2017/02/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシャーロットさんが現れました。
■シャーロット > 「つまらないところだったわ、闘技場って」
豪華なソファにかけ、文句を零すシャーロット
闘技場で面白半分に手持ちの奴隷を戦わせたら一度も勝てなかった
ただ敗北し、凌辱された他の貴族を悦ばせるだけだったのがなんとも不満だったのか、
手元で装飾のついたダーツを遊びながら、的を眺める
■シャーロット >
カジノは人で溢れ、今日も貴族達の遊び場となっている
中には一攫千金を求めて来る卑しい平民や冒険者の姿も見えるが、
このカジノはシャーロットのお膝元だけあってレートが高い
金を持っていてもそれなりの格好をしていないと入店すらもできず追い出される
それでも中には紛れ込むようで、今日も盛況であった
「半端なヤツが来ても、すぐ丸裸なのにね~」
今日は何人が黒服に地下に連れて行かれるのか
愉しげに口元を歪めてダーツを放る
「あ…闘技場で一山あてたようなのがいたら連れてくるように言っておいて。
強い奴隷もちゃんと持ってないとダメね~」
■シャーロット >
従者がうやうやしくテーブルにお酒を並べてゆく
シャーロットはまだ15歳、しかしそんなことはお構い無しで、当然文句をつけるヤツもいない
高級なワインをすっと煽る、
一般貴族なら舌を唸らせる高級酒もシャーロットには水と変わらず、
その口から簡単の言葉などが出てきたりはしない
「で…マリアベルが掴んできた話は?私のコトよく思ってない連中の話ー、
家の名前が割れたならさっさと叩き潰しちゃってね、いい見せしめにもなるんだから」
爪の手入れを従者の一人にさせながら、そんな言葉をつらつらと並べてゆく
カジノの華やかさとは裏腹にVIP席の雰囲気が妙に重苦しいのは、
ただただシャーロットがそこにいるからである
この雰囲気がわからない若い貴族などは、シャーロットを口説きに来ることもあるのだが…
"見せしめ"の数が増えるとそれも少なくなっていった
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にドルクスさんが現れました。
■ドルクス > ハイブラゼール通称至福の島
そのカジノのルーレットの前で口元を抑える
高笑いしそうなのを必死に抑えている真っ最中の男
「今度は赤かぁ、今日はほんと運がいいんだよね」
赤か黒かの2択、それを当て続ける事10回程
ディーラーもおかしいとは感じているのだろうが玉を転がしてるのは自分
10回もオールインで倍々増やされていけば焦りもするだろう
もう少しで屋敷でも買えそうだ
「やっぱり生活費稼ぎはここに限るよ」
ここはレートも他所に比べてかなり高い
おかげでこうして楽に稼げるというもの
経営しているフェルザ?とかいう家に感謝しないと
生きるか死ぬか、大金をそんな賭け方で遊ぶテーブルに野次馬も増えていく
■シャーロット >
暇を潰していると、カジノの黒服の一人がそっとシャーロットに耳打ちをする
「…ふぅん?」
どうやら荒稼ぎをしている男がいるらしく、イカサマを疑っているという話だった
「──もう少し泳がせなさぁい?
それでも勝ちが止まらなかったら、その時でいいわ」
ワイングラスをくいっと呷る
こういうことは稀にあるものだ
イカサマしているかしていないかは問題ではない
占い師だとか、そういう類の客も稀にいる
でっちあげることで吊し上げ、ひん剥くことも珍しいことではなかった
「──どの男かだけ、聞いておこうカナ」
再び黒服が耳打ちをした後、一番大きなルーレットテーブルへとその視線が向かう
■ドルクス > 「はいまた赤、君赤色が好きなの?」
歓声と共にチップが倍に増えていく
その光景と自分の手を交互に見比べ焦るディーラー
大方外す様に狙ったのだろうが…そんな小細工は無意味
「さて、オーディエンスの皆さんにも御祝儀だ
パーッと遊んで派手に儲けよう!」
最後の勝負で勝った分を野次馬達に配り残りは後で精算してもらう
大当たりを目の前にして予想していないチップを手に入れた者達は急いでまた賭けを始める
中でも目が血走った数人が自分が座っていた席を奪い合っているのは…少し笑える
「ジンクス頼りは身を滅ぼすよっ、と」
既に目的は達成済み
後は適当に遊んで帰るか…と、飲み物を受け取ったおりにこちらを見つめる視線に気が付く
他の客とは違いこちらを品定めする様な視線
そして目を止めてしまったのはその瞳の色が珍しかったので
容姿もさることながらなんて身体をしているんだと驚き半分で見つめ…
「っと、失礼。」
聞こえないであろうがそう呟きニコリと微笑む
それだけ…経験からくる本能が告げている
あの女性は何か危ない香りがする、火遊びしようとすると大火傷するタイプだと
■シャーロット >
こちらと目があったと思えば、シャーロットはにっこりと笑ってその手をひらひらと振る
あどけない少女のような笑顔はどこかそのスタイルとは不釣り合いで
「──あの男、ちょっとこっちに連れてきて?」
周囲の黒服が動く
程なくしてドルクスの元へと歩いていけば、
カジノのオーナーがお呼びだと告げ、その元へ行くように促すだろう
■ドルクス > 「あはは…は…」
笑顔で手を振り返してくれたので好印象
そして自分はそっと周りの客に紛れよう
そう思っていたのだが彼女が声をかけた黒服達がこっちへやって来る
やはり勘は正しかったらしい
「オーナー様が…分かりました。」
ここで逃げても更に面倒な事になるだろうと素直に頷く
程なくしてオーナーの…彼女の元へ連れてこられればまずは素直に一礼
「こんばんはお嬢さん、貴女の店で楽しませてもらっていますドルクスです。良ければ以降お見知りおきを」
■シャーロット >
「礼なんていいのよ~」
くすくすと小さな笑みでお出迎え
体つきも相まってどこか妖艶にも見える
「楽しんでもらってるようで何より♡
でもぉ、貴方ズルしてるわよねぇ…?
貴方を蹴落とそうとしてたのに出来なかったって、ディーラーの顔を見れば一目瞭然よぉ?」
仕掛けか、能力か、魔法か
いずれにしろ稀有な力を持っている
咎めるというよりも興味が湧いたというほうが正しい
■ドルクス > 「まぁ、一応礼儀ですしね」
相手はここのオーナー様
如何に子供相手でも無礼な真似は出来ない
それに周りの黒服さん達の目が怖い
「おやぁ?蹴落とすのに失敗したらズルなんて乱暴ですねぇ。
大金がかかった勝負で彼も手元が狂ったんじゃないですか?」
それと…
「魔法が使われたら貴女に声を掛けられるまでもなくどこかに連れてかれているでしょう?」
カジノでの魔法はご法度
使えば即座に罰せられもちろんカジノ側も魔法の感知に余念がない
にしても…この新しい玩具を見つけた仔猫の様な目は少し安心できる
いきなり襲われる危険は無いらしい
「僕は運が良くてね。今日この日まで運で生きてきたと言っても過言じゃないですよ?」
■シャーロット >
「んー、一理あると言いたいところだけどぉ…」
ちょいちょい、と手招きするとディーラーテーブルから、一人のディーラーがこちらへ来る
その手にルーレットのダイスを持って
「カジノってぇ、裕福な人間達の社交場なのよね~、
下層階級が日銭を稼ぎに来るところじゃないの…だからぁ…」
ディーラーが手渡したダイスを転がすと明らかに不自然な動きをしてそれは転がる
"これにすり替えられたのだ"とでも言わんばかりにディーラーは不遜な態度をとる
要するに、極稀にいるような強運の客を貶めるための仕込み、でっちあげである
運だけで勝ち上がったならなおのこと、潔白の証明材料がないのを良いことに
おそらくこのカジノではこういったことが繰り返し行われてきたのだろう
「奥にご一緒、願えるかしらぁ」
くすくすと笑う少女の表情は仔猫と呼ぶには余りにも悪意に満ちている
■ドルクス > 「成程ねぇ。確かに一理ある」
妙な動きで転がるダイス
ディーラーの彼にとっては渡りに船だろう
こちらにとっては海に突き落とされた思いだが
「ふむ、良いですよお嬢さん
僕としても収穫無しで帰るなんてご免被ります」
彼女に言われるまま奥の部屋へと素直に着いて行く
けど、少し不満もあるのでディーラーの彼に八つ当たり
ぽんと肩に手を置き耳元で囁く…
「じゃぁ、また後で…」
はっきりと確信めいた声で不安と恐怖を胸の内に少しだけ染み込ませる
この後の勝負で彼がへまをやらかせば万々歳
所謂ただの悪戯だ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からシャーロットさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からドルクスさんが去りました。