2016/04/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に暁燕さんが現れました。
■暁燕 > 「ものの見事なハズレクジ。もう少し絞り取れると思ったんだけどネ」
ふわりと薄朱色の尻尾が揺れる
薄暗い路地裏で、長身の女と数人の男が向き合っている
否
向き合って、いた
今や男達はみな薄ら笑いを浮かべた表情で、涎を垂らして路地の壁に背を預け座り込んでいる
「カネがないなら皇麻は渡さないヨ。
取引なんだから、当然のことよネ?…全く、王国の男ドモは金払いが良いと聞いたのに」
ゴミを見るような目を男達に向け、踵を返す
「(王国で得したコトと言ったら、今のところ
良質のミレーを安値で買えることくらいネ…。
前に買ったのもそろそろダメそうダシ、新しい奴隷でも買ってかえろうかしラ)」
■暁燕 > 「(やっぱりこんなトコロじゃ駄目ネ。
カネのある連中は娼館ナンカに足を運ばなくても自宅で囲ってる筈。
薬をバラ撒くにしてもやっぱり王都…何かとっかかりが欲しいところヨ)」
綺羅びやかな表通りを避け、路地裏を歩いてゆく
否応なく目立つその装いに声をかけてくる男もチラホラといるが、
スイスイとこともなげに躱す
王国も言うほど治安は良くはないらしい
名が通りすぎて遊び場を帝国から移したものの…
「(なかなか思うようにいかないコト)」
■暁燕 > 少し表通りに近づくと、路地裏にも明かりが差し込んでいる
丁度置いてあった木箱に腰をかけて一息をつく
腰元から取り出した札束を手慣れた手つきで数える
貴族でもない者から見れば文字通りの大金であろう
「質の良いミレー2~3匹くらいは買ってもよさそうかナ…」
"手垢"のついていない奴隷は値が張るのが常
どのみち最終的には壊してしまう玩具であるが、
愉しみは長く、大きいほうが良い