2016/10/17 のログ
アルテア > カジノが付いた宿を1日貸し切った上で午前中から行われていた会合はハテグやタナールの戦況から各地域の魔物の出現傾向等ハイブラゼールに相応しくない真面目さで多岐に渡って情報交換と議論がなされた。

しかし、問題はその後。宿の一階にあるカジノを利用した交流会。アルテア自身が現在進行形で参加しているこれこそが他ならぬ彼女の頭痛の種であった。

カジノの中央。扇状の卓にはディーラーと向かい合う形で何人もの女性が座らされている。
ミレー族の奴隷から見るからに若そうな冒険者まで、バライティは多岐に渡っているがその面子は会合に参加していたものではにい。そして、彼女らは等しく頬を上気させ、時折喘ぎと熱い息を漏らしていた。

そう、魔術的制約で敗者に性的快感が襲う仕組みの中で彼女達はゲームをさせられているのだ。

「…このため“だけ”にわざわざギルドから若い子を連れて来るとか正気じゃないわね、どこの誰が考えてるのかしら」

アルテア > 制約を性的に利用したギャンブル自体はこの街においてさほど珍しいものではない。
単体で制約を構築出来るギャンブラーもいればカジノ自体がそれをウリとしている施設も存在する。

ただこの見世物の為だけにわざわざ王都から人を連れて来るというのはアルテアにとって酔狂と言わざるを得ない行いだった。

「どこのギルド主催して誰が考案したから知らないけど世も末ね…」

騙されたり、無理矢理連れてこられたであろう女性達に心の中で小さく同情しながら、アルテアは余計な事に巻き込まれ無い為にゆっくりと席を達そのまま自らの部屋へと戻っていくのだった

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルテアさんが去りました。