2017/06/28 のログ
■レア > 眠らない街ハイブラゼール。常に眩い光が灯り街全体を照らし出すその中を縫うように飛び交う影が一つ。
影は大きな建物の屋根から屋根へと渡り、やがてひときわ大きな建物へと音も無く降り立つ。
建物の屋上に設置された魔法照明に浮かんだ姿は長身を黒一色の衣装に見を包み、仮面を付けた女の姿。
「さて…じゃあお仕事を始めましょうか」
自らが立つ建物を見下ろしながら女はそう呟くと唇を小さく釣り上げて微笑んだ。
■レア > 女の目的は1つ。シェンヤンの山奥で発掘される貴重な鉱物。
驚異的な透明度と硬度、魔法伝導を有し、極めて加工が困難なそれをさながら水晶玉のように真球状に切り出した“龍玉”と称される逸品。
それがダイラスの港を経て貴族のオークションの為にこのカジノへと運ばれているという情報はすでに数日の滞在とカジノへよ潜入調査で極めて信頼度の高い情報であるということを女は理解していた。
「……もうすぐ、もうすぐよ…」
自ずと高鳴る感情を抑えながら、何度も深く深呼吸を行って
■レア > 三度目の深呼吸の後、女の顔つきが変化する。高まりからの微かな紅潮は消え去り 仮面の奥から見える青い瞳はより冷たさを増し怪しく輝いた。
同時に女の身体は音も建てずに沈み始める。まるで氷が溶けていく様子のように女の身体は足元にある自身の影へと沈んでいき、完全に身体が床へ消えると地に写っていた影さえ跡形も無く
■レア > 建物の内部へと女怪盗は溶け込んでいく。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からレアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にボブさんが現れました。
■ボブ > (仕事で滞在する事になったダイラス。
せっかくダイラスへと来たのだから、ハイブラゼールへと顔を出さない手はないと思い、
入り口で追い返されない程度の身なりを整えて、入場すれば手持ちの金をチップに替えて
ハイブラゼールの中を歩き回っていて)
「ふふっ……さすがに活気が違うな。
勝負台に座っている他の客達の真剣具合も正に命のやり取りをしている戦士の如く…って感じだもんな」
(手持ちの金が無くなれば、正に命取りになりかねない自分と同じ様な貧乏人ギャンブラーの本気具合を
面白そうに眺め歩きつつ、男は席に空きがある最低ベットが低いルーレット台に腰を下ろし、
序盤の勝負を始めていく)