2015/12/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 響く歓声に立ち込める熱気、空が暗くなろうとここだけは真昼のように明るくコロッセオの中は熱気に包まれている

「降参、していただけますか?」

相手の首を掴みながら持ち上げるカレリア、微笑みを浮かべながら相手の少女に向けて最後通告を投げかける
普段なら女性…それもまだ自分より少し上ぐらいの子供にこんな真似はしないがここは闘技場、そして彼女も覚悟をもってここに立っている
それならば遠慮をするのは無礼という物、既に得物の剣は砕かれ相手に勝機は無い
それでも彼女は薄れる意識の中でまだもがこうと手を伸ばしている

カレリア > この少女は言うなれば剣闘士
聞こえはいいが中身は戦うための奴隷、勝ち続ければ人気も上がり奴隷という身分から解放されるかもしれないが…人の人気など揺らぎやすいもの
いくつもの試合を乗り越えた彼女が負ける、この意味を誰よりも理解しているからこそ絶望的な状況にあっても少女は自身の敗北を宣言しない

「面倒ですわね…これ以上続けても意味はありませんのに……まったく、頭の悪い子ですわぁ♪」

ニタリと笑みを浮かべる、今日は何故か朝から血が滾って仕方がない
娼婦を買うのも良かったがそれよりもこうして直接暴力的な手段で発散する方を選んだが…今はそれがとても心地良い
魔力強化した腕にさらに力を込め、少女を闘技場の壁に投げつける
殺しはご法度とされているので殺さないよう一応の手加減はしたが…

カレリア > ガシャ!
人形を壁に叩き付けた時の様に少女は無抵抗のまま壁に激突する
呼吸もままならず防具も砕け全身を痛みが襲い立ち上がるどころか意識も保てず少女は敗北する
ピクリとも動かぬ少女を観客が見守るがそれもすぐに終わる
係りの者達がすぐさま少女を運んでいく、通常なら敗北したものが女性ならこの場で凌辱が始まるのだが今回は命に関わるとして救護を優先したのだろう

「お見事でしたわ…さぁ、他には誰か居ませんの?」

そう観客たちの方を見ながら問う、彼女で剣闘士は打ち止め…戦う相手が居なければカレリアの一人勝ちとして賞金が渡される
だがそんなものはどうでも良い、今はもっと別の物…この溜まりに溜まった感情を発散させられる相手が欲しい

「男性も多い筈ですのに…臆病者ばかりですのね♪」

そう観客席に向けて挑発する
小娘に馬鹿にされて悔しくないのかと…舌打ちをする者、無視する者、得物に手をかけ仲間に止められる者
反応は様々だが実際に舞台に降りる者は居ないか

カレリア > 「はぁ、意気地なししかいませんのね…」

相手が居ないからと観客席に襲い掛かる程理性が薄れているなんてことはなく
ただ残念そうに溜息をつき、出口へ向かう

「(このゴルドで何か豪華なお土産でも考えますか…)」

受け取った賞金を眺め主とその妹君へのお土産を考えながらカレリアは闘技場を後にした

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からカレリアさんが去りました。