2020/04/25 のログ
■エル・ジーヴァエ > 「っ……ふ。
余計なことを……」
闘技狩猟の銅鑼が鳴り響けば、小さくつぶやき。
鼻血が溢れる鼻骨を抑えて骨の位置を戻せば元々高い回復力によって血は止まり。
気が付けば砕かれた手も出血は止まっていることが見えるだろう。
「ふ……お前も良い戦士だった。
次に会ったときは、その身体に安らぎを与えてやろう」
此方を湛えるような言葉に小さく、獰猛な笑みを浮かべつつ。
相手に踵を返して闘技場を後にし。
その後、医務室にて包帯を借りれば剥離していた手の骨を元に戻すように巻き付け。
他に治療が必要な個所がないかとショーツのみ履いた姿で確認していて。
■ヴォルフ > 少年もまた、その言葉にもう一度不器用な笑みをその口の端に刷いた。
そして、女とは真逆に踵を返してゆく。
女とは異なり、少年の回復力は常人よりましな程度だ。
右の手首は腫れ始め、少年の鍛え上げられた細身の腹筋には、青い痣が浮かび始めている…。
医務室へと、主に言いつけられた奴隷達が少年を縛める。
放せと、少年が暴れるのは常のことだ。
苦痛とは、生きているということだ。
痛いということは、生きたいということだ。
医者になど、かかるか。
そう、荒々しく吐き棄てる声が…女に届いて、やがて。
放り込まれた医務室にて、少年は女を見つけて眼を丸く…。
■エル・ジーヴァエ > 「ん?」
負傷した闘士たちを治療する医務室の前の通路から聞こえる喧騒に小さく首を傾げ。
それが近づいてきたかと思えば扉が開き先ほど死闘を繰り広げた少年が放り込まれてきた。
察するに治療を嫌がった彼を無理やり押し込んだという所だろう。
地方から集められた闘士の中には医者というのを嫌う民族もあると聞くしと勝手に納得し。
ほぼ裸といえるその格好を相手に見られても恥じるようなそぶりは見せず。
むしろ挑発的な笑みを浮かべ。
「やぁ少年、確かヴォルフと言う名前らしいな。
あいにく今治療師は出払っているぞ?」
むしろ自分が追い出したというべきなのだが。
その時に聞いた対戦相手の名前を呼びながらベッドに腰掛けて引き締まった脚を組み。
■ヴォルフ > 「…う」
眼の前にある肢体に、少年は頬を染める。
どうやらまだ、『女』に慣れ切ってはいないというのが、わかろうというものだ。
「…ちょうどいい。それなら、自分でできる…」
手首は、冷やさねばならぬし。
腹の打ち身はすぐに冷やしてよい場合と、温めねばならぬ場合とがある。
少年の治療の仕方は、単純だ。
温めたほうが心地よいか、冷やした方が心地よいか。実際に両方試すのだ。
人間も生き物なのだ。その直感を愚直に信じる方法で、少年は女の前にて、極慣れた手つきで治療を始めて、そして。
「…もう、治ったのか」
僅か、眼を見開いて。
その鼻も、肌身の痣も。すべてが消えていると呆れたように少年は言う。
女は、感じるだろう。
少年の視線を。戦士として、戦士の身体を眺める視線にも熱がある。
その視線の熱が、じっくりと女の肌身を撫でていることを…。
■エル・ジーヴァエ > 「あぁ、私の一族は血が特殊でね。
負傷を治すことが出来るのさ」
そういいながらベッドのわきに置いていた。
赤い血が入った注射器を見せつける。
同時に相手からの熱が籠った視線を感じればベッドから下り。
自ら治療する相手の背後にそっと近づけば後ろから相手の脇から抱きしめるように手を回し。
「あたしの血、試してみるかい?」
血の入った注射器を相手の顔の前に持ちあげてみせながら。
耳元でそっとささやき。
■ヴォルフ > 「血が…治す?」
少年は、北の蛮族の出だ。
渾沌の禍つ神々を信奉する、そういう蛮族の出だった。
こくん、と。ひとつ少年は頷いた。
血には、力がある。
そういう教えは、少年の滅びた部族でも語っていたことであったのだ。
女の熱を背に帯びて。
どくん、と少年の鼓動が弾んだのを、女もまた感じたことだろう…。
■エル・ジーヴァエ > 「ふふ、わかった腕を借りるよ」
相手を後ろから抱きしめれば感じる相手の鼓動。
そして先ほどの戦いでかいた汗の香りが鼻孔をくすぐれば。
自分と互角以上に戦った少年を男として感じて子宮がキュっと疼くのを感じ。
相手の腫れた右腕を持ちあげればその内肘へ針を刺し。
血を相手の中に流し込んでいけば相手の中に血が広がっていく感覚を与えるだろうか。
それともに腕の痛みと晴れは引いていくだろうし、血の熱が全身に廻れば青あざも薄くなって消えていくことだろう。
■ヴォルフ > ちくりとした痛みの後、少年は眼を見張ることとなる。
手首の痛みが、引いてゆく。
そして、腫れ始めていたむくみもだ。
腹は、痣が消えるだけではない。
内側まで浸透しかけていたその衝撃の余韻も、火に焙られた雪のように消えてゆく…。
「これは………!」
どくん、
どくん、
どくん、
と。
少年の鼓動が次第に、早鐘のように。
そして、それと共に。
呼気が弾み、身体が昂りゆくのを、持て余すほどに…。
女の腕の中、少年は不意に振り向く。
腫れの引いたその右手を、無造作に女の左の乳房へと…。
■エル・ジーヴァエ > 「っ、ふふ……癒えたとたん積極的じゃないか」
傷がいえたとたん振り返った相手に小ぶりなお椀型の胸を触れられると思わず口角を上げ。
空になった注射器を捨てれば相手の背中に手を回して少し強めに抱きしめ。
「あんたのことは、治療師に聞いたよ。
部族の出なんだろ?だったら強い戦士は戦う以外にやるべきことがあること、あるだろ?」
背を撫でる右手を滑らせればそっと相手の股間に触れて軽く撫で上げ。
■ヴォルフ > 血が、燃える。燃え滾るように熱い。そして、鼓動が高鳴り、眩暈すら、少年は覚えていた。
噛み締めた唇から、尖った八重歯が覗く。
もう、死合いは終わったというのに、少年のその表情は、むしろあの闘いの時よりも荒々しく…。
「く…あっ!」
女の指が、布地越しに触れたそこはもう、熱く漲りそして、濡れている。
それが、少年を吹っ切れさせた。
瞳を見開き、己に戯れを仕掛けた女を…少年はそのまま背後のベッドへと。
まるで突き飛ばすかのように押し倒し、荒々しくその上へと覆い被さってゆき…。
■エル・ジーヴァエ > 「っ、っは……
いいよ、戦士はやはりそうで無くては」
ベッドに押し倒されればその衝撃で肺から空気が押し出され。
興奮を隠しきれない様子の相手を見上げて期待に満ちた笑みを浮かべる。
先ほどの戦いによる興奮を助長してしまったのか。
それとも自らの血が相手の蛮性を呼び覚ましたのか。
いずれにしても自分にとっては好都合となったようで。
邪魔だと言わんばかりにショーツの紐をちぎれば脇に投げ。
強い雌の香りを放ち、すでに濡れ始めている女の無毛な割れ目を晒し。
「来てくれ、戦士ヴォルフ。
お前の血を私の中に分けてくれ」
熱で潤んだ目で相手を見上げつつ。
その頬に細い指で撫で。
■ヴォルフ > は、は、は、という、小刻みな呼気が少年の食いしばった口許から漏れて、その呼気がまず女の肌身をくすぐる場所は、その胸元だ。
小振りでは、あろう。けれとツンと尖ったその先端。
熟れに熟れた先端を、少年の吐息が嬲ってゆく。
そして、吐息と共に。熱く灼熱したものに女は嬲られたと知るのだ。
唇が尖りを含み、舌が捏ねる。
荒々しく、たっぷりと唾液が絡められ、小振りな胸の先端で尖るものが、汁音と共に啜り上げられるのを、女は感じることとなる。
立ち昇る、女の牝薫は、それだけで少年を凶暴に昂らせるのだろう。
女の鼻腔もまた、ありありと牡蜜のにおいにくすぐられ…。
■エル・ジーヴァエ > 「ふ……ぁ、は」
相手が貪る様に己の胸にしゃぶりつき。
先端を舌と吐息が撫で上げれば思わず甘い吐息を零し。
身を震わせながらしかし相手にされるがままに身を差し出し。
相手の香りを嗅げばそれだけで心臓が早鐘のように打ち。
血が滾る子宮が子を欲して疼くのを感じながら。
空いた手を相手の後頭部に乗せて軽く撫でながら快楽に身を任せて
■ヴォルフ > もどかしげに、少年は自らの身体を縛めていた唯一のもの…その腰布を剥ぎ取ってゆく。闘奴らしい粗末なそれを剥ぎ取れば、そこにはもう、隆々と反り返り、凶暴に漲りながらもまだ初々しい色艶の肉槍が…。
びく、びくくン、と槍が跳ね、女の身体に牡蜜を飛沫かせてゆく。
その、熱い飛沫がねっとりとまとわりつくのは、そこにもう、濃厚な白濁が混じり始めているからだ…。
濃厚に立ち昇る牡のにおいと、少年の唇と舌とが女の胸を貪る淫らな汁音が、狭い部屋を満たしてゆく…。
■エル・ジーヴァエ > 「すごい匂い……これだけで逝っちゃいそうだ」
相手が腰布を脱ぎ取って露わにした肉槍から漂う匂いにはめまいさえ覚え。
一応特殊な肉体である己にも男性器はあるが、今はなりを潜めて子供程度のサイズとなっており。
変わりにその下についた割れ目からはとめどなく蜜が溢れており。
すでに身体は相手の雌に成り下がりたがっているのが分かる。
■ヴォルフ > 牝と牡のにおいが立ち昇り、互いに互いを昂らせ、酔わせ、煽る…。
少年もまた、本能のままに濡らし、とろとろと女の肌身の上へと牡蜜を溢れさせていた。
もう既に、少年の肉槍と女の媚肌とは、幾本かの淫糸でつながれているほど…だ。
ぬとぉ…と、伸びる糸。それがまた、濃厚に牡と牝の蜜香をかきたててゆく。
そして、ついに。
激しく荒々しく震える少年の、その肉槍の先端が。
ぬちゃァ、と、淫らな音色と共に女の媚肉へと触れた。
「く、…は、…ぁっ!」
がくがくと、少年は震える。
無駄に空腰が振られ、少年の肉槍は女の牝肉と…小さな牡肉にもまた、すり合わせられ…。
ぬちぬちと淫裂が嬲られたかと思えば、兜合わせまで。
女に、その淫肉の牡と牝の両方が、少年の肉槍に犯されているのことを思い知らせるかのように…。
■エル・ジーヴァエ > 「っ……ぅ」
相手の先走りとはとても思えないほど濃厚な体液が肌に垂れ。
その体温を感じるたびに身体がビクっと震え。
頬を朱に染めながら相手の一物から目が離せないでいれば宛がわれた相手の肉槍。
「んっふ!く、ぁ!」
しかしやはり行為自体には慣れていないのだろう。
穴に入りきらず精液交じりの先走りによってぬるぬるになった相手の一物は割れ目の上。
クリトリスから己の子供チンポとこすりあげられれば背中を弓なりにそらして構えていなかった快感に絶頂してしまい。
「そ…っは、ちが……っく」
もはや無我夢中なのか、腰を震わせるように振るたびに身体が痙攣し。
まるで己の性を両方犯されるかのような快感を感じつつ。
震える手を伸ばして相手の一物の根元をとらえれば位置をうまく返させて次の一突きで中に入るよう宛がってやり。
■ヴォルフ > 仔狼の荒々しい吐息が、女の頬を嬲ってゆく。
猛々しく漲り、とろとろと蜜漏らし零す肉槍に指が触れれば、それだけで少年の細身の、鍛え抜かれた身体もまた、びくびくと震え慄く…。
その震えは、女の指にも怒張の慄きとして伝わってゆく。
今から、これほどに漲ったものが媚肉を犯し、これほどに震えて内側から媚肉を鞭打つのだ、と。そう感じさせるほどに猛り、漲り…。
そして…一気に。
女の指に導かれ、濡れに濡れた怒張が一気に、女の媚肉を穿ち、犯す…。
ぶびゅるるるる、と。
凶暴な雁首が蜜口をくぐったその瞬間に、少年は迸らせていた。
けれど、止まらない、止められない。
ぷピ、ぶぶ、と。
卑猥な音と共に白濁が二人の淫肉の蕩け合うはざまから漏れ、溢れて。
溢れさせながらもなお、そして放ちながらもなお、少年は一気に肉槍を女の媚肉の深奥へと突き込み犯し…。
■エル・ジーヴァエ > 「っくぁぁぁぁ!」
相手の太い怒張が膣内に入ってきた瞬間。
押し広げられ蹂躙されながら、それでいて同時に熱い精を解き放つ快感に背骨から電撃の様な快感が走り。
悲鳴じみた嬌声をひびかせ。
相手の物が動くたびに膣襞が逸物全体を撫で上げるとともに。
きつく締め付けて亀頭や雁裏に膣肉が絡みつき。
奥を突きあげれば子種を欲して降りてきていた子宮口が相手の亀頭にキスをし。
「っは、すご……出しながら!犯されてる!
あたしの中が、ヴォルフの血に染められてる!っは!あっく!」
相手の腰に足を絡め軽く腰を上げて精液が零れにくいようにしながら。
自ら腰を動かして更に相手の物を刺激して子種と快感を得ようとし。
■ヴォルフ > 少年は、必死に唇を噛み、自らの甘声を殺していた。
が、しかし、女の媚肉がしゃぶりつくように肉槍にからみつく…。そして、大きく開かれた脚が、くねるように自らの腰へと絡まりついて、遂に…。
「く、ふ…ぁ、………ンっ!」
幽かな、本当に幽かな甘声が漏れて、それが女の耳朶をくすぐってゆく。
びくびくと、怒張は女を内側から打ち据え、鞭打つ。
漲った雁首はぬっとりと白濁をまとってぬめりを帯びつつ、淫芽と小さな小さなふたなりのモノの裏を抉り上げ…。
そしてまた、抜かれもせぬままに二度目が放たれた。
「く、あ、ぁ、ぁ、んあああっ!?」
がくがくと、少年は慄く。
そして、手が伸びた。
ちょこン、と慄く小さなモノ。それを、淫肉から漏れた自らの精を指で掬うと、まるで穢し尽くすかのように。
雌になりきって犯される女の小さな牡へと塗りたくり、にゅこにゅこ、とシコりあげ…。
■エル・ジーヴァエ > 「っっは!また出て……る!っは”あ!
そっちいじったら、っくうぁぁ!」
一度目の射精が収まったかと思えば二度目の吐精を受け。
相手の精液が子宮内部も犯し、排出された卵子に群がって戦士の子を孕ませようとしてくるのを本能的に感じつつ。
そしてこっちの行為に関しても才能があったのだろうか。
自らの牡の部分を精液まみれの手で刺激されればまるでそちらも相手に中出しされ犯されるかのような錯覚を得て。
二つの性器に対して刺激を与えられれば堪らずがくがくと痙攣しながら甘い声をあげることしかできず。
内と外から刺激された己の男性器からは薄い精液じみた液体がにじんで相手の物と混ざり。
■ヴォルフ > にっぢゅ、ぐっぢゅ、ぬっぢゅ、と、室内は卑猥と言える淫音が響く。その音は二人の耳穴までを犯し穢し、嬲るよう…。
女の小さな牡から溢れた蜜と、少年の白濁とが混ざる。
少年は一度、女の蜜壺から白濁まみれの怒張を引き抜いた。
そして…その怒張の凶暴に漲った雁首、裏筋を…女の小さな牡になすりつける。
大小の肉槍の落差も淫らな兜合わせ…。
少年の手指の中で、白濁を塗り込められつつ二振りの肉槍が、まるで捏ね合わされるように白濁まみれになってゆく…。
「エル…、………穢してやる………!」
この少年の中にも、そんな凶暴な淫らさが眠っていたのかと、そう思うほどの熱い声と、ともに。
ぶっびゅるるるるる、と。
三度目とは思えぬ白濁が噴き上がり、それが女の褐色の肌、そして顔へとぼたぼたと重さ感じさせるほどに降りかかり…。
■エル・ジーヴァエ > 相手が腰を動かし、太いカリ首で中を掻きまわすたび接合部は卑猥に泡立ち。
入りきらなかった精液が引き抜かれた際にカリに引っかかってベッドへとぽたぽたと垂れ落ち。
女を抱く状態のときは大きくなるはずが今はその見る影もないほどになった一物を相手の物が擦り合わせれ。
ヒクヒクと腰を動かしながら雄とは何かを見せつけるような相手の一物と自らの物を重ねて。
「あぁ……穢してくれ!あたしを、お前の色に!
っは……っく、ふ……!」
相手の狂暴な雄の声に脳まで犯されたかのような錯覚を感じつつ。
薄まることの無い精液を浴びせられれば下腹部から胸、口元まで相手の白い精液が飛び散って褐色の肌を染め。
「っはぁ……まだこんなに出るなんて……やはり強い戦士は違うな……」
上気した表情で熱を逃がすように息を吐き出しながら。
口元にとんだ精液を舌でぬぐって舐め。
■ヴォルフ > 強い戦士と称えられた少年は、けれど。
苦痛に耐えるかのように今、淫悦に耐えて眉根を寄せ、甘声を殺して熟れた吐息を零している。
女を犯し、蹂躙していながら、女は今、淫靡な情事に慣れぬ若牡の痴態をも、あますところなく楽しめるという、得難い痴態を味わい尽くせる立場にいた。
褐色の肌に白濁化粧を施せば、ぶるりとまた、少年は震える…。
褐色の肌身が白濁を映えさせ、さらにと少年の情欲を燃えさせたのだ。
白濁まみれの少年の手指に包まれた、女の小さな牝肉槍は、少年の肉槍がさらに猛々しさをましたことを、その慄きでしらしめられることとなる…。
「エル…、脚を、もっと開け…」
命ずるような言葉でありながら、どこかに甘えるような響きも過らせ、少年はそう告げて。
そして…女がその言葉に従ったのならば…。
まだまだ、これでもかとばかりに。
萎えることも尽きることも知らぬ肉槍にて、女の肉壺に白濁を、溢れるほどに迸らせては注いでゆく…。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からヴォルフさんが去りました。
■エル・ジーヴァエ > 「ふ、わかった」
三度出したにも拘わらず、いまだ興奮は萎えない様子の相手を見れば余裕なく攻め立てる相手に対し。
快楽に溺れながらもどこかそれを弄ぶ余裕を見せ。
相手の言葉に小さく頷けば足を開いて相手を誘い。
お互いが満足しきるまで二人の時間を過ごしたっぷりと種を注いでもらうことになるのだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からエル・ジーヴァエさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にヴォルフさんが現れました。
■ヴォルフ > 闘技場へと続く扉が上がる。
地下へと続く暗闇の中にいる少年を、容赦のない白光が襲う瞬間だった。
それまで、地鳴りのようだった歓声が、一気に鼓膜を打ち震わせる。
眼の前、白い白い砂が広がった。
血を、映えさせるための白い砂…。
少年は、その砂の上へと踏み出すと、常のように数歩足踏みをする。サンダルの底に白い砂を擦り付けるように。
そして、手にしていたグラディウスとバックラーを置くと、掌に白砂を掬い取る…。
その白砂で手を洗うかのように。
少年は手指にも砂を擦り込んだ。
そうして、再び武器を取り少年は、物憂げに満員の観衆を見渡してゆく…。
今宵もまた、血を流せと、狂ったように叫ぶ観衆を物憂げに…。
今宵、どのような相手が立ち塞がるかも、知らされていない。
ただ少年は、その時が来るのを待つだけだ。
自由を勝ち取るための階梯の、一段となるべき相手が現れるのを…。
■ヴォルフ > やがて…。
少年の対面の扉もまた、重い音と共に上げられてゆく。
暗く淀んだその闇の中から、今宵血の饗宴を共にする者が現れる。
少年は、どこか物憂げな視線を巡らせながら、告げられる戦士の名乗りと、開戦の銅鑼の音を聞いた。
そして…その口許から、猛々しい狼の遠吠えのような、若い咆哮が迸る…。
血の饗宴の、それが始まりの狼煙だった…。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からヴォルフさんが去りました。