2016/06/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 闘技場、まぁ、普通なら賞金目的とかで参加するものだろうと思う。
だが、今ここに立つ少女の目的はそんなものではない。
確かに優勝をすれば多額の賞金が出るらしいが…

観客席に見える雰囲気は、ほとんどが残念がっているようなものと…一部は歓喜している。
地面に転がった、ほとんど裸身となり、ぐったりとしている男を見れば理由は大体察しれるだろう。
少女は、それを見下すように突っ立っている。
終わったぞ、さっさと連れて行け。
そういわんが如く手を振れば、男は関係者に連れられ退場していった。
それを見遣る主催者達は、なにやら見えぬ場所で相談をしていた。
最初はこの少女を貶めようと相手を選んでいたが…逆、そういった相手をぶつければ良いのではないだろうか?と。
今ので何人目だったか?そろそろ、優勝となっても良さそうだが。
主催者達の悩みなんぞ気にもせず、そんな事を考えている少女だった。

タマモ > 「いやはや、空から釣り場を探してみるものじゃ。
こんな楽しい場所があったとはのぅ」

ぱたぱたと広げた扇子を煽ぎ、くすくすと笑いながら呟く。
楽しげに耳と尻尾が揺れている。
そう、少女の最初の目的は、海釣りのポイント探しだった。
いつもは歩いていたが、今日は気紛れに上空から、と。
そうすれば、この場所も目立つのは当然、そこで行われいた事も少女は見る事が出来た。
公然と行われる、戦いの中の凌辱行為。
なるほど、ここはそういった場所なのだと思えば興味が湧くのは仕方ないか。

…それにしても、遅い。
次の対戦相手とやらは、いつやってくるのだろう?
挑戦者が少女と分かれば、選ばれていた選手は凌辱する側の者達だった。
そんな者達が、逆に凌辱されていっている、しかもそれなりに手錬達だったはず。
次の対戦相手選びに時間がかかる、こうなるのも仕方ない。

タマモ > そういえば、賞金が何ゴルドとか、他にも何かあったようだが、何だっただろう?
えーっと…誰かへの紹介?どっかへの紹介?そんなものだった気がする。
正直、お金だろうと、どこかへの伝手だろうと、どうでも良い。
釣りをしているよりも楽しむ事が出来るならば、それだけで満足だった。

「まぁ…腕試しとか、そういった方向で考えると、大した事もない者ばかりじゃったか…
そろそろ終いじゃ、少しは歯応えがある者を出して欲しいものじゃな?」

凌辱を抜きで考えると、少女からすればまったく物足りなかった。
馬鹿みたいに力押しばかりで、力をまったく必要としなかったのだ。
こんな相手ばかりならば、そこらの路地裏や外でならず者や賊の集団を相手していた方が楽しい。
照らす日の光を遮る唐傘をくるりと回し、自分にはこの暑さの方が面倒やもしれんな…とか、どうとか。