2016/06/06 のログ
リムル > (――そして、ようやく準備が出来たらしき次の相手。風貌は高級そうな装備に身を包んだ騎士、という感じだ。相手にとって不足はない。刀を構え、エルフは勝負を挑んでいった事だろう。その結果、どうなったのか・・・それは彼らのみ知ることだが、後日刀を持ったエルフの映像が闘技場の映像記録の一つとして並んだのは、言うまでもない。)
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からリムルさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアマンダさんが現れました。
アマンダ > 夜の地下闘技場。
現在、ここでは違法レートの地下闘技が行われている。

円形の舞台に上がる少女。
そこには既に思い思いの武器を持った戦士達が構えている。
少女を入れて総勢10名。
少女を覗けば皆、名を馳せた冒険者や傭兵達である。


今回は純粋に賭けの対象としての試合である為、舞台に上がる者たちの性別はばらばら。
具体的には男4人に少女を入れた女が6人といった構成となっている。
但し、勝った方が負けた方をどうするかの制限は特に決めていない。

いや、負けた方を派手に嬲った者には特別ボーナスが出るとのことである。
当然そのボーナスの資金は掛け金から支払われる。

それだけの大金がかかった勝負。
自然、観客席の歓声は異様な熱気となっていく。

アマンダ > 少女も舞台に上がって直ぐに剣を抜き、構える。
間もなく開始の合図が鳴る。

その瞬間、少女の周囲に居た戦士3人が一斉に少女に襲い掛かる。
女の魔道士、男の斧使い、男の剣士である。
戦での名声が乏しい少女を先に潰し、数を減らそうとの判断であろうか。
それとも、3人で事前に示し合わした上での行動か。
少女には判断が付きかねたが、ここで負けるわけにはいかない。

魔道士が唱えた炎を少女は剣で消し飛ばす。
その間に剣士と斧使いが斬りかかる。
少女はそれを返す刃で受け流すが、
その間に再度炎が少女の顔の真横を掠める。

やはりこの3人は元々手を組んでいたのだろう。
コンビネーションに無駄がない。

気付けば少女はじりじりと隅の方に追いやられていた。
「さて、どうしようかな…。」

アマンダ > すると、後ろの観客席から怒声が響き渡る。
案の定少女は穴馬のようだ。
高い配当を当てに賭けた観客からしっかりしろ!とか負けたらぶっ殺すぞ!等と怒鳴られる。

「僕もまだ殺されたくはないし、僕を選んでくれた人たちのために勝ってあげないとね。」
少女はそういうと左手を掲げる。
次の瞬間、その場に倒れ伏す3人の対戦相手。
少女が手を掲げた瞬間、透明に近い色をさせた光の矢を足を狙って放ったからである。
更に両手を狙って光の矢を放ち完全に無力化する。

足元に倒れ伏している3人から目を離すと、少女たちがいる反対側では6人の戦士たちがばらばらで戦っていた。
こちらは本当に別々に呼ばれた者たちなのだろう。
それぞれが互いにけん制しあいながら戦っている。
剣士が二人、刀使いが二人、そして槍使いが二人である。
一見リーチの関係で槍が得意に見えるが、槍使いが距離を取ろうとすると他の戦士たちが距離を詰める。
そして剣士も刀使いも互いにけん制しあい攻め手にあぐねている状況。

アマンダ > これは良いと、少女は再び魔法を使う。
少女の周囲に光の矢が現れ、やはり足へと突き刺さる。
その場に崩れ、足を抑えている戦士達一人一人に剣先を突き着け、降伏を言わせる。

やがて、場内で唯一立っている少女が剣を天へと突き立てると大きな歓声とそれ以上に大きなヤジが飛ぶ。
それもそのはず。 名も知らぬ穴馬が勝ったとあっては賭けた側としてはたまったものではない。

観客席からモノまで飛んでくる有様だが、その中で少女は能天気に笑みを浮かべる。
「みんなー、勝ちましたよー。 僕に賭けてくれてありがとー!」

アマンダ > 未だ続いているブーイングの嵐をよそに少女は舞台を降りる。
後はこの試合での賞金と己に賭けていた掛け金を受け取る。

結構な額を受け取った。
これを何に使おうかと思案しながら去っていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からアマンダさんが去りました。