2016/11/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にノアさんが現れました。
ノア > なんと良い日だろう。あらゆる娯楽施設が揃うこの歓楽街で、あらゆる欲を満たせる程の富を手に入れた。カジノは大勝ち、オマケに万が一、一文無しになったとしても.. 此処はハイブラゼール、金持ちのカモなら其処ら中に居る。

上機嫌な女はドレス姿で、カジノから程近い広間のソファーに脚を組んで座っていた。シャンパングラスの底から湧き上がる細かな気泡を、うっとりと見詰めながら..

「 あぁ..... 天国♡ 」

ノア > ギラギラと豪奢な広間でゆったりと、行き過ぎる人々を眺める。大金を失っても "はした金" くらいにしか感じていない恰幅の良い壮年の男や、其れに群がる女達。この世の終わりだと絶望オーラを漂わせた青年や、ただひたすらに作り物の笑みを浮かべ給仕を続ける奴隷達。

時折細いシャンパングラスに口を付けつつ、ゆらりゆらりと様々な人生を見送っていると..

「 .........ん、」

空いたシャンパングラスに気付く。其れと同時、タイミングを謀ったように現れた男娼に声を掛けられると、差し出された手に空のグラスを渡して立ち上がり

「 ふーん..... 」

品定めでもするように頭から爪先までジっと見詰め、緩やかに首を傾げ、長い髪をふわりと揺らす。満足げに微笑みを浮かべては、彼の腕に手を絡ませて宿へと拐ってゆき..

せいぜい添い寝をしただけか、酒の相手をさせたか、マッサージでもさせたのか、話し相手にでもなってもらったか、其の程度。いずれにしても一晩を買うに相応しい金額を支払って、愉しい夜を過ごすのだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からノアさんが去りました。