2017/02/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にセンカさんが現れました。
センカ > 夜なお明るく、そして喧騒の絶えない歓楽街……通りには無数の酒場が、賭場が、そして色宿が軒を連ね、その合間合間には屋台が立ち並ぶ。
そんな屋台の一軒に、酒を、そして料理を堪能する大柄な人影があった。よくよく見ればその大柄な人影は女性で、しかも身に着けた旅装束は簡素ながらも一目で高価だとわかるもの……場末の屋台には色々と似つかわしくない人物だが、当の本人は周囲からの奇異の視線など気にした風も無く、初老の店主ととりとめも無い雑談を交わしながら麦酒を飲み、鳥の串焼きなどを口に運んでおり。

センカ > 「……ふう、馳走になったな、店主。久方ぶりに美味い酒を飲ませてもらった。……また来る」

最後の一本を串のみにし、麦酒の満たされた杯を一息に干すと、女はいくばくかの硬貨を屋台に置き、傍らに立てかけておいた剣を担ぐと、夜の闇に消えていく。
蛇足ながら置かれていた硬貨がすべて金貨であったことに気づいた店主が目を丸くするのは、その少し後の話。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からセンカさんが去りました。