2022/11/10 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
リュシー > うー……ん………ん、――――――んん、……

(夜更けの倉庫街を、かつり、こつり、華奢な靴が立てる軽やかな靴音とともに、
数歩ごとにちらり、また数歩進んでちらり。
肩越しに背後の気配を振り返るのは、もう五度目を数える。

――――――たしかに、誰かがつけてきている気がする。)

うう、ん………
どうする、かなぁ………。

(手にしたカンテラの明かりが、先刻からゆらゆらと心許ない。
小さな、少なからず怪しげなカジノで荒稼ぎをした帰り道、
ほんのちょっと遠回りをして、様子を窺っていたのだけれど)

………やっぱああいう店、だめだな、うん。
稼ぐって意味じゃ、結構簡単でいいんだけど……

(帰りが、なんとも面倒くさい。
今後、カモにすることも考えて、できれば種明かしは避け、
ふつうの、ほんの少し運の良いだけの客として振る舞いたかったが――――

これは、次の角を曲がった辺りで。
陰に身を潜ませて、さっさと撒いてしまうべきだろうか、と、
考えながら、また、ちらり。
もしも栄養になりそうな相手ならば、イタダキマス、しても良いのだが、
――――――というのは、まあ、半分くらいは冗談である。)