2020/07/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 夕暮れの船着き場はいつも、サーカスの終わりみたいな雰囲気だなと思う。
船着き場に並ぶ屋台を出す店やの店員もそれが目当てで街から繰り出して来る人々も、勿論船から降り立った船員やら旅客やらも
皆がなんとなく名残惜しげで、それでいてじわじわと迫りくる夜の帳に追い立てられるように各々の行く先へと散って行く。
そうやって夕焼けに照らされながら三々五々していく人出を眺めながら、船着き場の端で木樽に腰掛けている女がひとり。
ひとしきり眺め終わるとふうん、と紅い唇を尖らせて
抱えていた紙袋から女の片手に余るくらいの大きさの中華饅頭を取り出し、がぶりと食らいつく。
齧った端からふわりと湯気の出るそれは、閉店間際の屋台で値切ってせしめたものだ。
シェンヤンの特徴濃い女はそのままむぐむぐと頬を動かしながら少し、考えるように首を傾げて…やがて、ごくんと飲み込むとまたふうーんと吐息を漏らし
「…結構、良いセン行ってる」
なんて偉そうに、いっぱしの感想を呟いた。
■ホアジャオ > 公主の降嫁の影響か、最近は王国にとっては敵だったはずのシェンヤンの文化がソチこちに流れ込んできている。
中でも料理なんてものは歓迎すべきもので、この頃に至っては
『王国風シェンヤン料理』
『本格シェンヤン料理』
『シェンヤン風王国料理』
と堂々看板は見るようになったし、
『シェンヤン郷土料理』
何て店も見るようになった。
これを購入した屋台の店員はシェンヤン出身に見えなかったけれども
春雨に煎り卵と人参と牛肉のほろほろしたやつをシェンヤン南部風のちょっとピリっとした味付けに、ふかふかの厚めの皮のこれは
「―――ウン、悪くない」
二口目、口に含んでもぐもぐしながらご満悦の表情。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にゼロさんが現れました。
■ホアジャオ > 【事情で退室します!】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。
■ゼロ > 【事情、了解しました、此方も失礼します。】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からゼロさんが去りました。