2017/05/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「………やれやれ、気晴らしにもならん。
そんなに簡単にイッてしまっては、な?」

そんな言葉を掛ける相手は、己の尻尾に包まれ声無き声をあげる。
しゅるりと元に戻っていく尻尾、どさりと倒れたのは、下半身だけを露にした格好の男だった。
尻尾の先を白く染める、その男の吐き出した精…それを、ぺろりと見せ付けるように舐め取る。
戦いと嬲られた疲労なのだろう、男は動けぬまま運ばれていった。
それを、つまらなさそうに少女は眺め、軽く溜息。

先日、少々あって色々と考える事が出来てしまった。
そんな時に、式の一体から気晴らしに闘技場でも行ったらどうか?と言われたのだ。
まぁ、前に行った事もあったのだが、今はその時とはかなり状況が違う。
それを確かめる意味も含め、こうして来たのだ。

今の男から、前に相手をした女、少女は男女関係なく叩き伏せ、嬲っていた。

タマモ > きっと今日は不作の日なのだろう。
出てくる相手が誰も彼も、弱く、楽しみようのない相手ばかりだった。
手にした扇子を広げ、ぱたぱたと扇ぎ、自分の正面にある扉を見遣る。
哀れな、次なる犠牲者となるかもしれない相手が現れるかもしれない扉を。

「これでは、気が晴れるどころか、色々と溜まってしまいそうじゃ。
せめて、今の妾とそれなりの勝負くらいはして欲しいものじゃのぅ…?
それか、弱くとも嬲り甲斐のある相手でも良いな?
………さてはて、今日はこのまま終わってしまうんじゃろうか?」

ふふんっ、と胸を張りながら言葉を紡ぐ。
まぁ、このまま自分が優勝で賞金が入るならば、それはそれで悪くはない。
男女嬲られたところも晒してやったのだ、別の意味でも稼ぎにはなっただろう、多分。

タマモ > …なるほど、こういった結果であろうとも、得る物はある。
これも式の狙いの一つだったのだろう、そう思う。
それなりの相手がもし居たとしたら、実際に気晴らしにもなって一石二鳥となるのだ。

「まったく…相変わらず、ずる賢いというか何と言うか…」

ぱしん、と扇子を閉じ、先を口元に当てて考える仕草。
この調子だと、相手ももう居らず、優勝は自分となるだろう。
大した気晴らしにはならなかったが…まぁ、何も無いよりは少しはマシ、そう考えれば良しか。

タマモ > 正直、優勝賞金なんてものは、自分にとってはどうでも良い。
そこまで大きな買い物を自分でする訳でもないのだ、そこそこあれば十分である。
…まぁ、以前に財布を落として無一文になった事はあるが。

それはさて置き、しばらくすれば、対戦者無しで優勝が決定する。
この調子だと、今の力を計れるような相手こそ、見付けるのに苦労するのではないか?と思えてならない。
次はあれか…戦場とか、行ってみても良いかと考えながら、賞金を受け取り、闘技場を後にする少女であった。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。