2020/03/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にソーニャさんが現れました。
■ソーニャ > ―――――全く、人間というのはどうしてこんなにも。
立ち並ぶ倉庫に遮られ、潮風も通り抜けない薄暗い倉庫街の一角。
袋小路に追い詰められた状態で屈強な酔漢たちと相対していながら、
己は飽くまでも強気に、男たちを睨めつけていた。
其の眼力が彼らにまるで通用していなくとも、態度を変える気は無く。
「何度言えば理解するのかしら……其処、退きなさいって言ってるのよ」
彼らの酒臭さと言ったら、取り囲まれているだけでも悪酔いしそうであるし。
勿論、たとえ素面だったとしても、こんな薄汚い連中と遊ぶなんて真っ平御免である。
しかし、悲しいかな己には、彼らを蹴散らす術が無い。
睨むだけでひとを射殺せるならば、もうとっくに、己の足許は屍累々であったろうが――――。
■ソーニャ > 埒が明かない―――――
そう思ったのは、己だったか、其れとも。
次の瞬間、紅蓮の炎が己の身を巻き込み、ごう、と舞い上がる。
己を取り囲んでいた男たちが慌てふためき、後退り、逃れようとし、
―――――そうして、刹那の後。
其処に残るものは、何も無かった、という。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からソーニャさんが去りました。