2021/11/05 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 VIP室」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 闘技場の上面には、VIP室がある。
透明なガラスの壁があり、そこから試合の様子を。
そして、手元に置かれたモニターから、様々な角度での映像を見ることができる。

その部屋には今、太った男がいる。
気怠げな仕草で、机に置かれたモニターを適当に操作している。
画面の中に写っているのは、試合場の様子なのだが――彼からすればその内容はどうでもよく、何となく写しているカメラを切り替えて、適当に遊んでいるだけに見える。

「思ったとおりではあるが、思った以上につまらんな。
所詮は、私利私欲の為の決闘――それも、美に昇華できるほど極まっているわけでもない。
そもそも内容自体、然程目新しくもない……」

などと言いつつ、男は別の画面に切り替える。
それは、今日の参加者リストである。
名前だけでなく、容姿や簡単な来歴なども書いてある。

これは、賓客向けのサービスとして教えてもらった機能の一つだ。
このリストの中から戦いたい参加者を指定すれば、その試合を組んでもらえる、というもの。
それどころか、ハンディやレギュレーションなども指定できるらしい。
恐らく普通は、参加者を合法的に嬲るために使われるのだろう。

「(私にはハンディなど不要だが――まあ、趣きとしてはいいだろう)」

などと思いつつ、めぼしい参加者を探してみる事にした。
誰か、面白い――できれば美しい心を持つ参加者はいるだろうか。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 VIP室」からロブームさんが去りました。