2022/03/26 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にクローナさんが現れました。
クローナ > 船から荷物を下ろす船乗りや客船が来るのを待つ人々に交じり海を眺める。
少ない荷物の入った背嚢を背負っては海を行き交う船を眺めたと思えば、倉庫付近にと視線はせわしなく動いていて。

「王都方面に格安で乗せてくれる船…ないかな…。
こっちまできて外れとか本当についてないし…」

この国に来てから遺跡をいくつか回るもどれも外れ、如何にか日銭分程度は稼げ一攫千金と持ち金の殆どをつぎ込み買った遺跡の情報。
その情報先のダイラス付近にまで足を延ばすもその情報はそもそもガセ。
やはり如何にか船賃に足りるか足りないか程度を稼いで乗れそうな船を探して。
もし見つからなければこの船賃で宿を借りて仕事を探すしかなく、出来れば王都にだけは戻っておきたいと船着き場を見回し歩きまわる。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にムツキさんが現れました。
ムツキ > そんな風に呟いていると、近くにいた男から声がかかる。

「何だ、お前さん王都の方に行く船に乗りたいのか?」

声を掛けたのは黒髪、黒目、褐色肌で、黒のタンクトップ、黒のズボン、黒の厚手のマントに身を包んだ黒づくめといってもいい男。
腰に小剣を差し、肩には短弓、背中にはバックパックを背負った冒険者と思わしき恰好で、鎧などは付けていない様子。

「…んー、あぁ、いきなりすまない、依頼でこっちに来て王都に帰ろうと思ってる所にちらっと声が聞こえたんでな。
斥候メインでやってるムツキっていう冒険者だ、臨時PTで護衛でこっちまできて、帰りに良い依頼がなくて、操船できるし。船借りて帰ろうかと思ってたんだがな、一人だと少し割高でなぁ」

そんな感じで考えてる時に、そっちの声がちらっと聞こえて、思わず声を掛けたって所だと、男はそう言って、苦笑する。

クローナ > 「そうだけど…誰?」

大人しく宿を取るか、イチかバチか適当な商船の船底に潜り込むか。
そのどちらかにしようかと考えが流れそうな時に掛けられた声。
この辺りに知り合いはいないが言葉の内容的に自分に掛けられたもの。
なので無視も出来ずに声の方へと視線を向けると全く知らない男。
黒髪黒目という特徴はこの辺りでは目立つもので、恰好的に冒険者だろうかと上から下とみて。

「本当にいきなりで驚いたよ。そんなに大きな声になってた?
斥候メインって…やっぱり冒険者なんだ。私はトレジャーハンター…かな。
船って借りれるの?でもそれって高くない?」

そんなに大きな声で言ってたのかと判れば恥ずかしそうにしてしまい。
名前は名乗られたが初めて会う男に名乗っていいものかと考え、とりあえず遺跡探索メインである事だけを返し。
帰りに船を借りる、その考えに高くないのかと驚きをみせて。

ムツキ > 「王都までの海は比較的穏やかだからな、其処迄大きい船を借りるわけじゃないし。
此処と王都の方に貸船の店ってのがあって、そこに登録してる操船技術もちには、そこそこ安く借してくれるんだ、最初に登録料取られるし、後で帰ってくるけど保証料も取られるけど」

此方で借りて王都に、王都で借りて此方にという感じで、船を往復させている形態という事を説明し。
軽く頭をかきながら。

「それでまぁ、それで戻ろうと思ってるんだけど、そちらさんもどうか、ってな。
折半とまではいわないけど、3,4割出してくれると助かるんだ。
って、トレジャーハンターなのか、ふむ……船台出してくれるなら少しおまけつけれると思うけど、どうする」

じっと相手の事を見て、少し考えて。
おまけの内容は、ちょっとした情報だ、とだけ告げて、どうする、という感じに少女をみやる。

クローナ > 「そうなんだ。でも船を借りれるって言うのが驚きだけど。
この国ってそう言うのもあるんだ。私は船は使えないから残念だけど登録は出来ないかな…。
沈めたら大損害だし、それは仕方ないかもね」

船を借りるという事だけでも驚きなのに、そんなのがあると聞けば知らなかったという顔。
ただ保証料に関しては納得し、船は建造費が高いからと。

「私としてはありがたいけど……んー…あー……。
元がいくらか判らないけどそれぐらいなら出せると思うんだけど。
そうそう、遺跡でロマンとお宝を求めてるの。
オマケ……それって……乗る!お金出す!!」

男の誘いは助かるものだが初めて会う人、しかも異性という事で二の足を踏み。
求めらる金額も船代から考えるとどれだけ安くなるかも大事であったが、自分がトレジャーハンターと聞きオマケ、情報と聞くと迷わずに飛びついてしまう。

ムツキ > 「まぁ、確かに登録料とかは高いけどな、急ぎで移動する時なんかは重宝するんだよ。
あとまぁ、俺は風系の術が得意でな、帆がある船借りられれば、かなり船足だせるから、少し安めだったし」

その分、操船と風の術使った操船のチェックは厳しかったけどなぁ、と苦笑。
借りられるのは、ある程度儲けを取った後の少し古いのだから、とある程度安い理由も説明し、整備はしっかりされてるから嵐でも合わなければ問題ない、とも。

「中々に、現金だな、お前さん。
まぁ、ロマンと宝っていうって言葉には俺も夢を感じるけどな。
それじゃ、他に聞かれたくないし、船乗ってから情報は渡すな、一応纏めたのを羊皮紙に書いたのも渡すけどな」

船着き場の一角に見える店を示し、あそこで借りてくるから、その店の前あたりで待ったてくれと言って、歩き出し。
店に入って少しして、借りてきたぞと店を出て来ると、一隻の小型の船を指さす。
双胴船と言われるタイプの船で、安定性は高く、帆がついている。

その船にひょいっと乗り移り。

「乗ってくれて良いぞ、てつだいいるか?」

そう声を掛ける。

クローナ > 「でも船を扱えないとだし、それなら私は馬を借りるかな。
風の魔術が使えるんだ。それなら船の方が確かに早そう」

操舵が出来るだけでなくチェックもあると聞くと当然かと納得したように頷き。
よく考えれば男の言うとおり、借りれるのは古い船だと今気が付くと空笑いをしてしまう。

「遺跡の情報はそれだけ大事って事。
もし凄いのが見つかれば一攫千金だったり、使えそうなら持っておくのもいいからね。
それでいいよ、私も先を越されたくないし」

男が船着き場の一角の店を示して借りてくると言えば、言われた通りに店の前で待ち。
少し待って借りてきたと言う言葉と指された先には小型の双胴船。
そのサイズに海を渡ると言えばそこそこの大きさの船にしか乗った事がないので大丈夫かと思いはするが情報の為。

「大丈夫、馬車に飛び乗るより楽そうだし」

手伝いを聞く男にそう返せば埠頭から船に飛んでは着地し、笑って見せる。

ムツキ > 「遺跡じゃなくても情報は大事だと思うぞ、そっち系の仕事もしてる身としてはな、おっとこれはあんまり言わないでくれな。
たしかに、お宝には金銭としても、実用としても価値はあるな。
なら、急いで戻るか、少し沖に出て、落ち着いたら教えるからな」

中々身軽だな、と船に飛び乗るのを眺めてから。

慣れた様子で、船の準備をして、ゆっくりと動き出す。
風を受ける帆は、あまり風の無い港内で、不自然に風を受けて膨らみ、ゆっくりと港を離れ始める。
港の入り口を示す目印を過ぎると、不自然な風が強く噴き出し、穂先は王との向きへと向けられる。

「さて、そんじゃ約束の情報だな。
無名遺跡って、しってるよな、王国に来たなら。
其処の一部に、新しい区画が見つかった、ってはなしだ、ほいよ」

動きの落ち着いた船の上で、バックパックから丸められた羊皮紙を、取り出して手渡す。
入り口の場所と、その区画迄の簡単なマップが書かれたもので、区画内は入り口あたりの地図だけしか載っていない様子。

「ちなみに、手伝いがいるなら言ってくれれば、手伝うぞ。
俺もお宝さがしとか嫌いじゃないしな」

そう言いながら、からからと笑う。

クローナ > 「向かう国の情報ぐらいは集めてるよ。でも異性の情報のついでだけど。
別に誰にも言わないよ、言うような知り合いも居ないし…。
価値があれば嬉しいけど、無くても何か見つかれば嬉しくない?
出来るだけ早くお願いね」

船に飛び乗れば背嚢を下ろしてから座り、視線に気が付くとなんだろうと見返して。

そして船が動き出せば多少バランスを崩すが直ぐに持ち直し。
男が言っていた魔術化と不自然に膨らむ帆を見て、これなら確かに早そうと納得し。
船が港を出て王都にと向かい始めれば大きく息を吐き。

「そうそう、情報頂戴……じゃなくて私も船代渡さないとね。
勿論知ってるよ、そこ目的でも着てるんだし。
新しい区画が見つかったんだ、それなら色々と期待できそう」

取り出された羊皮紙を受け取れば落とさないようにと先に荷物にしまい。
代わりと足りるかは判らないが船代に用意していたお金が入っている袋を手渡す。

「行ってみて一人で手に負えないなら頼むかも。
その時は見つけたら山分けだよ?あ、そう言えば……王都まで何日ぐらい?」

手に負えない時は、その時は山分けと笑う男に返し。
そう言えば何日の船旅だろうと今更に問いかける。

ムツキ > 「言ってる事は判る、価値は無くても探す過程も楽しいって感じか。
おっと、あんがとな、これで戻ってからの宿代とかも何とでもなるな」

宝さがし事態に価値がある事は否定はしない。
船台を受け取って、袋にしまい込み。

「トラップとかも調べて無いから、気を付けてな。
手伝う時は、そっちもトレジャーハンターなら探索は得意だろうし、ダブルチェックできる感じになるかね。
一応、そこそこ戦いの方もいけるけどな、こっちは。
見つけたものは、山分けなのは基本だな、宝とかは相談次第だろうけど」

そう言って、は注意を促し、一緒の探索するなら当然だ、と頷く。
何日かの問いに、船の様子を見てから。

「途中の島で一泊、そこから一日かね…かなり早い方だと思うぞ、人数数ないし、荷物もほとんど無いからな」

偶に、船の方向を修正しながら、そう告げる。

クローナ > 「そうそう、そんな感じ。
私も予定よりも安くなって助かったよ」

もし何も無くてもロマンを追うという意味では大当たり。
予定よりも出費が減れば王都につき次第準備を整えて向かえると。

「ちゃんと調べるから大丈夫。
どうしても一人だと見落としもあるし、二人ならその心配もなさそう。
ゴブリンや野盗程度なら私も戦えるから大丈夫。
前に組んだ人ががめつかったんだよ。ムツキとなら揉めそうにないね」

あの時は大変だったと過去の事なので笑い飛ばし、男となら揉めそうにないと。

「それなら二日…海の具合で三日四日あたりかな。
陸路よりもだいぶ早いしよかった」

安定性のいい双胴船でもあまり長時間は色々と参ってしまう。
それがその日数でたどり着けるなら早いもの、操舵をする男の邪魔にならないようにと海を眺めてツイてたと口にして。

ムツキ > 「遺跡の情報ってのは、ある程度探索されてても売れるしな。
それでいて、お宝さがしっていう面白い事もできるなら俺は、分け前等分なら文句は言わないな。
それこそ、手伝った時に得た情報打った金も半分ずつしてもいい位だ」

探索されきり枯れたとみなされない限り、ある程度の買い手は出て来るからな、と笑いながら。
操舵しつつ。

「早くつけば、その分遺跡にも早くいけるしなぁ。
今回に関しては互いに利益があって、こっちも助かったよ」

遺跡の情報をしった相手が、急いでいるらしいことはなんとなく判ったので、そんな事を冗談ぽく言って。

そうして、船は本来よりも早い速度で進んでいく、運の良い事におかしな天候にもならず、ほぼ予定通りに王都へはたどり着くことになる。
遺跡で、同乗した彼女が何かを見つけたのか、手伝いなどはどうしたか、それは今はまだ判らない先のお話……。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からクローナさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からムツキさんが去りました。