2018/07/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (腕自慢、力自慢の剣闘士同士のぶつかり合いから、奴隷を一方的に嬲りものにする見世物まで、
この闘技場でおこなわれる興行は、日によってさまざまだけれど―――
今日はどうやら、後者に近い催しが開かれている様子。
階段状の観客席に囲まれた中央では、うら若き女性が白い薄絹だけを纏い、
いちおう剣だけは握らされているものの、明らかに扱えそうにない大剣で。
対戦相手は得体の知れない、うねうねと蠢く肉色のなにか、となれば、
もう、イベントの趣旨などわかりきっている、というもの。

金を稼ぐ手段として賭けごとを選択したは良いが、カジノ荒らしばかりするのも気が引ける。
気まぐれに訪れた闘技場だが、今日はどうやら、ここでは稼げそうにない。
当然、賭博自体はおこなわれているけれど―――これでは、賭けにもならないだろう。
いまにも化け物に四肢を絡めとられてしまいそうな女の姿を横目に、
顔馴染みの胴元からの誘い文句に渋面で応え)

……だって、これ、絶対あのお姉さんが負けるじゃん。
――――あの人がどこまでやられちゃうか、って?
いくら何でも、それ、悪趣味すぎるだろ。

(そんな賭けに乗る気はない、とかぶりを振ると、相手はにやにやしながら、
いっそお前さんが出たらどうだい、などと言ってくる。
冗談じゃない、と目を見開き、肩を怒らせて威嚇を試みたが、成功してはいないだろう。)

リュシー > (己を賭けのネタにしようと目論む胴元と、ぽんぽん気軽いやりとりをしているうち、
どうやら、試合の決着がついた模様。
試合、とか、決着、とか言ってみても、結局のところ、
観衆の興味はこの先、捕獲されがんじがらめになってしまった女性が、
どこまで痴態を晒すのか、という方なのだろうけれど。)

―――てか、しつこい。
稼がなきゃならないんだ、って言ってんのに、負け続けたら一文無しじゃん。

(勝てばまさしく一攫千金なのだろうが、負ければいたずらに辱められるばかりで、
どう考えても分が悪すぎる賭けだと思われた。
ひらひらと顔の前で手を振り、それをしおに客席を離れて出入り口へと向かう。
気が変わったらいつでも来いよ、とかいう戯言は、もう聞こえないふりをして―――。)

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からリュシーさんが去りました。