2017/11/04 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……ちっ、きしょ……!」

超満員の観客。その熱気が目に見えそうなほどのアケローン闘技場。
その中で、一人の少女が頬を伝う汗と血を拭う。
そもそも、ことの発端は少女自身、小遣い稼ぎと修行を兼ねてここに来たこと。

「うわあぁっ!?」

対戦者が振るうポールアクス。少女は回避したものの、足がもつれ、倒れこむ。そこに振り下ろされた刃は、少女の目の前で寸止めされており。
全身鎧に身を包んだ対戦相手は、勝ち名乗りを上げ、歓声をもらう。
対して、少女は悔しそう、そして恥ずかしそうな表情。
すぐさま係員が来て……少女の服を。一枚奪っていった。

そう、本日少女が参加しているのは、ちょっとしたイベント。
『血戦略奪七番勝負』などというものらしく。
ルールは簡単。挑戦者が一度負ければ……服を一枚奪われる。
そして、トータルで負け越してしまえば……。
その時点で、陵辱される、というもので。

ちなみに現在、少女は3勝3敗。少女は下着を着れない呪いがあり。
現状の姿は……。上半身全裸。下半身全裸。靴を奪われ靴下のみ、という。滑稽な姿であった。

セイン=ディバン > 少女に勝った戦士は、意気揚々と控え室へと下がっていく。
対して少女は、胸や女性器、更には、フタナリの象徴である男性器すらも晒されたまま、戦闘続行を余儀なくされる。

「くっ……せめて試合の内容を確認しておくんだった……」

今更悔いても遅いが。どちらにせよ、あと1戦で少女の命運は決まる。
勝ち越して賞金ゲットか。どんな手法でかは判らないが、陵辱されるか。
少女は、懸命に肌を隠そうとするが、当然隠しきれるものではなく。
その恥ずかしがる様子に、感客たちは興奮し、怒号じみた野次を飛ばす。
中には、少女のことを恨んでいる者もいたのか。少女の名前まで大声で叫ばれる始末だ。

「……くぅ……っ!! ぜ、ぜったい負けてやんない……!!」

武装は頼りないリボルバー一丁のみ。せめてダガーくらいは持って来るべきだったと。
少女は歯軋りしながら、次の試合の開始を待つ。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 商いで身を立てている者の常として、情報には聡いべきである。
そうでなくとも、娯楽人としての側面が、愉快な催し物が繰り広げられるという話を聞き逃すことを許さない。
平素は王都にある本店を活動の中心としているが、この港湾都市にも大規模な支店を構えているので、その差配の為という口実での訪問。
些事をさっさと片付けて、闘技場に姿を現したのは、娯楽半分実益半分。
斯様なイベントであれば、敗残者の恨みや妬みといった負の情念が染み込んだ”罪貨”を効率よく集められるだろうという目的もある。
而して、観覧席最前列に、この場に不釣合いな小さなシルエットが姿を現したのは、夜も更けて場内の熱がうなぎ上りする頃合。

「はて。どこぞで見かけたような面がおるが、何とも奇矯な趣味じゃな。どれどれ…」

腰を掛け、VIP扱いらしく控えている係員に酒盃とつまみを持ってくるよう申し付けた後、野次に混じって聞こえた既知の名に、しげしげと場へ視線を向ける。
いた。
が、何をしているのか。

『これこれ、変態趣味が高じておるとしても、中々に”こあ”な遊びに手を出しておるのぅ。
 見たところ、諸々崖っぷちの様じゃが、それも企図しての振る舞いであるまいな?
 だとすれば、公明正大な儂としては、八百長の疑義があると知らせてやらねばならぬ。』

スナック感覚の気軽さで、九割九分全裸の冒険者に思念を飛ばす。
試合開始前のインターバル時間であることもあり、よそ見することもできるだろう。
からかいの言葉をかけた人外は、急迫した状況の冒険者を他所に、運ばれた葡萄酒片手にのんびり観戦といった風情。

セイン=ディバン > 賞金額の大きさに釣られて参加したのが運の尽き。
参加してきた対戦相手は、どれもなかなかの使い手で、ここまでの6戦はかなり体力を消耗している。
羞恥と疲労に乱れた呼吸を調えていれば……。

「!?」

突如、念話を送られるのと、最終戦の対戦相手の大男が現れたのは同時だった。
慌てて観客席を見て、声の主を探す。程なくして相手を発見した少女は、不機嫌そうな表情で念話を返す。

(遊びじゃなくて真剣勝負です!! っていうか、八百長の訳ありますか!
 これでもマジでギリギリの勝負なんですから。ジャマしないでくださいよ!)

念話の声を荒げつつ言い、対戦相手に向き直る。身の丈は自分より二周り以上大きい。筋肉量も相当であり、楽勝とはいかなそうだった。
実況役が開始の合図を鳴らし、少女は懸命に逃げ回りつつも射撃をするが。
対戦相手は見た目より素早く、少女はすぐに追い込まれることになる。

『さぁ、哀れなりフタナリ少女、セインちゃん!
 このままでは恐らく敗北は必至でしょう。
 ここで場内のお客様に素敵なサプライズ!
 セインちゃんの敗北が決まった瞬間! お客様の一人に、彼女への陵辱内容を決めていただこうと思います!』

突然の実況。青ざめる少女。沸き立つ観客。
少女は、勝利への計算を高速で始める。ここでもしも負けたならば。
……恐らくは、今の自分の星の巡りでは。
念話の相手たる、天敵、『ホウセン』がその提案役に選ばれるのは間違いない。
そう考えた瞬間……一瞬の油断。少女は、迫る大男の腕に気付けず。

空を舞い。地面へと叩きつけられた。
すかさず、実況が少女の敗北を宣言する。

ホウセン > 円形の闘技エリアは踏み固められた砂で出来ており、地面に叩き付けられたとしても多少の温情がある代物。
それをグルリと囲うよう大男の背丈ほどの石壁が並び立ち、その上に段々となっている客席が連なる。
客席と闘士達を隔てるものは無く、ギラつく観戦者達の欲望が突き刺さる仕様だ。
全く余裕がない様子で投げ返された思念を、軽く鼻で笑う。
折角よい話を持ち掛けてやろうというのに、狭窄化した視野のせいで逆転の目すらも見落としてしまいおって…と。
勝敗の帰結は、妖仙が茶々を入れるよりも早く、そして呆気なく。
直接語りかけずとも、微笑未満の表情が”それ見たことか”と雄弁に物語る。

”セインちゃん、K.O.!!
 そして、お客様はご自身の席をご確認くださーい。
 座席一つ一つに番号がついていまして、その番号で本日のラッキーな紳士淑女様をお選びいたしまーす!”

アナウンスは、寧ろ是からが本番だというように、試合の余韻すら意に介さず”次”への段取りを進める。
安っぽいドラムロールに引き続き、実況席の片隅に置かれた抽選箱の中から一枚の木札を引き上げる。

”Aの七十八!Aの七十八!
 A列ということは、VIPなお客様が多い席ですから、お金に物を言わせた普通じゃ物足りないドスケベさんの可能性が高いですね。
 はーい、会場マイク、お席に…おーっと、これは、ラッキーな紳士様というより、ラッキーボーイ様です!”

こういう所は手抜かりがないようで、会場の案内係が俄かにインタビュアーに転身。
最寄の者が読み上げられた座席へ駆け寄り、陵辱のオーダーについて伺いを立てる。
水を向けられた妖仙は、一応の礼儀とその場で立ち上がり、好奇と羨望と妬みの入り混じった視線やら野次やらに、にこやかな笑顔と右手を掲げる仕草で応じる。

「まずは、儂の様な若輩者が、斯様な幸運を引き当ててすまんかったのぅ。
 折角のご指名じゃし、此処に面を並べておる好事家のお歴々には物足りぬかも知れぬが、儂から一つ提案をさせてもらおう。
 七番勝負という長丁場で、そこな娘も疲労困憊で体中のあちらこちらに乳酸が溜まって身動きするのも億劫じゃろう。
 故に、哀れで無様な健闘を称え、全身をマッサージしてやるのが適切じゃと思う。
 人の手では解しきれぬかも知れぬ極致かも知れぬが、なぁに、此処には様々な器具が取り揃えられておる。
 …そうじゃろう?」

マイクを介して場内に伝えられた提案は、観衆達の頭に浸透するまで一拍の間を要した。
小奇麗に纏まった子供が提案したのは、純朴な子供であれば決して思いつかぬ類のやり口。
即ち、犠牲者たる敗北者を、淫具の類で徹底蹂躙してやろうという提案だった。
流石に係員達は場慣れしており、早々に動き出す。
先ずは、倒れ付した少女から、形式上最後の砦であった靴下を奪い去って”見世物”の烙印を押し、そのまま闘技場の中央へ引っ立てる。
そこには分娩台を思わせる拘束具兼用の台座が運び込まれており、ぐったりとした身体を上に乗せると同時に、両手足と腹部を革製のベルトで拘束する。
半ば寝そべり、膝裏を支える支柱によって股を開いたまま固定されて、秘所は何一つ隠せていない。
そこへスポットライトが当てられると、被害者の全てが衆人に曝け出されてしまうだろう。

セイン=ディバン > 中空を舞っていた時間はかっきり2秒。
凄まじい衝撃が背中から全身を駆け抜け、酸素が肺から全て搾り出される。

「ガハッ……!!」

視界が明滅し、胃液が上がってくるのを堪える。
耳に飛び込むは、自分の敗北を示す声。そして大歓声。
しかして少女は、ゆらり、と立ち上がり、武器を地面へと落とすと、周りの観客を睨むようにし。

「……」

ドラムロール。案内。それらを、目を閉じながら聞く少女。
結果は、そう。判りきっている。最近の自分の運気は……。
なんとも。本当に誰かに操られているのではないか、というほどに。
都合よく出来ているのだ。
ゆっくりと目を開け、案内係が声をかけた相手を見る。
当然、そこには宿敵がいる。そう、天敵、大敵。そんな妖が。

「……それはそれは。どうもお気使いありがとうございますお若い旦那。
 その優しさ、しっかりと味わってマッサージを堪能させていただきますわ。
 ……なんって、言うと思うかこの腐れ外道!! テメェいつか覚えてろ!! 前だってタダ乗りしやがって!!
 あ、てめぇら、はな、離せゴラァ!! アイツぶっとばしてや、てめっ、変なとこ触んなぁ!!」

ゆらり、と立った少女。係員に素早く靴下すらも脱がされ、中央へと連れられる中。
少女はにっこりとした笑顔での嫌味から、殺意むき出しの顔になり、相手へと口汚い言葉を叩き付ける。
無論、そんなものは相手には何のダメージもないことだろう。
そのまま係員への文句も連続して飛び出すが。係員は手際よく拘束台へと少女を乗せ、自由を奪う。

「……っ……!」

哀れ、拘束されただけではなく、秘所も肉槍も隠せぬまま、さらにスポットライトを浴びせられてしまえば。
観客全員の前に、少女の裸身は晒されてしまう。のみならず。
少女の後ろ側の席の客にも見えるように。魔術水晶が置かれ、映像投射幕には、少女のヴァギナやペニスが、おもいっきり映されていた。

『ではでは、早速道具を準備いたしまして……。
 どうでしょう、幸運なるお客様。お客様自らマッサージを?
 それとも、闘技場のスタッフの者複数にやらせましょうか?
 それともそれともぉ? ……っと、おぉっとぉ? どうやらセインちゃんも待ちきれない様子で?』

案内役が、憎むべき相手にそんなことをうかがっている間。
視線が突き刺さり、それどころか、恥ずかしい部分を拡大されて上映されていた少女。
羞恥は発情を呼び、発情が期待と快楽を呼び。
案内役の言葉通り。少女の肉槍は凄まじいサイズへと勃起し。
クレパスは、何もしていないのにドロドロと大量の蜜を溢れさせていた。
当然、それもまた、映像として映されてしまう。
会場内の観客は、男女問わず。その肉体を味わいたい、陵辱したいとばかりに更なる歓声を上げる。

「いっそ殺せクソ共おぉおぉぉぉ!!」

少女の絶叫。とても むなしく むいみ 。

ホウセン > 己の立ち位置を弁護するのなら、抽選に関してはこの妖仙の手は白い。
というか、外野が何か手を下すまでもなく、コロコロと坂道を転がり落ちるが如き不運のなせる業なのだろう。
そもそも、この小さな人外と既知を得てしまったこと自体が、不運の極みという言い方も出来るかもしれない。
罵声はいっそ心地良く、繊細なバランスで構築されている割に、酷く分厚い面の皮は揺るがされず。
見ようによっては浮世離れした風にも映るようで、何処かの豪商のボンボンという印象を補強する。
特に、その正体を知らぬ殆どの者達にとっては。

「何ぞ、身に覚えがあるような無いような台詞が聞こえたが、気にするまでもあるまい。
 どうせ前に何かがあったとて、今宵、この時の事柄で上書きしてやればよいのじゃからな。
 して、解説者よ。
 既に窺い知れておるやも知れぬが、そやつと儂は顔見知りでのぅ。
 儂が直接手を下してしもうては、面白みに欠ける一方的な”わんさいどげーむ”とやらになってしまう。
 故に、多少の教示はするが、大筋はお主らに一任しよう。
 きっちりと”解して”やるがよい。」

不穏な台詞を、変声期前の高い声で不遜にも言ってのける。
無駄に自身に溢れた態度だけれども、客席で腕組みしながら仁王立ちする様は、御大尽の真似事をする子供でしかない。
冒険者の噛み付きっぷりから、少なくとも初顔合わせでないことはしれようし、隠すつもりもない。
こまっしゃくれた餓鬼の自負は、大の大人達の神経を逆撫でするやもしれぬが、それすらも計算の内だ。

”はいはい、これはもう喜んでーと申し上げる次第で。
 スタッフも生身の人間ですから、こう、ご褒美的な役得というか。
 強いて言うなら、本番OKが貰えていないのが玉に瑕ですけれど、そこはプロ意識でカバーしましょう!
 あ、準備OK?それじゃ、陵辱タイム開始ですっ!”

軽妙な語り口の間に、拘束台の傍らには注文どおりの淫具を満載した台車が運ばれる。
それも、一つや二つではない。
一般人でも使いそうなオーソドックスなものから、特殊な趣味の御仁しか使いそうに無い責め具。
そもそも個人では所有するのに難儀しそうな大掛かりな物まで。
スタッフ達は、初手こそ”マッサージ”風にするべきだろうと判断したようで、彼らの両手には、妖仙の出身地で見かける民芸品に似た形状の淫具。
ほぼ円筒状だが、先端から二割程度の所で括れがあり、根元側の動力部と先端側の責め具たるヘッド部分に分かれて構成されている。
胴体部のスイッチを入れると、ブゥンっと重ったるい振動音が発生し、それが場内中継用の集音マイクに拾われるだろう。

”おーっと、うちのスタッフも中々に容赦が無いっ!
 初手から二人掛かり。
 それも電マ二刀流で――上下乱れ撃ちだっ!”

実況者が面白おかしく解説するとおり、拘束代の左右にスタッフが位置取り、両手に持った淫具を其々局所に宛がう。
左右の胸と、酷く目立つ男根と。
動力を内蔵するタイプの物とは桁違いの振動は、肌に触れる前から空気を通してゾワゾワと神経を擽り、最後の一歩は躊躇無く。
胸の先端部を狙って胸の膨らみに埋没するよう押し当て、肉棒へは亀頭側に一つ、裏筋側に一つを宛がいサンドイッチ。
何とも大雑把なやり方だが、馬力に物を言わせるマッサージ器故に、問題にはなるまい。
幕を開けてしまった蹂躙の時間。
その開始を知らしめる嬌声を搾り出させるには、きっと不足は無い筈で――