2020/01/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に海石榴さんが現れました。
海石榴 > 偶にはゆっくり月見酒も悪くないかなと久しぶりの揺れない地面の上で酒を傾けている。

ダイラスの船着き場
真夜中の海は静かだ。
ギシギシと揺れる船の軋みはいつも聞こえている音なせいか落ち着く。

唇に銜えた細巻きの葉巻と、手に持った丸いフラスコ型の赤いラムだけを持ち、時折月に煙が被さる様に宙へ吐く。

「静かだなぁ、アタシ以外誰もいないや。」

少しぼぅっと歩けば喧騒だって広がっていそうだし、愚か者を海に沈める輩だっていそうだ。

けれどもこの辺りは暗く月明りが目立って波と船の軋みのみ。

潮風も浴びるものの、豊満な体を隠そうともせずに胸元を開けながら、逆にラムの火照りが涼しく感じるようだった。

「こいつをカラにしたら女でも抱きに行くかな。」

揺れるレッドラムを宙に挙げて透かし見ながら、ゴボッと口の中へ躍り込む熱。

酒の酒気が唇から零れないうちに、葉巻の紫煙が入り込み濃く吐き出されていく。

「ふぅぅぅぅ~……うめぇ♪」

海石榴 > 「ぷはぁ」

ラムも空になってしまい、欠伸を一つ。
伸びをしながら筋肉質な体を回すと、関節の盛大な音が鳴りながら火照る体とまだ熱を持つ喉を持て余す。

「こんなに冷えてるのに体が熱くてしかたないよ……そろそろ街中に入ろうかな?」

ひっくっとお決まりな喉から零れる声と共に、空のラム瓶を置き去りにして街の中へ。
酒場と娼館どちらへ行こうか?

適当に強姦するのもいいけれど、今の時間帯では食い散らかされてるようなものだろうか。
まぁ食べ応えのある子がいればそれでいいか、と唾液たっぷりな牛舌らしく舌なめずりをしながら笑みを浮かべ。

「~♪」

鼻歌交じりに静かな船着き場を後にする。
ここももう少しすれば荷を積み出向しようとする者らが表れ始めるだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から海石榴さんが去りました。