2016/10/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にドルクスさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にカノンさんが現れました。
ドルクス > 「ここも久しぶりだなぁ。もう一年ぶりくらいかも?」

港湾都市ダイラスハイブラゼール、至福の島の島と呼ばれるだけの娯楽が集まり
その一方で欲に敗れた者達も集う人間の街の中でもかなり混沌とした場所
カノンが海を見てみたいと言ったのをきっかけにどうせならとやって来た
久方ぶりのここはまさに眠らない街と言える

「どうだいカノン?ここがハイブラゼール
ブラックギリギリのグレーゾーンが入り乱れる刺激的な街で…僕の財布でもある」

最後の一言は小さく囁く様に
しっかりとカノンには自分の腕を握らせている
ここではぐれたとなると王都ではぐれる数倍は危険だ

「絶対に僕から離れない事、それさえ守ってれば結構いい観光地だよ」

カノン > ただ、純粋に海があって、お魚の美味しいとこと聞いてたから興味を持った場所
それだけど、実際来てみるとなんとなく空気が良くない場所もあったりと

彼に無理を言ったのに、申し訳なくなってしまう
腕をぎゅっと握りながら体をくっつけて

「お魚と海と…だから、もっと綺麗なとこかともってた」

明かりや人の賑わい、お酒の匂いもする所。
想像と少し違うことに少しだけガッカリと彼の腕を握ったまま共に歩き進めていきながら
周囲を眺めながら

ドルクス > どうやらカノンの思い描いていた街では無いらしい
確かにここは港湾都市と名乗ってはいるが個人的には歓楽都市に改名した方が良いとは思う
しかし、そんな事はきちんと想定している

「街の外れの方は静かで綺麗な場所もあるから安心していいよ
そこだったらきっとカノンもゆっくり海も見れるさ」

しょんぼりと耳が垂れたカノンの頭を撫で、通りを進む
何処を見てもカジノや娼館、果ては一周回って健全そうな店まで多種多様
呼び込みの者も居るが自分とカノンが分かりやすくくっついているおかげかその声はかからない

「いつもはカジノに行ったりばっかだったけど前よりは他の店も増えたかな?
カノンも何か興味が有ったら言ってくれて構わないからね」

カノン > 「うん…」

垂れた耳、頭を撫でられて喜ぶけど気は怯えたまま。
周囲の派手さが落ち着かなくて

「あの、もし…、行きたいとこあったら、いってきていいよ?
 ちゃんと待ってるし」

1年ぶりと、以前もきたことあるように話してた
街のことも知ってるようだから懐かしがって行きたいとこや知り合いもいるのならと

ドルクス > 「カノンを置いてまで行く所は無いかな。カジノから引き出す必要もないし」

カノンを1人でここらに放置する、論外である
カノンは贔屓目に見なくても美人だ
それでいて耳や尻尾のせいでミレー族にもよく間違われ
この町でのミレー族のは殆どが奴隷の場合が多い
美人で奴隷の様な女、ここまで条件が揃って一人にしたら数分もすれば不愉快な事になってしまう

「それに今回はカノンに楽しんでもらいたいしね
危険な事は何も起こらないから安心して楽しんでみてよ」

今回の旅行は新婚旅行の一部でもある
だからできる限りカノンには楽しんでほしい
危険な事を忘れればここも案外楽しめると色々な娯楽を紹介していく

カノン > 「…よかった」

言い出したものの、緊張する空気を感じては不安だったこと
握ったまま手を離すことなく

この場所の案内をききながら

「じゃあ…お魚食べにいこ、それで…も少し静かなとこにいきたいな」

ここは明かりも眩しいほどで人の往来や、酔ってる人の声もする
今まで見てきた街のどこよりも、騒がしく賑やかで

ドルクス > 「はは、置いてかれるとか思ってた?」

そんな事はしないのに、心配性だなと笑う
肩を抱きカノンの要望通りの店を思い出していく

「それなら…海沿いにいくつか店があった筈だしそこに行こうか
海が近いだけ有って魚貝が美味しいしここと違って人通りが激しくないしね」

海の見える店、軒並みなアピールポイントだがこの街で態々そこに足を運ぶものはあまり多くない
地元の者御用達の店と言った所か
この街の騒がしさに疲れた者の安住の地とも言える
中央から外れ海が見えてきたころには明るさや騒がしさも一気に鳴りを潜めた

「…うん、何度来てもびっくりするぐらいのテンションの差だよ」

さっきまでと今とでの周りの空気の代わり様に苦笑する
星や月明かりが周囲を照らし店の様なものもかなり間隔が空いている

「さて、どの店にしようか。カノンの直感と鼻に頼ってもいいかな?」

良い匂いのする店を探してもらう
勘も鋭いカノンに選んでもらえば確実に最高の店に巡り合えるだろう

カノン > 「ううん、ここにも知り合いいるのかと思って…」

話しながらも彼のむこうには、綺麗なお姉さんがドレスを着ていたりすぐのが見えて

「私も、ドレスきてたほうがいいのかな」

綺麗なお姉さんと客とは知らず、男性が店先でいるのを時々見かける
彼の隣で小奇麗にしておけば…彼が喜んでくれる場所なのかと
思って眺めてた

肩を抱かれて縮まる距離、歩いてると徐々に人気も落ち着きだして
派手な明るさも
海沿いに並ぶ食べ物屋さん

鼻先をクンと高くし、少し考えて

「じゃあ…ここ」

ほかに比べて、小さめのレストラン。看板はレトロな感じで
ここに構えて長く続いてるような雰囲気はあるところを選んで

ドルクス > 「んー居ない事も無いけど態々会いに行くほど親しい相手は居ないかな」

知り合いぐらいは居る
出会えば挨拶ぐらいはするがこちらから会いに行くと言うのはない

「カノンは素材が良いから似合うとは思うけどドレスって結構鬱陶しいらしいよ?」

本音を言えばカノンは似合う
是非一度来てもらいたいが過去にドレスを着るのがうざいといった声を
女性から何度も聞いていた。見た目が派手だったり美しい物は手入れも何もかもが面倒な事が多いのだ

「それに僕としては結構体の線が出てる方が…」

カノンに送ったシェンヤンドレス
身体の線が他の者よりも露わになっていてとても良い品だった
個人的にはドレスなんかよりそういった衣服の方が見ている分には嬉しいものがある

「ありがとカノン、じゃぁ入ろうか」

カノンが選んだ店は最近できたような物ではない様だ
自然と期待も高まりながら店内へ、2人で奥の席につき注文はお任せで
運ばれてくる料理は生のまま切り分けたものや煮込み、蒸し焼きと様々な種類が、当然お酒も忘れずに

カノン > 「そうなんだ…じゃあ…今度は、それ着る」

お店の前にいる、そういうお姉さんたちの派手なのは、たしかに
自分が着ると大変そうだけど

彼が喜ぶのが、以前のシェンヤンのものなら
それで納得するものの、アレは動くといろいろ見えてしまうから
着て外にでていくのは勇気がいるもので

「おいしいね、知らないお魚もたくさんある」

川魚を主に食べてたから
海の大きな魚や色鮮やかなものは初めて、運ばれてくる料理を
口にしながら、外の緊張もほぐれたように表情も明るくなって

ドルクス > 「帰った時の楽しみが一つ増えたよ」

グシグシ頭を撫でる
あのドレスはカノンの気分が乗った時に見られる貴重なもの
あれに似たタイプの物を探すのも今後の楽しみになってくる

「川魚は食べ慣れてるけどやっぱり海のはまた違うからね
偶に腕が沢山生えた変なのも釣れるらしいよ?」

確かオクトとか言ったか…触手をいくつも生やし魚を絡め捕って食べる
奴だとか、美味しくなさそうだなぁ等と考えながらスープを口に運ぶ

「今度海荷川に行くときはカノンの水着も用意しないとだね」

こんかいここに来るにあたって唯一の後悔、カノンの水着について考える
水着姿のカノンを想像して水着がない事を想いだした時はとても辛く悲しかった

カノン > 「ドルクスが、喜ぶこと…したいから、教えてね?」

初めて食べる海のお魚を口にしながら
撫でられたら嬉しくて尻尾が揺れる


「腕がたくさん生えたの?………ぃゃ…」

頭の中で想像したのは、人の腕がたくさん生えた魚で、眉をよせて
嫌そうな顔になってしまう

「水着?……ここ海の近くだし、お店ないかな、ドルクスも水着買わないとね?」

ドルクス > 「カノンも、僕にして欲しい事が有ったらいつでも言いなよ?」

尻尾が機嫌よく揺れるカノンを見つめる
自分もカノンを喜ばせたい、そう思っているだけではなく何とか形にしたいといつも考えている

「腕というか触手かな?こう…うねうねした奴
カノンが考えてるのは多分違うと思うよ」

物凄く嫌そうな顔をしているカノン
あの顔は多分とんでもない勘違いをしているのだろう
テーブルの上に話伝いに聞いたオクトの幻影を出して説明
怖がらせてしまってはあれなのでオクトは多少可愛くデフォルメした

「そうだね。明日にでも買いに行こうか
国に帰った後に湖にでも泳ぎに行きたいし」

正直に言えばカノンの水着が見たい
今日はこの街の宿で一泊し明日は買い物をして帰る
何となくの予定を立てながら食事と共に酒を楽しむ

「魚に合うように作った酒なんて面白いよ
食への探求心は人間が全種族で一位だね」

カノン > 「してほしいことは…いつもしてくれてるよ?」

ぎゅっと抱きしめてくれることも、触れてくれることも求めてること全て叶えてくれる彼との時間が、
嬉しくて…

映し出した姿をみて、自分の想像と違う容姿に
驚くけど、そのウネウネ動く姿も
あまり気持ちがいいものには見えなくて

「湖?うん、いいよ…じゃ、水着選んでね?」

食事とお酒、お酒は…少しだけ口にして顔をしかめる
飲み慣れないものは、甘口でもその味に喉が熱くなるような感じを残して

ドルクス > 「それはそうかもだけどさ?カノンにはもっと色々欲を出してほしいんだよ
何かが欲しいとかしたいとか、僕の為と思ってさ」

カノンが何かを望んで自分がそれを叶える
それでカノンが笑顔になる事が今の自分の一番の幸福だ
もちろん我儘になれという事ではないが…カノンは無欲な面が多いので少し不安になってしまうのも事実

「ありゃ、やっぱり気にいらなかった?」

幻影オクトはお気に召さなかった様でカノンは不満そう
残念だがオクトを受け入れる者は珍しい、幻影はしょんぼりしつつ消えていった

「任せて、カノンにぴったりの物を選ぶよ」

カノンにはやはり白が良く映える
そして体も引き締まっていてどんな水着でも着こなすだろう
と、妄想が脹らみそうな所でカノンが酒を一口飲んで…これも微妙だったようだ

「ははは、慣れないと美味しくもないしね。無理はしないほうが良いよ?」

酒は飲みたい時に飲むのが一番
食事を終える頃にはかなり酔いが回っていた
調子に乗って飲み過ぎたのだろう、頬は赤く立ち上がると
少しだけふらついたが倒れる程ではない

「会計をっと…カノン、少し肩を貸して」

カノンに支えられつつ会計を済ませ店の外へ
火照った体に潮風が心地いい

カノン > 「欲…すごくたくさん叶ってて、何も浮かばなくて」

今の生活と数ヶ月まえの生活は、真逆で憧れたり、羨んでたものが全て揃ってる状況なこと
180度生活が変わった今は、何も浮かぶものがでてこないで

「でも、頑張って考える…」

水着、いろいろあったのを知ってる。
カタチもなので、選びきれないから彼の好みで彼の見立てたものを着るのが嬉しくて

「お酒、大丈夫?」

いつもより頬が赤くなってるようなきがする、ふらつくのを支えながら
外に出てきては…宿に向かう前に少しだけ海辺に

ドルクス > 「そっか…じゃぁ、何か思いついたらってことで」

頑張って考えてくれるらしいので任せておこう
今の生活が充足していてカノンが幸せならそれでもいい
そんな多幸感のせいか、今日は羽目を外しすぎた

「ちょーっと飲み過ぎた、あの酒は結構強かったみたい」

甘口で料理とも合うので飲み過ぎた
笑ってしまう様なミスに思わず声を出して笑う
心配してくれるカノンには悪いがこういうのも悪くない

「海、か…去年もちゃんと見てないししっかりと見たのはいつぶりだろう」

カノンに連れられ海辺から夜の海を眺める
神秘的で全て呑み込まれてしまいそうな暗闇
ほんの少しの恐怖と月明りに照らされた景色への表現しにくい感情が胸の中を巡る

カノン > 「うん、がんばるね」

考えて伝える、でも今は、何も足りないものはなくて
傍で支えながら潮風にあたると、少し肌がベタついてて尻尾も風に揺れる

「少し休んだら、泊まるとこいこ?」

すぐ歩くのを心配して、真っ暗な海と波の音をききながら休憩
傍らにいては離れず、少し背伸びをして

「ちゅーする…」

くいくいっと、上着を引っ張るのと同時に、背伸びして近づこうと

ドルクス > 「かなり期待してる」

酔いのせいかいつもより柔らかい笑顔で応え、耳を優しく撫でる
潮風が心地いいと思っていたが少し肌がべたついた、これも海ならではなのかなと楽しんでいると

「え、カノン?」

ちゅーと言われ上着を引かれ振り返る
背伸びしたカノンと丁度唇が重なり啄む様なキス

「…僕も、宿の前にもう少し」

離れた唇を再び重ねる
カノンの身体を抱きしめながら何度も
火照った体が更に熱を帯びていく

「カノン…行こう、ちょっとこれ以上は我慢できそうにない」

カノン > 「…ん…」

求めると応えてくれる、人気の少ない海岸で何度も重ねていけば
吐息も漏れて瞳も潤んでみつめる

「ン…はぁ私も…もっと」

上着をつかみながら強請るように身体が熱くなる
彼の誘いを受け入れるように、宿へと脚をむけはじめて

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からドルクスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からカノンさんが去りました。