2020/03/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 天気は晴天。のどかな風が吹く、昼下がりの船着き場。
港に寄せる波が穏やかに弾き返す光は春の色。

行く人に来る人、またその人たちを見送ったりそれを相手に商売をする露店まで。
人種性別老若さまざまな人々が、また職業伝統色々な特徴をもつ服装で行き交って彩を添えて、船着き場はいつもの如くの賑わいようだ。

その港の端のほう、主に貨物船が停泊する場所に木箱が積み上げられた一角。
その山の一つの頂に今、緩い風に三つ編みをなぶらせる女がひとり。
行き交う人々の背丈より2つ分は高い所に腰かけて、後ろ手に手を付きながらはみ出した両足をぶらぶらと揺らしている。
その足元方向、木箱の山の下には、うすっぺらい木の板がひとつ。
曰く

『腕相撲:参加費10ゴルド 勝ったら50ゴルド!』

今は石畳の地面にぺったりと張り付いて、それでなくても端っこのこの場所で見向きをする人は当然いない。

「―――…丁度良い値段だと思ったンだケドなァ……」

陽光を眺めるのも飽きて来たのか、紅い唇を尖らせて地面に視線を投げる。
参加費があんまり高いと参加はしてくれないだろうし、勝った報酬が高すぎてもなんだか怪しまれるんじゃなかろうかと色々考えた値段設定だったのだけれども
果たして食いついたのは冒険者らしき男2人くらいで、あとは閑古鳥のまま。
まあ口実に喧嘩をふっかけるためだけだったから、お金が儲からないのはいいのだけど。

「无聊(つまンない)……」

女ははあーと溜息つくと膝に頬杖をついて、視線はなんとなくぼんやりと、行き交う人々の彩を眺めている。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に黒須さんが現れました。
黒須 > (またしてもここにやってきた。
ここで買える酒はかなり品質が良く、美味しい。
ツマミも一緒に帰るため丁度良かった。)

「たまには…土産を買うのも良いな…。」

(一緒に買ったのは魚の干物。
臭いは強いが魚の味は強く美味しい、軽く炙れば味も染み出て酒に合う。)

「…あ?なんだ?」

(石畳の上の座る少女を見つけて片眉を上げた。
そちらに近づけば、見覚えのある顔を見つける。)

「…ホアジャンじゃねぇか…。」

(少女の目の前に立ち、何をしているかと聞こうとしたが近くの看板を見つけてはあぁっと反応する。)