2023/06/15 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にルカさんが現れました。
■ルカ > 昼間は人の出入りの激しい倉庫街だが、今は夜更け。
静まり返った倉庫街の片隅で、がん、ごん―――――鈍い音が響いていた。
音の出どころはとある倉庫の中、半開きの扉の奥。
どこか異国の街へ運ばれて行くらしい積み荷が、うず高く積まれた一隅に、
薄汚れた布ですっぽり覆われた檻がひとつ。
物音は断続的に、その檻の中から聞こえているのだった。
「ぅ、もぉ、信じ、らん、な、いっ、……あ、たしは、家畜じゃ、ないし、っ、
珍獣、とか、でも、ないっ、て、ゆーの……!」
ぶつぶつぼやく子供の声、そしてまた、がん、ごん、と鈍い音。
もしも誰かが被せられた布を取り払えば、檻の中に居るのが銀の髪の小娘で、
無骨な魔力封じの首輪を填められた小娘が、怒りに任せてサンダル履きの足を振りあげ、
しきりと檻の片隅にある格子扉を蹴破ろうとしているのが、物音の正体だとわかるだろう。
小柄な娘であっても、身を屈めているしかない高さの檻の中、ぺたりと座りこんだまま、
がつっ、ごつっ、やけくそのように蹴りを繰り返しているが、
所詮は小娘の細く小さな足が繰り出す攻撃、檻も扉もビクともしない。
むしろ蹴りをしかけるたびに、ワンピースの裾が盛大にめくれ、
もしも今、誰かが布を取り払ったなら、下着も着けていない娘の秘密の場所さえ、
思い切り見られてしまう、という、恥ずかしい展開が待ち構えているような有り様だった。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にクロナさんが現れました。
■クロナ > 「――――しゅた」
鉄檻を蹴飛ばす鈍音の中、汚れた布の向こう側。
夜更けの倉庫の暗がりにはまるで似つかわしくない可愛らしい声音が着地表現と思しき効果音を口にして
「正義の……せいぎの………………、正義の何か、クロナ参上」
非常に雑な自己紹介と共にばっさぁぁああっと喧しい檻に掛けられていた汚れ布を取り払った。
明り取りの天窓から差し込む月明かり。
その青白い光条に照らし出されたのは、儚げなまでに細っこい体躯のチビ。
艷やかな黒髪の側頭からは天衝く捻じれ角を生やし、竜革鎧の下に着込んだワンピスカートのミニ丈を持ち上げにょろにょろさせるは矢じり状の先端を有する悪魔の尻尾。
月明かりを反射する新雪の如き純白肌と、赤々と輝くルビーアイも神秘的な正体不明は、それはもう厳つい黒槍を片手にドヤ顔(無表情)で囚われのノーパンをガン見して。
「―――――助けに来た」
頼りがいどころか不安しか掻き立てぬ救出宣言を少女に向けた。
■ルカ > ――――― しゅた ?
なんとも可愛らしい第一声だったが、残念ながら、
がんごん鉄格子を蹴り飛ばしている小娘の耳には届かなかった。
―――――ので、次のアクションは完全なる不意打ち。
ばさあっ、と音立てて取り払われた布、檻の中にも差し込む月明かり。
反射的に眩しくて目を瞑った小娘の体勢と言えば、がつ、と叩きつけたばかりの右足を格子につけたまま、
胸あたりの高さまで振りあげたその足が、ワンピースの裾をお腹まで捲れさせて、
つるりとなめらかな下腹や秘密の部分が、ほぼ完全に露出した格好。
胸の前で組み合わせた両手の手首は、首輪と同じ材質の手枷で戒められている、
見ようによっては背徳的、といえなくもない、か。
それはそれとして―――――
「―――――――― え」
助けが来るあてなどなかったし、なにより、声が若すぎるし。
おどおどと見開いた瞳に映るのは、もしかして同じ年頃ではと思うような、
小柄で華奢な、その割にいかつい槍を携えた少女である。
えっと。
えーと。
顔が引きつっているのがわかる。
こめかみあたりから、つう、と冷や汗が伝っているのも。
とりあえず、そう、とりあえず、これは聞かねばなるまい。
左右色違いの瞳を胡乱げに細めて、そっと、ひとこと。
「………あんた、だれ」
捻じれ角だとか尻尾だとか、思い切り怪しい。
どう見ても人間ではないのだろう相手を、しかし、味方と信じることも出来なかった。
■クロナ > 鉄檻を蹴飛ばす騒音の主は、思いの外可愛らしいオッドアイだった。
ワンピースを品無く捲くり上げた下肢の付け根は童女らしいつるんと綺麗な一本筋。
見るだにぷにぷにとしたロリ肌と無骨極まる金属性の手枷首枷は、剥き出しまんこと相まって大層エロい。思わず
「――――ごくり♥」
チビも生唾を呑み込んだ。
もう完全に性犯罪者の顔で(無表情)でガン見していたチビは、一筋の冷や汗を伴う問にハッとして
「正義の何か、クロナ」
ここに来るまであれこれ考えてきたのだが、考えすぎた二つ名候補が多すぎて、結果的に訳が分からなくなり雑なアレンジに落ち着いた名乗りを終えて
「扉からはなれてて。けがをする」
伝説の魔槍。
そんな禍々しい雰囲気を溢れる闇色のオーラと共に絡みつかせるショートスピアをくるりと回し、す……と腰を落として構える所作は達人そのもの。
「―――魔技・闇槍ヘキサスラスト」
ずがががががぁぁんっ!
次の瞬間、ブレた黒槍が狙い違わぬ六穿で檻の入り口を戒める南京錠を叩きのめした。
ギォォォォォンンン……っと震える鋼の残響音の中、へっちゃらな顔して佇む南京錠。
「………………がんじょう」
ほぼ無傷。
■ルカ > ―――――こちらを凝視する眼差しが、気にならなかったと言えば嘘になる。
しかし、まさか目の前の少女が、こちらのあられもない姿に、
まるでロリコン親父のように生唾を呑み込んだのだとは、ちょっと理解出来なかった。
誰何の問いに返ってきた、なんとも雑な名乗り。
これはもしかして、子供のお遊びに付き合わされているのでは―――――
もしかしてオトナ(?)として、遊んでないでお家に帰りなさい、と諭してやるべきか。
返すべき言葉を思いつかず、じっとり相手を見つめたまま、そんなことを考え始めたとき。
ぐるん、と月明かりを弾いて、槍の穂先が翻った。
「え、えっ、ちょ、ほんっ、―――――…」
ちょっと待って、まさかこの子、本気で―――――
巻き込まれ事故でけがをしたくない、無意識に伸ばしていた足を引っ込め、
檻のなかで許される限り、扉から遠いところに身を縮める。
固唾をのんで見守る小娘の鼓膜を、重い刺突音が打ち据え―――――
――――――――……。
「―――――――― おい」
小娘の声帯から、限界ギリギリのひっくい声の突っ込みが零れた。
■クロナ > 「……………………」
オッドアイも神秘的な美少女ロリが発したとは思えぬ低音のツッコミに、無表情も心なしかたじろいだ気配を覗かせるも――――かちゃかちゃがちゃん。
魔槍(?)の六連にもへいちゃらだった南京錠は、チビが懐から取り出したロックピックであっさり陥落。いとも容易く扉を開いた。
そうして少女の危地を救った正義の何かは先の醜態など無かったかの如く
「服を脱いで代わりにこれを身につける」
そう言って少女に替えの衣装を手渡した。
衣装、というには布地が少ない―――というか布が無い。
猫耳カチューシャとぶっとい連珠のアナルパール付き猫しっぽ。更にはクリ攻めローター付きの多機能バイブである。
「おってが来る前に急いで」
言いながら、こちらはこちらで少女の首枷にがちゃがちゃと鎖のリードを繋いでいく。
ちなみに黒髪のチビが手渡したそれらの物品は一つ残らず呪いのアイテム。
猫耳カチューシャは悲鳴や喘ぎの一部を猫の鳴き声めいた物に変え、猫尻尾は本物の様にくねくね動いて腹中のアナルパールをゴリゴリのたくらせつつ着用者に四足を強要する。
バイブについては比較的まとも(?)で、着用者本人には除装不可能という代物である。ある程度までは引きずり出す事が出来る物の、完全に引き抜こうとすると強力な斥力が発生し、オーガ並みのパワーで腹中に戻ろうとするのだ。
「いそいで」
反論を許さぬ強い語調(寝起きめいてもにょもにょした声音)で命じ、シリアスな無表情で周囲を警戒するフリをするチビ。
ちらちらと少女の方を見やるのは"着替え"をがっつり盗み見したいという欲望ゆえ!
■ルカ > すっかり半眼になって、じっとりと睨む娘の前で。
格子扉をがっちり閉ざしていた南京錠は、ピッキングでもってあっさり解錠されて床に落ちる。
「……いまのくだり、」
その前の槍のくだり、本当に必要だったのか。
助けてもらったはずの娘が、超低温の突っ込みを炸裂させるより早く。
冷静に考えれば、これ以上ないくらい怪しい指示とともに、
ごろん、ごろん、目の前に衣装―――――衣装?が転がされた。
どうみても猫耳カチューシャ、どうみてもイケナイおもちゃ。
これに着替えなければならない理由がわからない。
しかし、しかし、―――――見つかりたくない、絶対逃げたい、そんな気持ちと、
彼女の意外な押しの強さに気圧されて、娘はカチューシャを拾い上げた。
同性である、と思っているから、見られているのはまあ、構わない。
裸にならなければならない理由は、どうしても理解出来なかったが―――――、
前開きのワンピースを脱ぎ落とし、まずはカチューシャを頭に装着。
それからその場に手をついて、お尻を突き出す格好で、―――――
「ねぇ、これ、ホントにぜんぶ、つけなきゃだ、め、
―――――――― ふぎゃあ、んっ♡」
にゅぐぐぐぐ。
猫尻尾のついたアナルパールが、恐る恐る宛がいわずかに力を籠めただけで、
自らグネグネうねり、身をくねらせるようにして、娘の腸内へ潜り込んでくる。
びくん、と身を撓らせ、あげた悲鳴が何故か、とても変な風に聞こえたけれど、
その原因が猫耳にあるなどと、娘にわかるはずもなく。
「ふ、にゃっ、これ、こ、れ、にゃんで、ぇっ…♡
ひにゃ、っ、うにゃ、ん、うにゃああん、っ♡」
ずぶ、ずぶぶぶぶ。
おかしいと思ったなら、なぜ彼女の指示に従ってしまったのか。
後悔してもあとのまつり、いまや娘のふたつの孔は、それぞれ呪いの玩具に抉られ、穿られ、
早くも腰砕けになったからだはなぜだか、獣の姿勢で床に這い。
恨めしげに涙ぐんだ瞳が、正義の味方だとかいう彼女を睨んでいるが、
唇から零れ出すものといえば、
「ぅ、にゃあん、ぁあん、っ……♡
こ……れ、にゃん、にゃんにゃの、ぉ……♡」
いつの間にかつけられたリードの先は、当然彼女が持つのだろう。
果たしてこれは救出なのか、それとも単なる拉致なのか。
それを決めるのは猫にされてしまった小娘では、もちろん、なく―――――。
■クロナ > 【部屋を移動しますー】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からクロナさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からルカさんが去りました。