2020/08/21 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にイズミさんが現れました。
■イズミ > ダイラス。そこは王都からどれほどか離れたところにある別の港湾都市。
王都ではない分だけ、諸々のリスクが高まるけれど、その分だけチャンスもある。
試しにと遠征し、上手いことに闘技場で闘士としての席をゲットした。
ファイトマネーは勝った方の総取り…ではなく、また参加するのに参加費を支払うものでもなく、その逆に「出ればお金が貰える」「勝てば更に懸賞金が貰える」といった条件だったので、これはもう登録するしかない。
「今日の登録者は後3人だよ!」との声に手を上げ、そして今控室に座っていた。
石組の室内は涼しく、牢のように薄暗くもない。
王都の貧民街の地下闘技施設よりもずっと快適な環境だった。
「なるほど。観光産業的なものの1つで、闘技者がきてくれないと困るわけか」
■イズミ > 周りを見渡せば、こういった場所定番の「くさそうなおっさん」もいるけれど、年若くそこそこ見た目いい拳闘士奴隷がウォーミングアップをしていたりする。
明らかなご婦人向け要素要因。
ショー的な要素が強いのだとすれば、ルール的には温めの闘技に違いない。
周囲の闘技者から「エンタメ5割、ガチ3割のグロ1割」みたいな感じだと予想する。
全部で10割りになってないのはご愛嬌。
控室には綺麗な噴水を思わせる水飲み場も有り、
簡単な食事もそえつけてある。
こんなに待遇が良いと、食べるのに困ってここに来る闘技者もいるにちがいないと感心した。
寝泊まりも可能なら住み込みで1財産稼いて王都に凱旋したいくらいだった。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にジュンさんが現れました。
■ジュン > そのウォームアップする年若い男の中の一人
ジュンという男もこの中にいた
ぐっぐと腕を伸ばしたり伸脚したりと体を温めている
そんな中で
「ん?ほぉあんな子もいるのか…あんな娘好きにできたら最高だろうなぁ」
と豊満な体に忍び衣装の女を見かければ遠巻きにちらちらとその姿を目に焼き付けている
■イズミ > ふと気が付けば。同郷かどうかは置いとくとして、人種的には「東国人」っぽい青年が居ることに気づいた。
見れば「ふつーに体を鍛えている人」に見える。
なにか凄みがあるとかではない。
そして整った顔つき。
いかにもな筋肉だるまの対戦相手に選ばれて、ご婦人の声援を受けながら必死に戦う役割を与えられているのでしょうか。
…などと思いながら、彼の視線を正面から受け止めた。
会話するには遠い距離。
目で物を言う。
『何見ちゃってくれてんの?』
と。
そう言えば私の対戦相手が彼ということもアリ得る…のかもしれない?
これを機会に戦い方とか探りを入れてやろうと、逆に彼をじぃ~~~っと見つめる。
180センチくらい。体重は70ほど。体つき的に打撃系でしょうか。
うん。戦っても負けることはない。
■ジュン > 「む」
当然ながら目が会う
そしてその眼付きから『何見てんの』
と言った言葉を感じたが
向こうもこっちを観察していることに
『そっちこそ何か用かな?』と言った目線を送ってみつつ
お返しにと観察をしてみるも
「でかい」という感想しか出てこなかった
…わけでもなくあの格好であれば忍びらしく搦め手が多いだろうかとか
せめて動きを見れれば同返すか…とか
考えてはいるのだが
「でかいなぁ」
はた目にはそうは見えないのであった
■イズミ > 「……」
聞こえた。
今なんか「デブ」みたいな事言われた。
ムッとして不機嫌隠さず立ち上がり、ズカズカと歩いて、ストレッチだかなんだかしてる男の眼前まで歩み寄る。
もし彼が立ったままストレッチしていたなら、
とすん。と下腹つきあわせるくらい背中を反らせて胸を張り、視線的には私のほうが低いのだけど、擬似的に見下ろすような視線となる。
もし彼が座って足のストレッチなどをしていた場合は、そのオデコに下腹をぶつけるほどの立ち位置となり、文字通りガン見で見下ろすことになる。
そしてつまさきで彼のスネを蹴る。避けなければこつんと良い音がするでしょう。
「なんか悪口言ったでしょ?分かるんだからね」
元来短気。
そしてここは闘技場なので、舐められないようにとの攻撃的なテンション。
「分かるんだからね」
と、二度言った。
■ジュン > 「おっおっ?」
急に向かってくる彼女に驚き
そして近づいたことによりその胸やらも目に入り釘付けになっているところで
「あたっ」
脛を蹴られたそして悪口を言ったでしょと言われれば
「あー聞こえちゃった?でも別に悪口言った覚えはないんだけど」
一度女の顔をみて反論するも
ちょっと目線を下げればその言葉が出た原因の胸が目に入る
「とにかく悪かったよ、それでも文句あったら戦うときでよろしく、組み合わせで会ったらだけど」
■イズミ > 悪気はなさそう。
しかし、だからといって許せるわけではない。
こっちは結構怒ってるけど、彼は特に怯えた様子もなく、ひょうひょうとしているっていうか、その視線が普通におっぱいに注がれている。
余裕綽々っていうヤツ。
彼が無抵抗なのをいいことに、そのお腹にちょっと強めにパンチする。
「文句あったら戦う時~?ここで私に喧嘩うって、無事に済むと……」
と、言いかけたその時。
この闘技場の支配人が名前を呼んだ。
「イズミ、ジュン、両名試合とする」
と。
ちっと舌打ち。
「命拾いしたねっ」
男性から視線を離して、支配人のもとへ行く。
支配人は試合のルールは何でもありだと言ってきた。
なんと勝利条件は闘技者双方に自由に決めさせるのだとか…。
「お前の相手はさっきの男だ」
と教えられ、今一度ジュンを振り向く。
「へぇ…アイツが?私の勝ちで試合を止める条件は私がきめていいのね?じゃあ、あのジュン君が気絶したり、戦意喪失でおしっこちびっちゃったり、泣いて謝ったら私の勝ちって事で試合止めていいわ」
仕返しとばかりに彼に聞こえるように大声で宣言した。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「んふっ」
お腹にパンチを食らうと少し声が漏れる
ただお腹を殴った際には見たよりも固く感じるだろう
そんな時に名前を呼ばれる
そしてそれと同時に女性が向かうのを見れば
「うーわ、マジかー…」
と相手が対戦相手であることを理解しそして
大声で宣言された内容に
「ほーん?ならこっちは俺がいいって言うまでで」
売り言葉に買い言葉化、こちらはそんな条件を提示する
■イズミ > 珍しいことに、2人の闘技入り口は同じだった。
つまり、控室から闘技場までの廊下を一緒に歩くことになる。
これからボコボコにする相手と仲良くお話する人なんてサイコパスでもなければ居ないでしょうし。
当然その間はピリピリとした空気に包まれる。
道中彼を睨みつつ
「言っときますけど。そっちがボコボコになった後で『もういい』って言ったとして、それで『オレがもういいって言って試合が終わったからこっちの勝ちだ~』みたいな馬鹿言い出したら許さないからね」
等と釘をさしてから、闘技者の入場となった。
闘技場は空が見える開放型。
そこそこの客入り。
闘技案内者が「今度の試合はなんでもありだ!」と宣言すると
肌にビリビリくるくらいの歓声が湧き上がった。
あれ?
これ私が泣くの期待してる感じなのでは?
…と空気を感じ取り、ややひきつりながらジュンを見る。
「闘技は闘技。ちゃんとね?フェアにね?」
■ジュン > 道中は一緒とのことで並んで歩く
とは言え二人の間で話すことなど…
『『もういい』って言ったとして、それで『オレがもういいって言って試合が終わったからこっちの勝ちだ~』みたいな馬鹿言い出したら許さないからね』
「…ぷっ」
思わず吹き出してしまう、あまり想定していなかったことだったkらだ
「ははは、そうだなそれは無しだ、むしろ俺の降参として受け取られるだろ、ぷくく」
若干壺に入ったのか笑いがいくつか漏れつつ闘技場に出れば
「はーん、中々盛況じゃん?こりゃ無様な戦い方なんてできねえなぁ」
と相手を見ればひきっつている様子に
「くくく、あぁ、フェアにやろうじゃないか」
と嫌な感じ(に見える)笑顔と共に対峙に入る
■イズミ > なんかいざ向き合うと、控室の時より強そうに見える。
女相手だと余裕を持っているのでしょう。
気に入らないっ。
さっきもなんか笑ってたし。
試合開始の合図と共に、観客が沸く。
気にしてもしょうがないけど、気になって耳を傾ける。
やはり男を応援する声のほうが大きいか。
これもムカつく。
とは言えこちらから飛び込むこともできず、じりじりと間合いを測る。
彼の足元を気にするように視線を下に向かせる。
男相手の戦いの勝利パターンは一つ。不意をつくこと。
つまり、イキナリ飛び上がって、彼の首にパッと足で飛びつき。そのまま絞め技にいく攻撃。
「ほ、ほら!ビビってないでかかっておいで!」
■ジュン > 「さて、と」
笑うのもそこそこに構えを取りつつ真剣な表情になり
感性も気にならないほどに集中する
ともかく目の前の相手をどうするか
とこちらもじりじりと間合いを測り…
『ほ、ほら!ビビってないでかかっておいで!』
と相手からの声がかかる十中八九挑発だろうが…
「面白い、なら行かせてもらおうか!」
と一歩踏み出す
…踏み出すところまでは見えただろう
男の足が地面を踏んだと思った次の瞬間には
拳でボディを突こうとしているジュンの姿が目の前にあった
想像以上に、明らか速い
■イズミ > 「うそっ!?」
こっちだって一応戦いに身をおいてきたようなおいてこなかったような世界で生きてきた忍びの者。
素早い攻撃なんてなんどもいなしてきた。
今まで見たどんな攻撃よりも、ジュンのパンチは早かった…ってことはないのだけど、なぜかそれが不意に飛んできた感じがして面食らう。
いえ。やっぱり速い。
踏み込んだのとはタイミングがあってない。
そう、まるで瞬間目の前に現れたかのような。縮地。
で、咄嗟に体が動いた。
反射的に神速で動く。これぞ忍び!
ただし繰り出したのはボディを打とうと沈んだ彼の頭をそのまま胸に抱きかかえるような密着姿勢──抱きつきだった。
そう、下手に後ろに避けるよりも、前に出て力点をずらす!高等戦術!
そして絞め技でもなんでも無いけど多少は息苦しいと思える顔の抱きかかえ。
■ジュン > 「むぐっ」
これを対応するかと感じる間もなく頭を抱え込まれる
現状としては絞められると言う訳でもないが
流石にこのままでは不味いと感じた次の一手は
「むぐっ…っせいっ!!」
力点はずらされたが密着した体系であるならば拳もボディには触れてはいたはず
そのまま腕へと力を込めれば筋肉が一度隆起し次の瞬間
軽くはない衝撃がイズミに走る、所謂『発勁』の一種だ
■イズミ > 実際密着してればそうそう強くは殴られない、と思っての避難姿勢だったのだけど、お腹に押し当てられた彼の拳を中心に、なんか破裂したような衝撃が走る。
「あう!」
苦痛の声が漏れたけど、幸いにも反吐ははかなかった。
それは思いっきり殴られたのとダメージが変わらないほど。
言いたくないけど多少はボリュームあるお腹のお肉で威力を防いだか。
このままだとまた殴られる。
でも、ここで離れたら相手の思うつぼ。
「やーっ!」
その場で彼の頭を抑えたまま開脚ジャンプ。
飛びつきでの首四ノ字固めっ。きっと本当は後ろから仕掛ける技なんでしょうけど、仕方がないので前から絡みつこうとする。
一応これで男を倒したこともある大技っ。
■ジュン > 「むごむご(これで離れねえとは中々っ)」
結構いいのを入れたと思ったが予想より効いてないことを嘆きつつ
「(んで、この体勢は、絞め技か)」
と、相手の開脚に不味いと感じ咄嗟に突きを入れてない腕を挟み込ませつつ
ジャンプに合わせて自身も無理矢理空を蹴り跳躍、空中での両者の体勢を崩しにかかる
■イズミ > 彼も飛び上がって二人空中で姿勢を潰し合う。
絡み合うように地面に落ちれば、彼の腕を足で挟むような姿勢。
これは腕をキメにかかるしか無い!とその手首を両手でつかみ、その肩を股に挟んで無理やり痛い方向にねじろうとする。
「このっ!」
ぎぎぎ~!と力を込める。
このままだとこっちは全身、あっちは腕一本のパワー勝負!
きっと勝ち目もあるに違いないっ。
■ジュン > 「んなろ…っ」
体勢は崩したものの、今度は腕が危機
確かに全身に対して腕一本だけではふり、腕一本だけでは
「あまり、舐めないでほしいもんだな、いづづづ」
そこで彼が動かしたのは掴まれている腕でなく
その逆の腕、脚、そして首
イズミの全身の意識が腕に行っているならばと
こちらは他の全身に力を入れブリッジの体勢で体を浮かせ始め
「うらぁっ!」
と痛みに無理矢理耐えながら腕ごと組みつくイズミを地面へ一回、二回と叩き付ける
■イズミ > 「いった!このゴリラ!」
細身にも見えるジュンの怪力。
男は特別ムキムキじゃなくてもこーゆー力技ができるのが凄くずるい。
こっちが勝つには少ないチャンスを活かしきるしか無い。
この技が外れたら、負け確定とは言わないまでも相当厳しいことになる。
だから必死。
2度。3度。地面に叩きつけられながら。
もう怒ったと言わんばかりに……。
「ほらっ!デブでわるかったわねっっ!!!」
と、控室での喧嘩を持ち出しながら、お尻をうんっっと彼の肩に押し付け全体重を預ける。
そのまま。うん!うん!と何度もお尻を上下に振り回し、加速もつけて彼の肩を責めながら腕を躙る。
やっぱり喧嘩は体重が大事っ。
「“見た目ほど軽くなくて”よかったわ!ほら!謝っちゃいなさいよ!」
■ジュン > 「悪かったなパワーがあってっ」
こちらは何とか技を外そうと必死だ
これは"あれ"を使うとも考えたところで
『ほらっ!デブでわるかったわねっっ!!!』
なんて声と共に体重を掛けられ腕を更に責められる
「別に、デブとは言っちゃいないんだがっ、づっ…
こうなりゃ…ぬぅぁぁぁぁ」
鈍い雄たけびをあげながら先ほどのブリッジの体勢から筋力をフルに使い
男女差、というには明らかに超えた力で無理矢理起き上がっていく
「これで、離れろっ」
これで高さは稼いだ…そしてその状態から軽く跳ね
普段ならエルボードロップの体勢で体重を掛けながらイズミごと落下
体勢的にあまり入らない力と重力の一撃を加える
これで離れなければかなりきつい状態だ
■イズミ > 勝った!と思っていた。
ガッチリ入ってる手応え。
油断も何もしてない。
でも、ジュンはこの姿勢から無理矢理立ち上がった。
ぐーっと視線が高くなる。
「え?え?」
わーっと歓声が沸き上がった。
ありえないことが起きた、それが観客にも分かるのだろうか?
それとも単に、男側の反撃が始まった!と喜んでいるのか。
そして──。
「ふぎゃんっっ!!」
そのまま叩きつけられるだけでなく、体重を浴びせられるように落とされる。
関節技のために抱えていた彼の肘が、凶器となってお腹にめり込んだ。
今度は堪らずヘドを吐く。
お腹を嫌というほど殴打され、そして強く圧迫されて息は止まり、背骨にまで衝撃が通り、痺れ、痙攣して背中を浮かせながら、緩んだ股からおしっこが漏れた。
観客にはバレてないだろうし、ジュンにもバレてないと思いたい。
■ジュン > 「どー…だっ」
流石にあの体勢で、人一人抱えるでもなく無理矢理持ち上げたのだ
かなりの疲労が襲っている
ただ、相手の締めがさらにおそうでもなくかといって離れるでもなくどうなるかと待ち受けていたところで肩口に何か違和感を感じる
「なんか…生温い?」
とその暇があれば、手を違和感を感じるところに突っ込めば
濡れている、試しにそれの匂いを嗅いでみれば独特の刺激臭、つまり
「お前、漏らしたな?」
と事実を確認するように呟く
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にジュンさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にジュンさんが現れました。
■イズミ > 「……!!」
呼吸困難と苦痛で脂汗かいてるところに、変なこと言われて羞恥に乙女な汗もかく。
ぐぐぐーと手を伸ばし、なんとか下腹をかばうように手をその上におく。
まだ全身がしびれてる。
確認するまでもなく、こちらの負け。
顔が真っ赤になってるのを自覚させられながら、屈辱の敗北宣言タイム。
「……わ、私の負け。“今回は”ね」
ズキンズキンと痛むお腹でゆっくり身を起こした。
審判の方を見る。
「私の負け、です。ほら!終わりっ!」
きっと男側の勝利が確定すれば、観客は大お喜びするのだろう。
言いたくはないけど、ジュンは結構見た目が良い。
■ジュン > 「…だそうだ、と言う訳で俺の方も"いい"」
何とか体に力を入れて起き上がり
グーっと腕を伸ばしたところで歓声が沸いていることに気付き
観客に笑顔を向けながら手を振る
「と、ほれ、立てるか?」
と一応とばかりに倒れたイズミに向けてを差し出す
■イズミ > 「……」
一応差し出してくれた腕を取り、ど根性で立ち上がる。
「ふつう、肘なんて入れながら体重かけて叩きつける?」
死んじゃうでしょ。と悪態をつく。
まあそれも試合なんだから仕方ないと言えば仕方ない。
それでもまんまと負けてしまったことに腹が立つ。
なのでその手を借りて立ち上がり、その手を借りてあるきつつも、超不機嫌。