2016/10/31 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > 優雅なる貴族、ことジャークは暇であった。
暇と言うは、ありとあらゆる生命に付き纏う最も厭うべき物であり―――
―――閑話休題。
そういうわけで、その暇をつぶすために、闘技場までやってきて、自ら闘技を開催させたのである。
観客席で頬杖を付きながら菓子を貪り、挑戦者、と言う名の犠牲者がやってくるのを待っている。
条件が表に出されるかどうかは、さておき
・挑戦者は見た目麗しい女に限る
・高貴な身分の者であればある良い
・勝利賞金は74万ゴルド、戦い次第で増額する
・敗北者の処遇については如何なる抗議も聞かない
・戦う相手は此方で用意する魔物である
―――もしこれを見れば、この闘技は地雷だと確信できよう。
ただ、大方表に出されるのは馬鹿高い賞金の額だけだろうけれど。
勿論、その目的など言うまでもない、凌辱が見たいからである。
ついでに、拷問めいたショーなども見たい。
また、もし気に入ったらどさくさに紛れて攫ってしまうのも良いか。
などなど、相変わらず捕らぬ狸の皮算用。
何処から持って来たのやら、オーソドックスな触手がやけに屈強に育った魔法生物が、数匹。
「よし…アレを。頼むぞ、キミ。」
『はい、わかりましたー。』
勿論こんなもんだけでは挑戦者が勝ってしまう事も多かろう。
闘技場のフィールドには、主催者と闘技場がグルになって、色々な罠が仕掛けられている。
それから、挑戦者には闘技場から大変ありがたくないシビレ薬入りの飲み物の差し入れをさせる。
「さて、キミ達も今日はゆっくりして行きたまえ。」
日頃人力車を運ばせたり、砦や洞窟を探検させている彼等にも、細やかな癒しの一時である。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にルチル・ラ・ティタニアさんが現れました。
■ルチル・ラ・ティタニア > 腕試しというよりも修行になる、そのついでに賞金も手に入るかもしれないという僥倖。
提示されている条件は、
・挑戦者は見た目麗しい女に限る――――――――――――――万人がそう言うかは別として、悪くはないと自分で思っている。
・高貴な身分の者であればある良い―――――――――――――国の大きさは書かれていない。
・勝利賞金は74万ゴルド、戦い次第で増額する――――――――増額されれば儲けもの。
・戦う相手は此方で用意する魔物である―――――――――――そこまでひどいものは用意しないだろう。
と、主催者が考えている事など知りもせずに十分に満たしていると判断して申し込む。
少し待たされたあと案内されるのは闘技場の控室、自己判断とはいえ条件を満たしていたのだと用意を整えながらほっと息を吐いて。
闘技場から差し入れられた飲み物、半分ぐらい飲んで準備が整えば控室を後にして舞台の脇へと移動する。
「此処で新たなる挑戦者の登場です。某国騎士のルチル・ラ・ティタニア殿対するは――――――」
呼ばれ、姿を現すとすぐに受ける声援、主催者側の方が少し多いのは、それまで行われた試合は挑戦者を勝たせていたのだろうか。
それをおかしいと思わず、舞台に上がると対戦相手を静かに待って。
■ジャーク > 『―――遺跡より発掘されたらしき、魔物テンタクルス!』
続いて紹介される魔物の名前。捻りがないのは御愛嬌。
わー、わー、と様々な色の歓声が飛び交う。
募集したとおりに見た目麗しいといって間違いのない女が来たのだ。待ちわびていたとばかり、煩わしく沸く事は想像に難くない。
のだが、ルチルという騎士が想像していた様な闘技場のムードとはきっと違っていた事ではなかろうか。
例えば、観客の声援はお世辞にも上品とは言えないとか。
既にそこにはルチルを不意討つべくして魔物が配備されているだとか。
この試合は仕組まれていて、挑戦者にまるきり勝たせる気がない、それどころか敗北させて酷い目に遭わせようと考えているとか。
そのショーを見世物にしようと、貴族やそれに連なる部下たちが既に視姦を初めているだとか。
魔導映写機が逐一いろんなアングルで撮影しているとか。
そういうのもあって、敗北したら一気にその身が捕虜や奴隷へ転落しかねないとか。
差し入れの飲み物の効果で身体の動きが妙に鈍っているとか。
「おお、随分と上玉ではないか…なるほど。」
映写機を通したり、実物を眺めたりしながら下衆の笑みを浮かべるジャーク。
遠目でも随分良い身体をしているのが分かる。
「見応えのあるショーになりそうだな。
おーよしよし、それじゃあまずはあの娘を皆さんにお披露目しよう。」
菓子を貪りながら何処かしらへそんな提案を述べれば、それに呼応するように
上から、下から、転移する様に沸いて出た魔物らしき赤黒いみょうちくりんな触手が、
舞台へ上がったルチルの手首足首を掴みかかろうと突然襲いかかった。
それなりに逞しくて頑丈だ。切り刻むのには人の骨を折るくらいには骨が折れそう。
■ルチル・ラ・ティタニア > テンタクルス、名前を聞いた時には陸上で烏賊なんて油断させるためだろうと考えていた。
現れた姿を見ると名前に反する事無くやはり烏賊、とはいっても一応魔物が相手なわけだから油断しては駄目だと気を引き締め直す。
観客の声援に上品さが欠けているのは、挑戦者側の勝利が続き、フラストレーションが溜まっている所に相手が相手だからだろうと気にするのをやめる。
大型の魔道映写機には気が付いているが、隠れて飛び回りいろんなアングルを映す、虫サイズの特殊な小形には気がついてなく、値踏みさせるているのもわからない。
ディアンドルで零れるかのように強調されている豊満な乳房を上から下から映され、見世物にするにはもってこいなのを教えているだろうか。
差し入れの飲み物効果は出始めているのだが、少量だったために緊張のためであり、すぐに拭われると改めてテンタクルスと相対する。
「意外に硬く、くぅっ・・・・」
開始の合図とともに伸びてくる触手を剣先で弾いて間合いを詰め、蝕碗の根元を斬り付けるが、予想外の弾力で弾かれ軽く腕が痺れる。
弾いた触手が戻る軌道に体勢を崩すが、ぎりぎりで避けたところで出来た死角からの触手を避けれるはずもなく手首を取られる。
巻き付く力は己を遥かに上回り、外す事も出来ずに捻り上げられて握っていた剣を落す。
さらに向かってくる触手、自由な手を重点的に狙っていたかと思うと不意に狙われた足、バランスを崩して倒れて手足を捕らわれてしまう。
「やっ、やめてっ、こっ、こんな体勢は止めてぇっ」
そのまま観客たちに捧げるかのようにM字開脚の体勢に持ち上げられ、恥ずかしさで真っ赤になって叫ぶ。
薬の効果で身体が痺れ始めたのをテンタクルスの力だと勘違いし、器用に鎧を外され始めても抵抗出来ずにいて。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からジャークさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からルチル・ラ・ティタニアさんが去りました。