2017/11/13 のログ
ルヴィエラ > (周囲の視線等気に留めた様子も無く、葡萄酒を片手に微笑む
ディーラーへと声を掛けては、調子は如何だだの、最近の事だのと世間話を繰り広げる
確かに、其の様子を見る限りでは、勝負をしに来たとは思えない様相だったろう
イカサマの様な動きは一切なく、そう言う点からも恐らくは周囲の警戒が低くなるのだろう)

女神でも悪魔でも、加護が在るのなら在り難い事だではないかな?

(穏やかに、そんな言葉を返しては、テーブルへとグラスを置く
後は、他の参加者達の結論を待つのみとなっている其の合間
もし、女が魔力を走らせると言うのならば――ローブ姿の男の、其の付近へと其の力が伸びた刹那
其の魔力的な構成を解析する其の力が、異様に膨大な魔力の気配を感じる事が出来るだろう
電流が走る様に、其の感知をしたこと自体で、女の方に一種の反動が揺り返す筈だ
魔力的な反動は、感知、と言う魔力的なリンクを繋げた事で、逆流めいて其の身体を奔り抜け

――淫魔に近付いている其の身体を、「掌握される」様な感覚を齎すだろうか)。

アルマ > 結果的に言えば運だけで勝ち続けていた中で魔力を用いた、それが間違いだったのだろう。

女の手からグラス、テーブルを伝播する魔力によって行われるコインの解析。
コインと女の間を繋ぐその流れを横断するように、突如膨大な魔力が膨れ上がる。
走査の為に開通した小さな流れはまたたく間にその奔流に飲み込まれ、開設した回路をさながら津波の様に遡り女の体内へと流れ込んだ。

「!?んんッ!ふぅッ、くぅっっつ!!」

元々解析の為に神経や感覚に繋いだ魔力の道。それがあらゆる物質へ伝達しそれを解析する電流となって魔女の身体を駆け巡った。その刺激に思わず身体が強張り、椅子の上で小さく背中が反り足が伸び上がって。

「ハァッ…ハァ、い、今のは……。ご、ごめんなさいね。あまりに楽しい勝負だからちょっと緊張してしまって。さぁ、続きを始めましょう?」

慌てて平静を取り繕い、笑顔を作ってみせるる。不穏な雰囲気がするが最悪この勝負で席を立てばいい。そんな考えで女は再び手札を捲る。膨大な奔流と繋がった魔力。それらは全てさながら自らの肉体を掌握しさながら操り人形の糸へと変化しているということを認識しないまま。

ルヴィエラ > (――隣で、まるで電流を流されたかのように、身体を跳ねさせる女。
其の様子を一瞥する事も無く、再び葡萄酒へと唇を触れさせては
そっと片掌をテーブルへと乗せて、其処から魔力を手繰るのだ
女には最早気付かれはしないだろう、一度「繫がって」仕舞っている魔力回路は
其処に通るのが女自身の魔力なのか、或いは他者の魔力なのかを判別出来なくなっている
カードを捲る其の刹那には、さて、勝てる手札を選択する其の意識は、果たしてどちらの物なのか)

――興奮するのも仕方が無い、其の勝ち様ではね。
ふふ、悪く無い手だとは思うんだが、叶うかどうか…。

(つむぐ言の葉は、まるで常にはぐらかす様な物言い。
正面では、殆どの者がカードを選び終えて、残すは女のみとなっているだろう
其の視界に見えているのは恐らく、普通だったら、勝ち筋とは見えない手の筈だ
けれど、それでも、まるで其の手に、過信染みたモノを擁く「様に」感じては。)

さて、では勝負と行こうじゃないか?

(穏やかな笑みと声音で、試合開始の宣言が響く、其の頃には
まるで、時が飛んだ様に、其れまで稼いだ全額と、提出された手札が自覚出来る筈、か
そして、きっと、隣の男が翻した其の手札は――其の場の、誰よりも高い役の、筈)。

アルマ > 捲ったカードを手元に引き寄せると女は手札を確認する。

これまでの流れに比べてると決して強烈な役ではない。しかし最初に提示されている金額が金額なだけにおいそれと勝負を行おうとするものは少なく。
そして何より――

(大丈夫、今回もきっと勝てる気がする。まだまだそういう流れよ)

どこから沸いたも分からない、根拠の無い自信が不思議に心を満たしていて。自然と膨大なチップと手札がテーブルへと進んだ

「大丈夫、大丈夫……ぇ?…あ、あぁ!そ、そうね、勝負よね。」

そして一斉に開かれる手札。その中には当然の様に女のものも混じっていて…

ルヴィエラ > (殆どの参加者の役は低い、そして、賭けた額も低い。
己の大負けを天秤に掛けて、リスクを取った形なのだろう
それは、恐らくこれまでの間に、女に負け続けていた場の空気も在る筈だ
其の中で、きっと唯一、己へと対抗するように大量のチップを掛けたのが、女。
そして、開かれる手札をディーラーが確認し、そして、読み上げて行くならば
其の勝負の結果は、勝利の女神は、女の元を離れて己へと浮気するのだろう。

或いは――最初に、魔力を利用しようとした時点で、見放されたのかも知れないが。)

――――……おや、危なかった…如何やら勝ちの様だね?

(其の瞬間、周囲を包んだのは、女が負けた事による歓声か
其れとも、己が負けずに済んだ事への安堵か。
何れにしても確かな事は、女がかけたチップのすべては、隣へと移動し
そして、女自身には、掛けた以上の額が圧し掛かったという、事。)

『――他に手持ちは御座いますか?』

(ディーラーが、女へと問う。
当然、其れ以上が出せないのならば、何らかの形で払わねばならない
そして、何で払って貰うかの其の選択権利は、勝者である己へと委ねられるだろう。
そして、きっと、其の刹那に。)

―――……お嬢さん、今夜の予定は?

(きっと、躊躇する事も無く、そんな言葉が紡がれる筈だ
女の、その、耳元で)。

ご案内:「“ハイブラゼール”とあるカジノ」からアルマさんが去りました。
ご案内:「“ハイブラゼール”とあるカジノ」からルヴィエラさんが去りました。