2023/05/05 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 港湾都市ダイラス、アケローン闘技場。
様々な試合が行われる、そんな舞台の上。
本日は、制限のない、つまりは、真っ当ではない試合が行われていた。
主催者側が用意した選手、それを倒せば高額な賞金が手に入る。
参加する選手達に与えられるのは、それだけの情報。
…まぁ、金額を考えれば、怪しむものだろう。
勘の鋭い者ならば、参加は見送るようなものだ。
しかし、普通にそれだけを見て信じたり、その賞金に目が眩んだりした者達は、無謀な挑戦を行うか。
もっとも、主催者側とて、観客を集める為に選手は選ぶ。
嬲られ甲斐のあるような、そんな者達が選別されていた。
「まぁ…妾としては、楽しめればそれで良し。
しかし、珍しくも、楽しめる試合に誘ってくれたのは、喜ぶべき事なんじゃろうなぁ」
そんな舞台の上に立つのは、一人の少女。
この闘技場では、それなりに名の知れる内の一人だ。
すでに数人を相手しており、その相手達がどうなったのか。
それは、相手をした少女と、今だ歓声の収まらぬ観客達だけが知る事だろう。
ぽつりと呟きを零しながら、そんな観客達に答えるように、ひらひらと手を振っている。
とりあえず、今は次の選手待ち。
今までの試合結果も知らされず、試合内容も細かく聞かされぬ、そんな者が現れるのだろう。
■タマモ > と、のんびりと、そうして待ち時間を潰していれば。
ぴくん、と少女の耳が揺れる。
それは、誰かがやって来た事に気付いた反応。
この辺り、何もせずとも良いから、こちらとしては面倒が無くて助かるもので。
実力差は、多分、かなりあるだろう。
そうであっても、そうでなくとも、何かしら理由を付けて、何かしらやっている場合もある。
衣装や装備に、何か仕掛けをしたり。
出場前に、何か摂取させたり…まぁ、色々と、だ。
そんなもの、必要ないんだが。
と、そうは思うのだが、主催者側としては、結局は無傷で終えたい、と言うのもあるのだろう。
それはそれで、面白い事は面白いので、特に何も言わない。
「さてはて、次は誰じゃろうかのぅ?」
適当に、空を見上げていた視線を、そちらへと向ける。
とりあえず、まずは、相手を見ておこう、と言う訳で。
■タマモ > ともあれ、相手が来たからには、相手をする。
他の選手、と言う残段も、もう少し残っているようだし。
まぁ、任されているのだ、全部相手にして終わりにしよう。
軽く体を解し、準備完了と。
少女は、次の戦いに…戦い?に、挑む。
その結果がどうなったのか、は…本人か、観客達が知る事となるのだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。