも1夜で破滅しかねない、そんな勝負が行われる場所だ。

しかし、それすらも今の女性にとってはどこか物足りなさを覚えていてしまっていて。


「違うフロアに行ってみようかしら…」

何かに突き動かされるようにゆっくりと立ち上がると女性の足はフラフラとカジノの階段へと向いていく。行き着く先は会員限定の地下フロア。より高レートで違法性すらあるギャンブルが行われる特殊なフロアで。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルマさんが去りました。