2016/08/24 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルイサさんが現れました。
■ルイサ > 仕事を終えた時間が遅かったらしい。
次の船は朝出ると言われ、今晩は宿泊することとなった。
なるほど、昼間は賑やかな街だという程度の印象だったが、夜になればその不夜城ぶりに目を見張る。
ささやかな好奇心をもとに、宿から出て散歩と決め込むも向かった先はカジノではなく、通りでパフォーマンスする道化師の傍といったあたりは当人の性格を顕としているだろうか。
集まる人々は数えられるくらいだが、皆酒が入っているのか上機嫌で反応がいい。
もちろん素面でもこの雰囲気に酔っている者は多いのだろう。
自分もきっとそのうちの一人だ。
稼いだばかりの小銭を佯狂とした道化師へと投げて拍手する。
素性を明かせぬ事情もあって娯楽に乏しい生活をしている身にとって、今夜は少し浮かれる夜となってしまいそうだ。
時間は確実に過ぎていき、人の姿も少しずつ少なくなっていく。
■ルイサ > 少なく―――とはいっても、眠らぬ街が静かになることなどありえない。
カジノで負けて自棄になり、人目も憚らず泣く者、酔い潰れて道端で眠る者。
様々な者が好き勝手に過ごしている。
道化師に少し楽しませてもらった女性はといえば、程々の時間になるとおとなしく宿へと戻っていった。
―――カジノに興味がないわけではないが、ハマったら最後だとよく知っている。
今宵のところはその甘い罠に引っかからなかった。
それだけだ。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルイサさんが去りました。