2021/09/25 のログ
■タマモ > 港湾都市ダイラスにある、アケローン闘技場。
様々な試合形式があれば、そこで手に入れるものもまた様々なもので。
今日、ここで開催されている試合は、開催側の立てた相手に勝利をするもの。
勝利を掴めれば、出来る限りに叶えられる程度の望みか、高額の賞金が与えられるものだ。
試合形式は通常通り、舞台の上で闘い、勝敗を決するか、場外に落とすかすれば勝利。
勝敗の判断は、どちらかの意識が失われる、降参の宣言、後は審判員の判断でもなされる。
…まぁ、そんな感じだ、名目上は。
しかし、この少女が相手として立てられた時点で、まともな試合が行われるかどうか…
この闘技場を、よく通っている者には、それがよく分かるだろう。
この少女が相手の時は、前の二つは潰されている、と。
そして、審判員判断も、相手からすれば当てにならない事も。
もっとも、相手が相手ならば、さっさと終わらされるが。
「………あー…さて、何人目じゃったか?
今日は、はずれの多い日じゃのぅ」
舞台の上、今まさに、試合の一つが終わったのだろう。
冒険者風の男が、運ばれて行くのが見える。
そんな呟きを漏らす少女、試合終了直後にも関わらず、その手には何も持っていない。
そう、今回は己で勝手に、徒手空拳で相手をすると言うハンデを与えているのだ。
もっとも、それが必ずしも、良い方向に傾くとは限らない。
それは…まぁ、いざそうした相手が現れれば、分かる事だろう。
奥まで消えた相手に、視線を戻せば、軽く腕を解すように回し。
さて、次は来るだろうか?なんて感じに、対戦者側の扉を眺めるのだった。
■タマモ > 自由参加もあり、開催側が何かしら準備をして…なんて、相手も居るか。
今のところ、自由参加の相手ばかり。
だから、こうした流れになっているのだろう。
参加者が途切れれば、そうした為の、準備をした相手が出て来る頃か。
少女としては、準備されて、と言うのが少々気に入らないが。
それでも、せっかく準備したのならば、相手をするまで。
…まぁ、それも己の楽しみと、報酬の為である。
ぐーっと最後に伸びをして、体の力を抜く。
そろそろ、相手が現れるだろう、そう思うから。
そうして、もう少し経てば、少女の予想通りに、新たな対戦者が現れる事だろう。
その相手次第では…
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。