2017/05/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にパッツィノさんが現れました。
■パッツィノ > 惹かれたのは、紙芝居そのものより人物の声のほう。
「おいしそう」
紙芝居小屋の暗闇の向こうへ視線を飛ばしてそう言う。芝居だから誰かが話をしているのは確か。そしてその声がおいしそうであると。
しかし歓楽街の人がさざめく店で芝居の邪魔立てをするわけにゆかず、モゾモゾと焦れったそうに指の爪を動かした。爪は尖っているでもないというのにムズムズとして手の甲を引っ掻いて。
入ったことを後悔はしていない。シャツとコートを羽織っているから判じ難いかもしれないが、次第に肩が細かな震えを一度して、少年期に可能な低い唸り声を小さく一つ。
「―――あ。」
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にニアさんが現れました。
■パッツィノ > 明らかに、芝居の主は喘ぎ声を立てている、ように聞こえる。実際に喘ぎがメインではなかろうが、パッツィノの耳にはそれが際立って聞こえた。水の効果音が入ったか、紙芝居小屋の主が立てた水音かはっきり聞き取れない音が漏れ。
「うん。」
焦点は様々にあれど聞いていると恥ずかしくなってくる台詞が聞こえて、戸惑いながら頷きに顔をちょっと赤らめ。そうやって隣に誰かがいないものかと。
棒立ちそのものの姿勢で聞いている己。片手を伸ばして、空を掻くかどうかやってみる。
■ニア > 別段、用事があったわけではない。ハイブラゼールで用事があり数日泊まることにした。明日は特に用もなく、適当に酒場を巡り三軒ほど梯子した後、ふと目についたのは紙芝居屋。
普段からこういうものには興味はないが、暇潰しになるかと思い足を向けた。
内容は夜の紙芝居というだけあち艶やかな内容だろう。もっとも普段から裸を見慣れている医師としてはそんなボディバランスの女がいるか、とか心の中で笑いながら紙芝居を見ていた。
すると、隣に座っていた男性が妙に落ち着かない様子を見せた。まぁ艶やかな内容だし興奮したのかと思ったが…一瞬聞こえた声は場違いかと疑うような幼さの混じる声。
(…ませた子供が紛れたか?)
腕を組みながら、紙芝居よりも隣の不審者が気になり、そちらに意識を向けることにした。
■パッツィノ > 「………っ」
実際伸ばした筈の腕は空を掻いたわけだが。誰かがそこにいる、耳は息遣いを感じ取ることに成功したらしい。吐息にかわり隣に人を感じた喜びに震える息を、実際に安堵感というものも混ざっていて。
誰かをどうしようかとそういった気持ちはまだ内にない。ゆっくりと薄開きにした視界を横へ投じると、白衣が目に入って目を見張ることとなり。
「あ。医者様…?」
具合はどうですかと訊ねてくる、ついそういったシチュエーションを想像して半歩ほど後じさり。
■ニア > 「なんだ、医者だと不都合があるのか? 病気を撒き散らさないなら別に何かするわけじゃない」
ニアは腕と足を組み、不遜な態度で後ずさる推定少年を見た。声色、動き…何か違和感を感じる。
一見正常に見えるが、規則正しいというかなんというか人間には必ずある身体歪みが少ないような気がした。
…とはいえ相手の裸を見てしっかり測定したわけでもないし、先程自分が言った通り特別何かするわけでもない。
「…まぁ大人しく座っていな、他の客の迷惑にな。ただもう少し大人っぽい声をしとけ」
男勝りのガサツな口調で少年を落ち着かせようとし、視線を芝居に向き直す。
「…君くらいの歳でもこういうのは興味あるものか…性医学も見直さないとな」
隣の少年を気にしながらぽつんと呟いた。
■パッツィノ > 「子供じゃない。先生。」
握ろうとして失敗した手をもう一度と、今度こそそこにいる相手の指に絡ませ。そうするとほんの少し湿っているのがわかるだろう。季節柄、すでに暖かい掌が、甘い香りを発している。
否が応でも耳に入ってくる紙芝居の声はまだ続行している。
「あの。心の声が聴けるって有名な、その。なんていう機械か知らないけれど。」
吊り下げた聴診器を見ながら、キラキラと輝かせた瞳に入るのは薄暗い小屋に灯った一抹の光。
身を動かしつつ暇をしている手を動かしたら、先生と呼んだ人の下腹部をそっと触れるだろうか。
■ニア > 「ん、気に障ったか? それは悪か…っ!?」
ふふん、と鼻で笑ってやろうかと思った矢先、触れ合う掌。手を握られれば夜の街で冷えた身体に温もりを覚え、酒も入ってるせいか柄にもなく驚いてしまった。
春らしい甘い匂いに誘われるようにしながら、伸びてくる手。払いのけようか一瞬悩んだが場所が場所だし、ひとまず棄て置いた。
「これは聴診器…心の声じゃなく心臓の鼓動を聴くものだ。心の声を聞きたいならこっちの方が早い」
胸ポケットから出したのは瓶詰めされた小さな容器。中に入ってるのは桃色の液体。俗に言う自白剤に近いものだが、チャームの魔術を混ぜ合わせており洗脳にも使う香水である。
「…でなんで私のお腹を撫でているのだ…んっ」
時折触れるくすぐったい刺激にピクンと身体を震わせて。
■パッツィノ > いったん佳境に入った紙芝居が大きくうねるように声を粟立てる。その声はパッツィノの耳に変わらず届いている。
「エッチなお薬…」
ぱた。と、思い当たった考えに、一瞬手の動きを止めて見入って。
「先生は、それを僕に使うの。………ダメだよ。香りを混ぜさせたら、ダメダメ。」
薄暗い光が、パッツィノの眼球を過ぎり。そうしてにこりと形だけ微笑みを浮かべて、彼女の取り出した桃色の小瓶へ触れようと指先を伸ばして、ほんの少し滴る指先の果汁は今は透明で水に近い。汗と見間違える程度のもの。つ、と指で押して小瓶を退けようとする動作。
いったんは握った手を離すか離すまいか迷った末に離さないでいることを望んだ。
■ニア > 対してこちらはあまり紙芝居の内容は頭に入って来ない。目の前の少年に気を取られてさっぱりだ。
「別に使う気は無い…そもそもこれは薬だ。意味もなく使ったりしない」
それはフリか?と思いつつも引っ込める。汗のようなものが付いていたが気にせず手を引いて小瓶を遠ざける。
「…で、なんで私たちは手を握ってるんだ?」
ナンパならお断り、と素っ気ない態度を見せるも手は離れずにいる。心のなしか小瓶を掴んだままの指先も何やら動かしにくい気がするが…。
■パッツィノ > 「ああ。先生。握った手の理由は聞かない約束でしょう。」
先生は頭が回るらしい。医者だからと当然の理由に思い至って、目を閉ざし二つほど頭を上下に揺らし。そうやって勿体ぶって言い放った言葉。
相手が瓶を持った手を動かしにくいと思うならそうなんだろう、己で完全に意図して粘着力を高めるわけではない。
「先生は、紙芝居に興奮してないの。」
先生と告げた女性の耳の近くでふう、と息を吹いて試してみる。ちょうど耳の高さが似ている位置にありやりやすい。
調子に乗ったならぺろと舌を宛がって。
■ニア > 「え、あぁ…そうだったか?」
あまり人付き合いが得意な方ではない。まぁそういうものかと流しつつ、ふと耳に触れる吐息。
「ひゃっ…いや、気にならないわけでは無いがあぁいう普通の性的描写だとそこまでは…ひんっ!」
紙芝居ではさして興奮はしてないくらい性癖がねじ曲がってる女だが、流石に直接攻撃は聞くのかぶるっと身震いして甘い吐息を漏らした。
■パッツィノ > 「耳が。感じるんですか。………ふふっ」
勿体つけて丁寧語を使う。華やかでさえある微笑をここぞとばかりに浮かべてくすっと笑い。
「ああいうのより、もっとずっと深いところを知っている、先生は狡いなあ。」
口を尖らせて文句を一つ言ってみて。勿論、せっかく近寄せた唇を自ら進んで剥がす気配は見せない。寧ろまた図に乗って前歯を、押し宛がうのみだが耳朶にそっと口付けのように押し付けて。
足を前へ進めて、女性の脚を挟むようにすると未だ未熟なりに少し立っている股間のものが押し付けられるだろう。
■ニア > 「べ、別に性感帯ではない。くすぐったいだけだ」
顔を赤らめつつ否定し、そんなわけないと頑なに意地を張る。
しかし前歯が耳朶に触りむず痒い刺激が何度も来ればぎゅっと身を縮めて小さく震えながら時折押し殺したような声を漏らす。
太ももに当たる硬い感触。それが何を意味するかはすぐに理解できた。
「くっ、んっ…興奮してるのはお前の方じゃないか…」
膝でグリグリと逸物を刺激して仕返ししながらも、身体は徐々に汗ばんできた。
■パッツィノ > 位置を一旦確認。自分は立っている姿勢から多少腰を屈めて、座っているはずの相手の姿勢に合わせているつもり。
膝を随分高く上げる女性。という感触を受けて、スカートの布をいったん触った掌でスカートの下にある膝をそっと撫で。
「ああ。なんでそんなに…ッ強く………、うゥ。先生。」
今少し股間が立っているこの瞬間に、膝から与えられた刺激は強過ぎるかと思われて、短く喘ぎ唸るような声を発しただけで抗議したつもりでいるが。
握った掌をあっさりさっぱりとした感触で離したと思いきや、女性の胸元を服の上から撫でる。
「興奮しているよ。今は、まだ、序の口。………っん」
唇を寄せていたが、女性の口元を食む動作と変え。
■ニア > 腕組み足組みで踏ん反り返るような格好でいた女性。そこへ足を挟むように跨ってきたのでグリグリ仕返しをしてみた。
「私はされるより虐める方が好きなんだよ…って、んっ…ぁ」
手が離れ、代わりにシャツに手が伸びた。決して大きい方ではないが、肉付きの良いふくらみが弾力を持って少年に返す。ぶるっと身震いしながら熱い吐息が紙芝居の中に溶け込んでいく。
■パッツィノ > ぶるっと震える胸の膨らみを、実感の一つとして甘受する。
構わずシャツに手を入れると指先から甘い蜜が滴り落ちて。女性の乳房を緩く握ると、ねばあっ、とした蜜液が体液となり乳房を包み込んで。
「ああ。甘い匂い。」
舌を転がしながら甘い吐息で囁き。それは己が発した香りであるにせよ、甘さに酔い痴れるには構わないのだ。
自分の乳首も小さく立ってしまうが気には止めない。かぷりと鼻先を甘く噛んで。女性の膝の上でもう一度、今度は正常位の逆の恰好で、即ち真っ直ぐに膝の上へと、椅子にしている物を利用してそこへ自分の膝を立てるよう乗り上げて。
■ニア > 「くっ、んんっ…この…他にも人がいるってのに…ひゃっ!?」
いくら薄暗い閉鎖空間とはいえこんなに不自然な匂いと動きを出していたら自然と注目を集めてしまうだろう。さらにシャツの中に入り込んだ手からローションのような染みが広がり、胸全体を覆っていく。ドロドロしたもので服が汚れ、すっかり透けてしまうほど張り付いていく。
「な、なんだこれは…甘い匂いはするが毒ではないようだし…あっ、んっ…」
触れ合う唇。甘い匂いについ舐めてしまい、膝の上に乗られても大した抵抗もできずに小さく身体を跳ねさせながらドロドロと甘い匂いに酔いしれていた。
■パッツィノ > 「ごめん、頭が。回らない。」
言い直すなら酔ってきた、の意味。相手の言葉にまともな答えを返せない程度には、性というものに酔っているようで。
周囲は、流石はハイブラゼールといったところか、紙芝居に興奮を覚えた男女が多かれ少なかれ親睦を深めている光景がちらほらと見られ。
「僕の果蜜液、気に入って貰えた?」
薄暗がりで首をことりと傾げれば、唇を微笑の形に。目をパチパチと瞬かせて意向を聞いてみたいという姿勢。
じんわりと温まる掌を再び胸に沈めたら、両手の優しい力で揉んでみよう。支えるものがないので相手の真上で上半身を傾けて首筋を吐息で愛撫することに。