2017/10/23 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
■タマモ > とん、とん、と手にした閉じた唐傘で肩を叩く。
今日も今日とて、暇潰し…なのだが、なかなかに楽しめる相手と巡り会うのは難しいものだ。
尻尾は使わず、扇子も使わず、この手にした唐傘一本で何人を相手しただろう?
疲弊した、今相手をしている男を前に、ゆらりとその姿が揺れ…
「ほれ、終わりじゃ」
流れる風のような動き、一瞬で相手との間合いを詰め、とん、と唐傘の先が男の腹部を軽く押す。
そう、軽く押したように見えたはずだ。
しかし、押された男は勢いよく後方へと吹っ飛び、場外へと落ちていった。
もはや、疲労で動かないのだろう、意識はあるようだが動けないようで。
男は、そのまま担架に担がれ運ばれていった。
それをつまらなさそうに眺めながら、くるりと唐傘を一度回転させ、肩へと掛ける。
「本当に、当たり外れの激しい場所じゃのぅ…?」
ふぅ、と軽く溜息を一つ。
辺りをのんびりと眺めながら、そう呟いた。
■タマモ > こちらからは攻めはせず、相手の好きに攻めさせ、疲れ切った頃合を見計らって場外へ落とす。
もう少し腕のある相手であれば、こんな時間を掛けたのんびりとした戦いなんてやってない。
弱い分、こうしてじっくりと時間を掛ける以外の楽しみ方がないのだ。
…まぁ、後は食指の動くような相手も居ない、というのもある。
そんな相手が居れば、少しは違う楽しみもあるだろうが…そこも、まぁ、上手くいかないもので。
「まったく…次は、また何か違う手法でも凝らして楽しむか…?」
勝ち抜いて賞金を頂く、そんな目的から、すでに方向性がずれている。
が、まぁ、そこは気にする少女ではないだろう。
目的意識がさらっと変わるのは、よくある事なのだ。
■タマモ > …本当の事を言えば、少しでも強い相手を欲していた。
荒れた天気の後と言うのは、どうしても気分が同じように荒れ気味になってしまう時がある。
特に、雨風の強い日と言うのは…思い出したくも無い事を、思い出してしまう。
出来れば、それを忘れられるくらいに暴れるなりして気晴らしをしたかったのだが…
「これでは、余計な鬱憤まで溜まりに溜まりそうじゃな…
………ふむ…次は、久々に思う存分嬲ってしまおうか…?」
結局は、こう、加減無くとか出来る事を考えると、そんな考えに流れ着いてしまう。
まぁ、下手に暴力の方向に流れるよりは、かなりましではあるだろう…多分?
■タマモ > 軽く思案したまま、辺りの時は流れ続ける。
何でも良い、この気分の乱れようを、何とか出来ないものか、と。
そのままか、流れは変わるか…それは今すぐには分からない。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。