2023/01/22 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス やかましい酒場」にパンナさんが現れました。
パンナ > マナーの悪い客ばかりなのか、全体的にちょっと小汚い雰囲気の酒場にて。

結構な遅い時間なのだが、ガラの悪い男や夜遅くまで仕事をしていた者たち、そして冒険者か旅人か誰ともつるまず酒を嗜む者様々だった。

自身もまた、この周辺で仕事を終えて酒を嗜んでいたが、完全に酒が回って出来上がった男たちを迷惑そうに店の表に放り出す様子を見て少しだけ酔いが醒めてしまう。

かくいう自分もまた……

「いや、ちょいと酒飲んだノリでじゃれ合ってたらノビただけで死んでねぇから大丈夫だって!!」

特に顔見知りがいる訳じゃなかったので、とりあえずは高そうな酒を頼んではグビグビ飲んでいると、ガラの悪い小汚い男が酒をせびって来た挙句勝手にあちこち触って来たのだ。

「正当防衛 っつーやつだよ。どう考えてもさっきの汚いオッサンが悪いだろ!アタシ、殺しまではしてねーよ!」

その辺の冴えないオッサンだろう、腕っぷしでまず負けない相手だったが、あまりにしつこかったので怒りに任せてヘッドロックをお見舞いしてやった矢先、変な音を立てると同時に白目を剥いて大人しくなってしまったのだ。

ついつい、武装している自分に絡んでくる奴はと言えばそこそこの腕っぷしの者ばかりと思って、酒の勢いもあり手加減を誤った。

「タダで酒奢ってもらおうとするどころか、了解もなしにベタベタ身体触りに来るの論外だろあのオッサン。こっちは宿代も自分で払わなきゃいけねーのに……」

なお、彼女がこの後近辺の宿でいちばんやっすい部屋を取る事さえ大変なぐらい、酒代が既にかさんでいる事には気付いていない。

パンナ > 流石に店内で暴力沙汰……とまではいかないが、
一人の男性の意識を奪ってしまった事で虫の居所が悪そうに酒を早々と飲み干す。

酒気で真っ赤になった顔、腫れた目で店主を見つめれば会計を頼むが
告げられた金額は、手持ちのほとんど全部。


……目が点になる。

「マジ?」

メニュー表を指差されれば、観念した様子で支払いを済ませ、退店。

彼女がその後まともな宿へ在りつけたかは分からない―――

ご案内:「港湾都市ダイラス やかましい酒場」からパンナさんが去りました。