2015/10/14 のログ
イーリス > (扉が開く音がすれば、自然とそちらへと視線を向ける。ごく普通の、一瞥めいた視線だけを送ったあとで、すぐに視線を逸らし、再びカウンターの向こうの主へと視線を戻す。この街で、不用心に視線を合わせることが、どういうことか、を理解しているような一連の動作。耳に届く言葉も、聞いているのかどうか、表情は変わらず。だが、新たなる客の最後の台詞に、ふっと軽く笑うと)騒がしくなる、んじゃなくて、君が騒がしくする、んじゃないのか?…入店早々、裏口の在り処を確認するほどだからな。(声色は穏やかながら、相手に対して、どことなく、厄介者、とでも言いたげな、聞きようによっては喧嘩でも売ってるような、そんな口振り。初見の相手に対して不躾すぎる言いぐさに、まるでフォローするように主がグラスを差し出してきたから、それを引き寄せると、向けられる視線に応えるよう、そちらを向き)ま、騒がしくならないことを祈ってるが。(それが本来の挨拶代りの言葉となって、そのままグラスを呷る)
ジェンド > (入った直後ではよく見ていなかったが改めて見れば女だと確認し、その恰好から訳ありかと見る)こんな場所なら厄介ごとの種は幾らでも転がってるぜ。そうなる時は俺が持ってこなくてもそうなるもんだよ。(女の言いようにいらだちを覚えはするが間違いでもなく。視線を外し扉に目を向け。開く様子のない事にようやく肩の力を抜く)全くだ。そうならない事を祈るぜ。(差し出されたグラスを一気に煽りお代わりを求めるようにグラスをマスターに返せば)騒がしくするかもしれないからな。先に迷惑料を払っとくぜ。(新しい酒をグラスに注ぐマスターに告げればカウンターに酒代としては多すぎるゴルドを無造作に置き)でだ、迷惑じゃなけりゃ一緒に飲まないか?酒代ぐらいは持つぜ。(そう誘いの声を女にかけて)
イーリス > (喉が焼けるかのような錯覚を覚えながら、その度数の高い酒を呷り、ふっと短い息を吐く。目を細め、相手の物言いに、理解を示すよう頷けば)まぁ、この街はそういうところだったな。………殊勝な心がけもあったもんだ。(理解を示したものの、相手の視線を追って戸口の扉へと視線が馳せる。安普請で、外の喧騒は聞こえ漏れているが、ここへと誰かが飛び込んでくる気配はなく。それでも、ゴルドがカウンターテーブルで音を立てるのを聞けば、意外そうな表情が僅かに滲むと、それを切欠に、あぁ、と短く答え)では、頂こうか。…私はイーリスだ。港に停泊している船に乗っている。まぁ、船乗り、というところか。(ありがたく相手の誘いに乗り、馳走になることを伝え。己がオーダーした酒を同じように一気に呷って、同じものを1ショットオーダーし。名を告げたものの、職業は若干詐称して付け加えておく)
ジェンド > この街だけじゃないな。どこも似た様なもんだよ。あん?流石に迷惑料ぐらいは払うぞ俺はな。(どうやら厄介ごとは店には踏み込まずに離れていった様子。聞こえる喧騒は関係のないものなら左程も気にせずに。意外さが滲む女の顔に眉を顰める)イーリスか。女の船乗りとは珍しいな。俺はジェンドだ。ま……狩人って所だな。(断られなかった事に今度は酒代の先払いとゴルドを置き、2杯目は一気に煽らずに口を湿らせるように口にする。ある意味間違ってはいない職業を告げて酒を口にする女を見て)
イーリス > お互いそういう厄介事と紙一重のところにいるわけか。…いや、結構な心がけだと褒めたんだが。上手い具合に厄介事が去ってくれれば、なお良し。去らねば…そうだな、奢ってもらった礼だ、加勢でもしようか。(相手の素性は知らずとも、この街に足を運ぶ者同士、修羅場にも慣れているだろうことを踏んでの言葉。扉の向こうの喧騒は少し遠ざかったようだが、彼が言う厄介事のタネがそれだったのかどうかは判断できず)………まぁ、な。(女、と断言されたことで、返事まで思わず間が。バレていると解ってはいても、なかなか受け入れがたい事実に、誤魔化すように新たに差し出されたグラスの酒を呷り)ほう…狩人、か。物は言いよう、とは良くいったもんだな、ジェンド?(お互い素性は誤魔化しあい、といった態の会話だが、何か察したのか、カマをかけたのか、最後は軽く口元に笑みを浮かべて揶揄する口調にて声をかけ)
ジェンド > 厄介ごとに縁があるからこそな。こういう店から出入り禁止を食らうとやばいんだ。そうか?ならいいけどよ。流石に街中で大騒ぎも向こうも望んではないだろうしな。外で待ってんだろ。もしそうなったら期待するぜ。(火勢するの言葉に女も数場は踏んでいるのだろうと考え。もしそうなれば加勢はたのむが。流石に初めて会っただけに迷惑がかかる問題になる前にとんずらも視野にいれ)男の服を着ちゃいるが流石に見間違えるほどは耄碌はしてないぜ。(グラスを煽る姿を見ながら少し距離を詰め)嘘は言ってないぞ。狩りをやってるの違いないからな。何ならイーリスも一狩られてみるか?(何かを察した様子ににやりとした笑みを見せ。更に近づき肩に腕を回そうと企む)
イーリス > のこのこ表へ出て行く必要もない、飛び込んでくるまで待つもよし、裏口を使うもよし。(ふと笑い、相手の素性を察したと思しき口調にて言えば、加勢すると言ったものの、余裕があるのか聊か暢気とも思えることを付け加えては、グラスを空ける。ふぅ、と満足げに息を吐くも、強い酒だったとはいえ、特に酔った風もなければ顔色一つ変わらず)…見間違ってくれても構わないんだがな。女がキャプテンなど、部下に示しがつかん。(女と相手が知ったところで、男として振舞うことに変わりはなく。距離が縮まったとて、平然と、男であろうとするが故の平静さで眺め)なるほど、そういう“狩人”か。…言っておくが、私も“狩り”が得意な船乗りだ。どうする、それでも私を狩る気があるか?(肩を抱く手を拒むことはせず、間近で相手を見遣り。そこらの少女のように恥じらうわけでも、恐怖に怯えるわけでもなく、不敵に口元に笑いを浮かべて目を細めて相手を見て)
ジェンド > そういう事だな。態々待ってるかもしれないって場所に飛び込む必要はないな。(おそらくはもうこちらの素性など察しているような口調に誤魔化す訳でもなく返し。うまそうに酒を喉にと流し込む)別にいいだろ。部下から文句が出れなけりゃイーリスはキャプテンとして問題がないんだろ。(女でキャプテンと聞けば素性をはっきりと察し、流石と平静な姿に感心する)少し違うな、街に来たときはそっちも狩るんだよ。あぁ、いいね。そういう女は嫌いじゃないな。いい声で啼かせたくなる。(拒まれずに肩に腕を回して引き寄せ、すぐ近くで不敵な笑みを浮かべる女を見返し顎に指を添える)
イーリス > (互いに意見が一致した、というところで、目下相手が持ち込んできそうな厄介事を、こちらから招くことはなくなった模様。キャプテンとして、相手に評された言葉に、軽く肩を竦める仕草をすると)とはいえ、女の装いじゃ、“狩り”はできないからな。(こちらの本職が何か、相手が察したと仮定してから、彼の言葉をやんわりと否定するように言葉を繋ぐ)なかなか忙しい狩人のようだな、君は。(街での仕事を聞き、ふふっと笑いが零れる程度には余裕もあって、引き寄せられた反動に、僅かに身体が揺らいでそちらへと距離を削ぐと)いい声で哭くかどうかは君の手腕次第だ。狩りの腕前、見せてもらおうか。(毅然とした態度はキャプテンらしいというべきか、臆することなく断言し。相手の出方によっては、このまま狩られるやもしれず、一方で武器に手がかかるかもしれないと言った剣呑さもあり)
ジェンド > 海は男がなんて考えを持ってるのが多いしな。そっちの狩りは俺よりも面倒そうだな。話通り勇ましいもんだ。(肯定する姿に立派なキャプテンだと呟いて)狩場は定期的に変えないとな。今みたいな厄介ごとが集まるんだよ。(こちらの言葉に笑いを零す姿を見て取り。揺らいだ身体を抱きとめ)手腕もそうだが海の男とは違うってことを見せてやるぜ。(船で荒くれたちを率いるだけあり臆することない姿に笑みが深まり)流石にここでヤると迷惑なるしな。マスター、部屋の一個ぐらいはあるだろ?(肩を出した手を尻にと伸ばそうとして思いとどまり。この酒場にも連れ込める部屋はあるだろうとマスターに声をかける)
イーリス > 勇ましさとなれば、君には敵わん。狩場を変えてまで、街でも狩りに勤しんでいるんだから、ご苦労なことだ。(狩真っ最中な相手を、やはり少々揶揄するような口ぶりと表情とで眺めては、果たしてその言葉通り勇ましいと思っているかどうかさえ怪しく)ほう…君はなかなかに面白いことを言う。…私のことも、その辺の娼婦と同じと思わぬことだ。(予想外の相手の言葉に、少々驚きを隠せず目を見開き。興味を惹かれたように、すぐにすっと目を細めては、望むところ、と言わんばかりに挑発的な言葉を返す。声をかけられた主を見れば、裏口へと続く扉を開ければ、すぐに地下へと続く階段があるという。その階段をおりついた先に個室があるとのこと。さて、と主からの説明を聞いたのち、相手を見ると)寝首掻かれんようにな、狩人殿?(最後まで揶揄の言葉と表情。彼が席を立てば、そのまま部屋へと向かうはず)
ジェンド > 狩場を変えるのが長生きと楽しむ秘訣だな。別に苦労でもないな。(そのおかげでいい女がかかっただけに揶揄も気にかけず。どう思われているかはさて置きそれを見せれば良いのだからと)娼婦と同じだと思ってるなら誘ったりはしないな。興味はなくはないだろ?(目を細めて挑発的な言葉を返すを笑みを浮かべたままに見返し)なるほどな、そういう作りかよ。(マスターから話を聞けば小さく口笛を吹き)骨までしゃぶられても文句は聞かないぞ、船乗りさんよ。(じゃかんに挑発するように言葉と笑みを返せば席を立ち、部屋へと向かっていく)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”寂れた酒場」からイーリスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”寂れた酒場」からジェンドさんが去りました。