2017/12/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場の外」にデューさんが現れました。
デュー > アケローン闘技場からは観客たちの歓声と司会の興奮した実況が響いてくる。
ここは闘技場のすぐ外。こんな場所にいるのは試合が組まれたとき、すぐ呼び出しに応じられるようにするため。
本当はもっと遠くへ行きたいが、そういうわけにもいかない。

「はぁぁ…またあんな……」

実は先ほどまで、10試合ほどをぶっ続けで行ったのだ。
もちろん全ての試合を勝利したのだが、この身体のせいで試合が終わるごとに対戦相手を徹底的に陵辱してしまったのだ。観客達に見られながら。
ことが終わるたびに冷静になって後悔してはそれを繰り返し、ついには本日の対戦相手が全員腰砕けになってしまったとのこと。
もし次の対戦相手が決まらなければこのまま帰れるのだが…果たしてどうなるかと落ち着かない。
毛並みのおかげで冷たい風が心地よい、発情で火照った身体を冷やすために外に出たのだが、やはり感じる周囲の視線に嫌になる。
物珍しい獣人の姿は、このような人間の都市では格好の見世物でもあったが、近づくような物好きはいなかった。

「帰りたいなぁ…」

ぽつりと呟き白いため息を漏らして誰もいない空間をじっと眺めている。

デュー > 「うっ……」

しばらく熱っぽい身体を冷やしていたが、首輪に感じる小さな痺れに心臓の鼓動が高鳴り、冷や汗が出る。
これは呼び出しのサイン。対戦相手が決まったから闘技場に戻れということ。
またあんなことをしなければならないのか。そしてもし負ければ好き勝手に調教されてしまう。
あんな思いはしたくはない、こんなこともう続けたくないと震えながら逆らえるわけもなく、重たい足取りで闘技場の控え室に戻っていくのだった。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場の外」からデューさんが去りました。