2021/11/23 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 港湾都市ダイラス、アケローン闘技場。
少女の姿は、今、その闘技場の舞台の上にあった。

「ふむ…まぁ、こんなものじゃろうなぁ…」

ぐ、ぐっ、と軽く体を曲げ伸ばし、解しながら呟きを漏らす。
少女はすでに、何試合かをこなしている。
もちろん、まだ立っている、と言う事は、連勝中ではあるものの。
そのすべて、少女は獲物を持たぬ、徒手空拳で行っているのだ。

理由は…別に、加減をしている訳ではない。
素手には素手の戦い方があり、十分強い。
しかし、今回の目的は、そうしたものの拘りがある訳でなく。
…単に、相手次第で、素手の方が楽しめるから、と言う、少々裏のあるものだった。
が、それが出来るような相手が、上手い事、現れてくれていない。

軽く溜息を吐きつつ、次の相手が現れるのを待っている訳だが。
この調子では、そんな相手が現れる前に、飽きて終わりにしてしまいそうだ。

タマモ > 一応は、今回の試合、勝てば勝つ程に、その勝利報酬は上がってゆくもの。
勝利数に見合う賞金か、それに見合う賞品か、相手によっては、身の自由等もあるだろう。
後は…打ち負かした相手に対する、ある権利、なんてのもあるようだ。
人によっては、喉から手が出る程の…とも言える報酬だろう。

だが、少女は、そのどれにも興味はない。
…あ、いや、場合によっては、最後のやつは、欲しいかもしれない。
ともあれ、少女が興味を抱くのは、その場での楽しみなのだ。
戦いの緊張感、それ自体も、嫌いではない。
嫌いではないが、やはり、そうした場で、好き放題する楽しみの方が上回る。
…禄でもない事?そんなもの、十分に理解している。

そして、それは、この闘技場の常連客も、同じ事が言えるだろう。
この少女が現れた時、相手次第では、楽しい試合…らしきものが、見られるのだ、と。

ちなみに、相手によっては、今居る相手の情報が与えられず。
何も知らぬまま、舞台に上がる者も居る。
時に、無理矢理に、そうされる者も居るだろう。
誰もが誰も、強者を求め舞台に上がる者、ではないのだ。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にカザンさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からカザンさんが去りました。
タマモ > その後、次なる相手が現れたのか。
それとも、飽きて帰ったのか。
それを知るのは、少女と、今日居た観客達だけだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。