2018/11/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアイゼンブルームさんが現れました。
■アイゼンブルーム > ふむ……(観衆の興奮が渦巻く闘技場。 舞台の中央には前座の試合で力尽きたサーベルタイガーが、生臭い血潮の匂いを振りまきながら骸を晒して横たわっている。 闘奴同士の戦いが今から始まる。 敗北の末に待っているのは死のみという厳しい世界だ。 しかし、今回の試合はそれとは違う……。 欲望に満ちた観衆の前で繰り広げられる茶番劇だ。 ―――闘奴は基本使い捨て、負ければ死んでしまう。 しかし、人気のある闘奴に死なれてしまっては、新たなスターを一から作らなければならない。 そんなことはそうそうできるはずもなく、考えられたのは、闘奴同士の特別な戦い……負けた方が体を犯され好きに嬲られるというショーの性格が大きい物だった。 今日の己は負け役が決まっていると知らされており。 観衆もそれを知ってか闘技場には昂った興奮に包まれる。魔道カメラは己の肢体を余すところなくアップで写し、闘技場のスクリーンには余すところなく、己の身体につけられた装飾品や、胸。股間の淫紋などがアップで映し出されてゆく。) ブルーム!! 今日はしっかりやられてエロいところ見せろよ!!(観衆の野次にもわれ関せずといった感じで一人レイピアを玩具の様に振り回し)
■アイゼンブルーム > 野次にも無関心にレイピアを振り回す姿をじっと見つめる商人の姿。
『右脚と左腕…胴から離れよ……』
商人が手元の宝玉に小さく囁きかけた瞬間、まるで人形の部品を外すように私の手脚がポロリと外れもんどり打って地面に這いつくばるように転がり落ちる。
「う…うううっ…クソ……」
栄光ある勝利者から一転、地面に顔を擦りつけ無様な姿勢で転がり敗北者の姿をさらす。
『今日もいつものアレしっかりやれよ!!』
『俺はこっちの方が楽しみで来てんだよ!!』
駆けつけた下働きの者が私の胴をささえて立たせた。
レイピア一本と、片脚……。
これから私はこのコロシアムで無様にさらし者になるのだ。
『さあさあ! 先ほどまで栄光の勝利に輝いた鐵の華アイゼンブルーム! 皆様には、たった! たったの100ゴルドでこの鐵の華に勝負を挑むことが出来ます。! もちろん、勝利した方は、この闘奴を一晩自由にして頂いて結構です! どなたか! どなたか腕に覚えのある方はいらっしゃいませんか?』
手脚を失いかろうじて片脚でバランスを保って立つのがやっとの状態。
とても戦える物ではない、だれが名乗りを上げようが勝負をする前から勝ち負けが決まっていた。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からアイゼンブルームさんが去りました。