2017/08/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「ふむ…面白味に欠けるのぅ…?」

今、少女の姿は闘技場の上にあった。
手にした扇子を広げ、ぱたぱたと扇いでいる。
その少女の視線の先には、意識を失い運ばれていく、先程までの対戦相手。
暇潰しと金稼ぎを兼ねて、こうして足を運んだ闘技場。
久々に、男女関係無く遊んでやろうと意気込んで参加したのだが…
どうも今日の相手も大した事が無いらしい、しかも、予想以上に。
後で弄ぶ為に、加減をして尻尾で叩いているはずなのだが、あっさりと気絶する程に弱い相手ばかりだった。

「むむむ…せめて、一発は耐えてくれると思うておったのじゃが…」

そう、一発で気絶してしまっては、その後の楽しみが出来ない。
不完全燃焼状態で、はふん、溜息をついた。

タマモ > 聞いた話では、この闘技場、それなりに強い相手も現れているはずなのだ。
しかし、幸か不幸か、自分の対戦相手に今まで現れた事が無い。
軽く遊んで賞金が得られるのだから、決して悪いものでもないのだろう。
だが、こうも何度と続いていくと、本当はそこまでの相手は本当は居ないのでは?と思えてしまうもので。

まぁ、確かに強い者が存在している、それは確か。
実際に、この闘技場ではないが、ちらほらと出会っているのだから。
となると、強い者にとって、ここは興味の向かぬ場所なのかもしれない、そう考える。
いや、もしかして、こうして自分のようにすれ違い、同じ思いをして終わっているのかもしれない。

「………まぁ、考えておっても仕方の無い事じゃな、うむ」

そう動いている訳でもないが、やはり季節的に、まだ暑い。
扇子を扇いで涼を取りながら、次の相手が現われるのかを待っている。
居るかどうか、居ても強いのかどうか、疑問なところだが。

タマモ > この待ち時間が、実に暇である。
周りの観客をぐるっと見渡し、軽く考え込む少女。
その手元にぽんっ、と唐傘を出し、ばさりと広げ肩に掛ける。

「仕方ないのぅ…皆もあっさりと勝負が決まっては、楽しみようもなかろう?
では、次からは妾に一発当てるまで、尻尾は使わぬ。
ふふ…上手くすれば、妾を倒せるやもしれんぞ?
代わりに、素手でなくこれを使わせて貰うが…どうじゃろうか?」

くるりくるりと唐傘を回しながら、そう少女は宣言した。
少女が手にしているのは、一見ただの扇子と唐傘だ。
もっとも、それが壊れ易いものでも、壊れ難いものでも、武器として見えるものではない。
審判員にも改めてそれを伝えれば、了解は簡単に得られるだろう。
さて、これで次の相手には一発貰うまで尻尾は使えなくなった。
これで相手が現われたとして、どうなるかは、正直自分でも分からないが。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にガリアさんが現れました。
ガリア > (――普段、王都が比較的平穏に在り、かつ己が戦場へと向かう機会が減った時
例えば、新人達の訓練や遠征に帯同する、或いは王都内の警邏を担当する等が主な役割となる
けれど、其れが――特に先の長い祭りの関係上、王都に拘束された時間が長ければ
鈍りがちになる戦いの間と言うものを、手っ取り早く戻せるのが、存外こう言う所だったりする物だ
次の参加者、と控え室で叫んでいる担当を見かけたのは、己もまた適当に準備を終えて控え室へ入った時
ぴくりとも動く様子のない、他の待機者達に僅か首を傾げては、行かないのか、と目で幾人かに問いかけ)

――――……んじゃ、来て早々だが横入りさせて貰うぜ?

(――さて、余程対戦したくない相手なのか、其れならば寧ろ都合が良い。
控え室をほぼ素通りする形で、闘技場へと続く道を歩いて行けば
程なくして、先に待つ闘技者の前へと、次の対戦者たる男の姿が現れるだろうか
武器なんてものは何も持たず、ただ、手首をくるくると廻しながら身体を解す――今は、休暇中の騎士の姿が)。

タマモ > 「うん…?…次の相手?」

もう来ないなら、このまま賞金でも貰って…そう思った矢先、関係者が審判員に、そして審判員から少女へと言伝が伝わる。
ここまで引き伸ばして、今更と言うのもあれだが…まぁ、良いか。
そう思い、のんびりと闘技場の上から見える空を見上げていた。
今度は楽しめる相手が良いが…終わった後のお遊びを抜きでも良いから、それなりにやり甲斐のある相手を。
とりあえず、程度の期待だけを持って…開かれる扉を見遣るだろう。

ガリア > (果てさて、多少なりと「手こずる」相手ならば願ったり叶ったりなのだが
舞台の上に続く階段を上がり、其の先に居る筈の対戦相手の姿を一目見ようと視線を向け
――一寸、思わず眉根を寄せた。 武器なのか何なのか、手に何かを携えて佇む娘一人
其の姿に覚えが在れば、一寸何か考えた後、後頭部を軽く掻き。)

―――……控え室の奴等が完全に固まってたんだけどよォ…なーんかやらかしたか?

(掛ける声は、戦いを前にしては、随分と緊張感の無い声だったろうか
腰に両掌を当てて、先刻の疑問を、恐らくは原因たる相手へとぶつけながら
それでも、ゆっくりとした歩みで近づいて行けば、共に開始線の辺りまで進む
両腕を掲げて胴横を延ばし、柔軟を繰り返した後、軽く両脚で其の場に跳ねれば
今、自分が踏みしめている足場の感覚を確かめ、其れから、動きを止めて

――娘の前に、至極自然体たる形で、向き合おう)。

タマモ > 視線を向けた先で、開かれてゆく扉。
やってくる相手とやらの足音が闘技場へと近付き、階段を上がる…見える姿に、えー?みたいな表情を少女は浮かべた。
相手もそうなんだろう、こちらにも、その姿は覚えのあるものだったのだから。

「あー…いや?妾は普通に相手をしておった、それだけじゃぞ?」

何を想像してるかは分からないが、録でもない事だろう、そう思い違う違うと扇子を振りながら答える。
まぁ、それが相手をしていた者達にとって、どう感じるものかは分からないが、それは仕方ない。
互いの立ち位置へと付く形になるが…準備を整える相手と対照的に、少女は突っ立ったまま。
一応は先程まで戦って?いたのだ、今更それは必要ない。

男の準備が整えば、審判員がその元へ。
少女が先程伝えた条件を、伝える事だろう。

「まぁ、聞いての通りじゃな…妾が使うのは、まずはこれだけとなっておる。
………が、遠慮なく来るが良いじゃろう」

手にした扇子と唐傘を示すように、もう一度揺らしてみせる。
言葉を終えれば、その視線は男へと改めて向けられるだろう。
ただし、そこから油断は窺えない様子ではあるが。