2017/08/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリスさんが現れました。
リス > ハイブラゼール……そこは、酒、金、女が揃っている大歓楽街。
 そして、自分の生まれた場所であり、なじみの深い場所でもある。
 賭博で金を撒き散らし、酒と女に、搾り取られる。快楽を集めて濃縮したような町だと、少女は思っている。
 今宵は定期報告と、提案を行うために実家に戻り、時間が空いたので、久しぶりに、街を散歩してみようかしらと思い、歩く。
 とはいえ、代わり映えのない街、酒場から聞こえる酔客の笑い声、客を呼ぶ連れ込み宿、そしてカジノ。
 少女は慣れしだ死んだその街の中をのんびりとした足取りで進んでいく。
 どこか、飲み屋か何かで少し休憩でもしようかしら。

 幼馴染のやっている酒場とかもあるし、そういう所で飲むのもいいわねとか。
 見たことのない新しい店に興味を引かれるのもある。
 あっちのお店、いってみようかしら、ときらびやかな看板の店を眺める。
 結局、新しい酒場に入ってみることにした。

リス > 新しい酒場は……やはり、あまり賑わってはいないようだ。
 まあ、昔からある酒場、しかも多くの店がひしめき合うところだ、これは!というものがなければ勝負は難しいだろう。
 人が居着くのが先か、潰れるのが先か、というところか。
 内装はまだ新しく綺麗で、落ち着いている感じがする、客がチラホラしかいないというのもあるが、そういう方面の酒場なのだろう。
 喧騒を嫌い静かに飲んだり、密談するには良さそうね、と軽く考えながら、カウンター席へ。
 酒が目的ではないので、とりあえず軽食と、ジュースを頼むことにする。
 マスターはこのへんではあまり見ない顔だし、移住してきた人なのだろうか。
 そんなふうに思いながら、店内の客を見回してみよう。
 可愛い子いたら口説きに行きたいな、と。

リス > チェ、と軽く舌を打つ。
 見回した限り、店内には興味を引くような子はいなかった。
 とはいえ……地元だしあまりやんちゃするとすぐバレちゃうし、それはそれで構わないかしら、と考え直すことにする。
 噂の流れるのは早いし、直ぐに両親とか幼馴染とかに流れていくし。
 気を取り直して、届いた軽食を食べる事にする。
 味は……まずまず、可もなく不可もなくというところか。
 海の男達が好むような味ではないし、この周囲にはあまりないから物珍しさで、地域の人がたまに来るかもなー。的な程度か。
 やはり、海の男たちの味覚の中には大きさもある。
 大きくて、ガッツリとした濃い味付けがよかろう。
 もぐもぐ、と野菜をかじりながら少女は考える。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシスティーナさんが現れました。
システィーナ > 初めて訪れた都市での巡回任務。
その殆どを無事に終え適当な店で食事をしようと入った一人の女性。

出来たばかりなのか店内の内装もこの街には似合わず綺麗で満席といかないがチラホラ客が居る程度だ。
自分は女一人と言う事もあり適当な場所を探しているとカウンターに座っている一人の女性が視界に入る。

『あの宜しければお隣に良いでしょうか?』

この街の特徴なのか店内に居る客は殆どが男性であり、女性が居たとしても男性の連れだったりもし、自分同様に女性一人である彼女に声を掛ける。

リス > 座っていたところに、声がかかる。
 その声に反応して見上げてみれば、自分と同年代か……少し上の女性がそこにいた。
 先程から見回していたので、彼女の言葉の意図に気が付いたので、ふわりとした笑みを浮かべてみせる。

『はい、騎士様。
 お気にせずにどうぞ。』

 少女は彼女の格好と言葉遣いからどこかの騎士だと思った模様。
 彼女の相席に同意をした。

『私のようなおしゃべりが隣にいてもよろしいでしょうか?』

 なんて、冗談をひとつ交えてジュースを一口。

システィーナ > 『ありがとうございます。それではお隣に失礼します』

カウンターに居る女性に恐る恐る声を掛けたのだが、快く承諾されれば自らも笑みを零し隣の椅子に腰を下ろす。

『そんな堅苦しい挨拶は良いですよ。
私はシスティーナと申します』

自分の服装からして騎士だという事を見抜かれ、堅苦しい挨拶をされれば苦笑を浮かべる。
元々の性分なのか様付けは止めて名前で呼んでくださいと囁く。

『私は構いませんよ。
寧ろ、一人で食事をするのは苦手ですし』

相手はどうやらこの街の出身であり且つ何処かの良い所のお嬢様といった感じに見受けられ、一緒に食事をしましょうと提案する。

リス > 『どうぞどうぞ、女の子の一人食事ほどさみしいものはありませんし。
 周りはカップルばかりですし。』

 もう、やんなっちゃう。と少女は微笑みをこぼす彼女に頬を膨らませて見せよう。
 直ぐに、膨らませた頬を戻して見せて。

『ありがとうございます。
 騎士様って気難しい方もいらっしゃいますし、基本は貴族ですしので。
 システィーナさん、ですね。私はリスといいます。
 どうぞお見知りおきを。』

 苦笑を浮かべる彼女に、少女は名前を確認するように呼んでから首をかしいで。
 先程よりは言葉を柔らかくしてみせた。

『わあ、嬉しい。
 では、ご一緒にお食事取らさせてもらいますね。
 そういえば、こちらでは見ない方ですが……どちらから居らして?』

 提案に喜び、少女は目を輝かせる。
 騎士のような人材はお客様としても護衛としてもすごく心強い。
 地元だからこそ、帰り誰を雇おうかな、とか考えるレベルなのであった。
 なので、渡りに船、とばかりに喜んだ。

システィーナ > 『そうですよね。女性一人の食事は寂しいですよ。
それだけでなく…変な虫も付いてくるので面倒ですよね』

彼女のいう事は確かだが、それ以上に女性が一人で居るとやたらと声を掛けてくる男性も居り、その相手をするのも面倒だと回りに聞こえないように小声で囁き。

『まぁ、そこは仕方ないですよ。
騎士の世界も男性世界ですし、そういった風に思われるのは。
此方こそよろしくお願いしますね、リスさん』

自分も名前を名乗った事で相手も名乗られれば笑みを零しつつ他愛も無い世間話に花を咲かせる。

『私は王都の方から此処に着たばかりですね。
この街は王都とは違って色々な意味で活気がありますね』

普段自分が住んでいる王都は街としては発展しているのだが、貴族中心の街の所為もあり陰謀が蠢いておりこの街ほど活気がないのが事実。
テーブルの上に腕を組んで乗せれば衣服に包まれている豊満な乳房が呼吸する度に揺れているのが視界に入るだろう。

こんな世間話をしていると痺れを切らしたのか店主が注文はまだかと急かすように告げ、彼女と同じ物と注文する。

リス > 『あぁ、わかります。
 海の男たちって基本飢えてますし。
 私のような地元の娘で、よく知ってるの以外にはほんと見境なく声かけてくるんですよー。
 むしろ、見てるとこっちに女の魅力がないのかって思ってしまいます。』

 少女の場合は知り合いはだいたいノックアウト+αをしているからこそ、声をかけてこないのだがまあそれはそれとして。
 相手の話に合わせるように声を落として見せて。
 男って嫌ですねーと笑ってみる。

『ふふ、システィーナさんのような、綺麗で優しい騎士様が多ければいいのに。
 しかし、すごいですね、女性なのに騎士なんて。』

 男社会で認められる彼女の実力、生半可なものではないのだろう。
 荒事は何もわからない少女からすれば、すごく有能なのだろうなぁ、というぐらいしか。
 彼女の言葉を聞きながらの世間話に相槌を打っていくことになり。

『あら?王都?マグ・メールから?
 奇遇ですね、私もマグ・メールに住んでるんですよ、ちょっとした用事があって帰郷してるだけで。
 ここは、海の男とカジノと歓楽街の街ですし。
 粗野と言っちゃっていいですよー?』

 言葉をオブラートに包む必要ありませんから。
 少女は注文を急かされる女性に肩を震わせて笑ってみせた。
 そして、首をかしいでみせる。

『そういえば、今日の宿は決まってます?
 もし、まだであればせっかくですし、ウチに泊まっていきませんか?』

 今から宿を探すのも手間であろうし、閉まっているところも多かろう。
 食事が終わったところに切り出してみせる。

システィーナ > 『そうそう、どんなにあしらってもしつこいのですよね。
女性が断っているのに…しつこい男性は嫌われるの分らないのでしょうね。
リスさんも中々魅力的で素敵な女性ですよ』

どうして男性は見境無しに女性に声を掛けてくるのでしょうね。
自分の場合は騎士姿の場合は立場的に声を掛けてくる男性は少ないのだが、私服姿の時は自分の事を知らない者が頻繁に声を掛けてくるのでウンザリしていますと語り。

『世間で騎士がどう思われているのか知りませんが、今の騎士はリスさんが思っているようなものではありませんよ。』

騎士は男社会ですが、その実情は親の七光りだったりお金で地位を買っている人もいるのですからと他の誰にも聞こえないように小声でささやき。

『そうなのですか?
それでしたら王都でもお会いに出来るかもしれませんし、ここで会ったのも何かの縁ですね。』

てっきり相手は地元の者だと思っていたのだが、意外にも王都に在住していることを知ると思わず声を上げて喜び。
それでしたら王都でお会いした時も一緒にお買い物したりお茶したりもしましょうと女子トークを繰り広げる。

『今日は泊まる場所はまだ決まっていないのですよね。
何せ急な任務で何も準備が間に合っていなかったのですよ。
それではお言葉に甘えてお邪魔しちゃいますね。』

リス > 『まあ、男性は女性の感覚なんてわからないんでしょうねほんと。
 断るのを強引にするのがイイとか思ってるんでしょうかね。
 好みの相手ならともかく、そうでなければ本当にやめてほしいです。
 もう、システィーナさんたら……、そんなこと言ってると、イケナイ扉開いちゃいますよ?
 騎士様のようなかっこいい女性に言われたら、同性でもキュンとしちゃうことあるんですから。』

 誰でもいいんですよきっと、自分の欲望がみたせれば。
 彼女の疑問にさらりと返答しつつ、冗談交えて見せてからジュースを飲み干す。
 ぷは、と軽く一息。

『少なくとも、私の知ってる騎士様は世間の理想像と、システィーナさんだけですから。』

 実態は、まあわからなくもない。商人していれば色々と噂も手にする。
 それを言わないのは、少女の腹黒さというところか。

『ふふ、ではその時は、トゥルネソル商会、マグメール支店をよろしくお願いしますね?』

 地元ではある、向こうに店を持って、住んでいる。
 お買い物はうちでお願いしますね、なんて宣伝してみせて。

『では、行きましょう。
 あまり遅くなってしまうと、暴漢も出てきますし。』

 少女は決まりねと、軽く笑って代金を二人分支払い、彼女の手を引いて家に連れて行こう。

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