2015/12/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にシュカさんが現れました。
シュカ > 深夜とはいえ、カジノの賑わいは今から、と言わんばかりの喧騒が包んでいる。
あちらで歓声、こちらで罵声、そちらで嬌声と、この街の縮図と言えるような光景が広がっている。

「はい、どーもー。毎度ありィ」

その一角、ポーカー台にて赤毛の男がにやにやと人の悪い笑みを浮かべて、更に少々人を小馬鹿にした口調で声を上げた。
と同時に、手札のカードを台へと置き。
勝敗が別れた敗者へと一瞥してから腰を上げ、チップを頂くと、ご満悦の表情にてテーブルを離れ、バーカウンターへと足を向ける。
酒くれ~、と上機嫌なままオーダーしては、カウンターに片腕を預け、酒が出るまで周囲を眺めて暇つぶしの態。

シュカ > カウンターテーブルへと置かれたグラスに注がれた麦酒。
酒であれば拘りがないのか、スツールには腰を下ろさず、立ったまま片腕を預けるやや怠惰な恰好でグラスに手を伸ばして喉を潤す。
心底美味そうに勝利の美酒を呷り、口端を指先で拭う。
静かにグラスを置いて、相変わらず片腕はカウンターに預ける恰好のまま、視線が向かったのはステージ。
明かりはついているが、ショーなどは開催されておらず、人気もない。
ショーの代わりに目を引くのは、周囲の乱痴気騒ぎだが、それも目を愉しませるほどのこともないから、酒の肴にもならない。

「なぁ、おにーさん。ここのショーってのは、今夜はないのか?」

カウンターの向こうにいるバーテンダーに声をかけると、流れ次第です、などという返答が。
ダンサーの機嫌か、それともショーの内容についてなのか、いまいち的を射ぬ返答に、ふぅん、とだけ短く言葉を返しておく。

シュカ > 再びグラスを手にして口へと運ぶ。よく冷えた麦酒は、ギャンブルで昂ぶった意識も、多少は冷やしてくれる。
一気に呷ったのち、空になったグラスをカウンターへと置くと、ふぅ、と一息つく。

「運があるウチに稼ぐとするか。…ごちそーさん」

腕を預けて上体を凭れかけていたカウンターから身を起こし、ポケットをあさってコインをいくつかカウンターへ。
そして、のんびりとした足取りでバーを離れ、カジノの中央へと向かっていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からシュカさんが去りました。