2022/11/29 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
■ドラゴン・ジーン > 差し込める日照は眩く地上を照らし付け、穏やかな気候の元に波も殆ど立っていない水面には晴天の青色が溶け込むように映り込んでいた。
船着き場には海路を行き交う船が今も接岸し、そこに船乗りや客人達が頻繁に乗り降りをしている様子が窺われる。だがそれらの騒がしい人員たちも波止場の先に取り残されたまま積み上げられている、積み荷の残骸である木箱の陰に、犬や猫以外の生き物が潜んでいる事には気付いていない。
■ドラゴン・ジーン > 全身が襤褸同然、頭部と上半身の半分以上が消し飛んだまま再生しておらず、力無く空っぽの箱で尻尾を丸めて蹲るばかりの有様となっている。身を休めている最中に得られる栄養と言えば時折に港近くを這っているフナムシ程度だ。
もしも目敏い人間が波止場近くに居るならば、時々に箱の内側より伸びる石炭色の触手が近づく生き物達を捕まえては日陰となる箱の中に引き込んでいる瞬間が見えるかも知れない。
■ドラゴン・ジーン > 喘ぐように生き足掻くしか無い。
魘されるかのように時折にもがきつつ意識を辛うじて繋ぎ。
肉体が回復されるまで、まだ暫しこの潮風の吹く端場で休みながら過ごし続ける事になるだろう
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からドラゴン・ジーンさんが去りました。