2020/02/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 トレーニングルーム」にセルマさんが現れました。
セルマ > 本日出場者にセルマの名はない。
オフと言えば聞こえが良いが、数日前の対戦で足の筋を痛め、リハビリ紛いの日々を送っていた。

「こんな調子では体が鈍るな。」

弾力のあるマットの上で前屈する程度の運動をこなしながら、不甲斐なさに表情が翳る。
会場内の放送では次の仕合が始まった様で、観客の怒号にも似た歓声が地響きの様に伝わって来る。
一瞬だけ動きが止まったが、すぐにストレッチを再開させた。
休めば休んだだけランクが下がり、賞金も少なくなっていく。
名声以上に賞金を確保せねばならない彼女は隠しきれぬ焦燥を背に。

セルマ > 完治するまで待っていられるほど地位は高くない。
痛みが引いた頃、彼女は復帰するのだろう。
それはそんなに遠い日ではない様だ―――。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 トレーニングルーム」からセルマさんが去りました。