2021/02/23 のログ
エレン・ローズマリー > この勝負 ゴブリンの数は決まっており生産されたものだ
天然物とは違い、やや甘いところがある
本能で動き、連携に疎く、武器を扱えるものすらほぼいない。
群れる 犯す 喰う 獣の行動で行われるそれ。

しかし本能は知っている 女の穴は三つあると。
犯せるところも啜れるところも知っている。
しかし、相手はPT それも組んでそれなりだ。
連携し、処理されていくそれはゴブリンの数を確実に減らしていく

観客の阿鼻叫喚だ
このまま勝てば、逃れられる!
希望の見えた表情 絶望していく観客
股間のいきり立った物がこのままでは萎えてしまうであろう

しかし そうはいかないのがこの場所なのだ。

『このままではお目当てのステージも台無しだぁーっ!?』

司会者が、そんなのってねぇよ!と叫ぶ。
実に調子のいい声だ

―――“バチィンッ!”―――

指先一つ まるで紫電が擦れたように鳴り響くと、bgmが止まる。
司会が使う拡声アイテムと同じものがエレンの手元にあった。

「肥えたサイズを選びなさい ゴブリン15体、買わせていただくわ。」

貴族が行う追加購入と言う名の、奢りが始まる。

『エレン・ローズマリー氏より!
 ゴブリン15体追加入りましたぁぁーーー!』

『『『『『『あーりがとうございまぁ~すっ!!』』』』』』

オーダーを受けるは司会者
礼の述べるのは観客席 いい宣伝であり盛り上がりだ。
数がそこそこなのは、賭けの狂わせを大きくしないためでもあり、エレンは酒精を片手に持ち上げてその声にこたえた。

舞台で起こるPTの怒号 そんなものエレンに吐き声もしない。

「あー、美味しい。」

拡声でそう一言告げ、拡声アイテムの使用を終えた。

独りの心が折れたら終わりだ。
始まる時間は、別に3人そろわなくても始まる。
独りが一角にさらわれた。 嗚呼、かわいそうに。   

エレン・ローズマリー > ゴブリンが終わるも、次の試合が人間であれ魔物であれ、貴族らは太っ腹なところを見せる。
富裕民と平民が楽しむ場所となりながらも、時折胴元を泣かせる一幕もあるだろう。

時には味方が味方を犠牲にしようとさえするのだから。

宣伝や貴族らの顔が広がればそれでいいというように
エレンもまた途中で切り上げては別の場所へ遊びに赴いていった

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 Battle Loyal Day」からエレン・ローズマリーさんが去りました。