2021/11/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にジギィさんが現れました。
■ジギィ > 晴れ渡った水色の空は高く穏やかな海風の吹く日。
広大な船着き場は今日も働くヒトや行くヒト、来るヒトやそれを迎える商人やらで溢れ返って賑やかだ。
特に船着き場は様々な場所からのモノの中継地点でもある。商われているものも多種多様で、それを目当てに陸路で来た人々も船着き場へと流れ込んでくる。となると更にそれを相手に商う者も出てきて、兎に角露店の多様さには常事欠かない。
「…ほぉーん……」
そんな露店の並んださらに先、かくれんぼの子供くらいしか来ないような船着き場の端のほうで、空き樽に腰掛けているエルフがひとり。薄いクレープのサンドウィッチを手に、ひとくち噛り付いたところで何やら感心したような唸り声を上げていた。
(不思議な香り…肉と調理法と……これハーブかなぁ……)
もぐもぐと頬を膨らませながら思案する。
目をぐるりと上に向けると太陽は橙色。そろそろ露店商たちの中でも、早いものは引き揚げ始める頃あい。
一通りひやかし終わったのでもう用事はないと言えば無いけれど、行き交う人々を眺めていて飽きない場所でもあって、少し思い切れないでいる。