2017/05/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にルシェーニさんが現れました。
■ルシェーニ > 闘技場が歓声に包まれる。
颯爽と現れたニューカマーが、
やや現実離れした試合を繰り広げていた。
「どっせい!」
ルシェーニの逞しい腕から繰り出されるストレートは、頑丈な鎧に包まれた対戦相手の真芯を正確に捉えた。
哀れ対戦相手はそのまま吹き飛ばされ、地面を2~3回転ほど転げまわった後、尻を突き出して無様な姿を晒すハメに。
ルシェーニは両腕を合わせ、地面に突っ伏す相手に礼をする。
「ふむ。修行が足りませんね。具体的には筋力が」
これで本日の犠牲者は2人目だ。
1人目はアッパーカットで観客席まで吹っ飛ばした、爽快な勝ちっぷりは観客受けが非常に良かったようで、瞬く間に席は埋まっていく。
(ちょ、ちょっと派手にやりすぎましたか… このまま退場しづらい雰囲気になって…)
本人も意図していなかった熱狂ぶりに、戸惑うルシェーニ。
緊張しながらも、次の対戦相手を待つ…
■ルシェーニ > 次の対戦相手はエルフの弓使い。顔面は蒼白だ。
試合開始直後、ルシェーニの心臓目掛けて矢を射るも…。
「痛っ!」
鋼のような筋肉は矢を弾き飛ばし、衣服を破り、かすり傷をつけるのが精一杯だった。
動転しながら二の矢を放とうとするも、時すでに遅し。
褐色の巨体はすでに目の前に壁の如く立ちはだかっており、
丸太のような脚を天高く掲げていた。
「はっ!」
掛け声と共に、弓使いの胸目掛けて、軽めの掌底を食らわせる。
忽ち前の2人のように吹き飛ばされ、闘技場の壁に背中を強打。
そのまま泡を吹きつつ気絶してしまった。
「…ふう。この距離で飛び道具に頼るとは。筋力不足ですね」
これで3人抜き、会場の熱気もますますヒートアップする…