2020/01/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (何の前触れもなく、ただただ散歩をしていた。
平民地区を歩き、馬車に乗っては船着き場へ
平民地区の広場以上に賑わいを見せるその街並みを見てはその中に紛れ込む。
服の色は地味のはずだが、漂う人外のオーラに高身長によって目立つ姿をしたいた。)
「ん、たまにはここで酒を買うか…。」
(そう思い、近くにある酒場にやってくる。
適当でうまそうな酒を選んでは購入し、それに合わせて食べるつまみも一緒に買ってはぶらぶらと丁度良い場所へ。
ベンチは周りの目を集めるため好まず、ほとんど誰も居ない場所で飲むことにした。
その結果、着いたのが木箱の積み上げられた場所であった。
誰も折らず、静かに過ごせそうだと思い、丁度良いと決めた。)
「・・・あ?この匂い…。」
(鼻を動かしてそちらへ歩いてみる。
嗅いだことある人の匂いとうまそうな匂い、それが漂えばその場所に軽々しく現れる。)
「…ん?お前は…。」
(目の前にいた少女を見ては片眉を上げて思い出そうとする。)
■ホアジャオ > 折しも紙袋を膝に乗せて、中へとそおっと手を差し込んで、白いフカフカの点心を取り出したところ。
ホカホカのそれを、細い目の黒い瞳をきらきらさせながら見ていると、聞き覚えのあるような声にぴょんと少し跳ねて、ぱっと視線を上げた。
「!……哎呀、久しぶりィ」
贅沢を楽しみ中なので、珍しく(?)とってもとっても上機嫌だ。
足をぶらぶらとさせながら、見覚えのある男に向かって肉まんを持っていない方の手を振って見せる。
「こんな夜ふけにアンタも晩ごはん?それとも何かやましい事でもしに来た?」
けらっと笑いながら首を傾げる。
本当に珍しく、喧嘩を吹っ掛ける以外の言葉を男へと投げかけた。
■黒須 > 「…ホアジャオだったか?あー…確かそんな感じだよな…。」
(不思議な名前であり、初めて会った時はコイントスの結果で喧嘩をし合った相手だ。
懐かしそうに思いながらその少女の隣に座るように座禅を組むように胡坐をかく。)
「散歩がてら、ちと休憩だ。
てか、なんだ?やましいことって…夜の相手探しか?」
(自分も隣で買った酒を開封する。
外国産の珍しい酒であり、とても強いアルコールの匂いがした。
強めの酒のつまみとして、甘いドライフルーツも取り出し、飲んではつまんだりした。)
「ま、それもあるだろうな…。
毎日の様に相手は探して、抱いているし…今夜も誰かを抱くだろうな…。」
(あまり馴れ初めていない少女に対し、さも当たり前かの様に話を続ける。)
■ホアジャオ > 名前を呼ばれると、更に上機嫌にうんうんと頷く。
隣に腰掛ける男を眺めてから、その紅い唇でがふ、と肉まんにかじりつく。
「最棒了(さいこ)~」
もごもごと動く唇から湯気とともに言葉を漏らす。
んふー、と鼻から漏らした吐息さえ、湯気のように白く立ち昇ったりして。
「夜の相手?喧嘩相手のこと?
まァ寒いときはぱーっとそういうやつ探してぶちのめしてから眠るってえのも悪くないよね!」
視線は湯気を立てる肉まんに貼りつけたまま、もぐもぐやりながら白い息を零しつつ、隣の男へと言葉を返す。
強い酒の香りが漂ってくると、鼻の頭にすこししわを寄せて男を振り返って。
「ねェ、お酒飲むと寒くない?強い酒だとあったかくなンの?
……ン?……フーン?」
男の手元の強い酒へ興味深そうな視線を送りつつ
『抱く』の言葉にはいまいちピンと来ていない様子で、曖昧な返事を返した。
それから手元の肉まんと、男の手元の酒を交互に見て。
「…ねェ、ちょっとコレあげるから、ちょっとソレ、飲ませてくンない?」
指さす先は、勿論男の手元の酒だ。
■黒須 > 「…ぁあ~…。」
(ある程度飲むと、低い声を出して美味に感じる様子。
かなり強い酒であり、体の奥から暖かくなる。
つまみのドライフルーツも酒に合い、いい味をしていた。)
「ちげーよ、俺は喧嘩相手なんざ作らねぇよ。んなめんどうなもの…。」
(自分から喧嘩を売るような事はしたくなく、出来る事なら避けたいと思っていた。
それなのに、この男は貧民地区最強と謳われていた。)
「ま、ガキにはわからねぇだろうよ…。
…あ?飲むのか?まぁ、別に構わねぇが…。」
(ちょっとばかし小馬鹿にするような口調でもう一口飲もうとするが、少女からの提案を聞いて片眉を上げて確認する。
その後、交換した。
自分の手に持っている酒と少女の肉まんを一度交換し、食べる。
ホカホカの肉まんが口の中で転がり、うまい肉汁が溢れる。)
■ホアジャオ > ガキ、と聞こえるとむっと眉を吊り上げて紅い唇が尖る。
「ちょッと!アタシもう、21なンだかンね!
喧嘩相手は面倒じゃないよ。その内大概、なんとなく仲良くなるし」
剣呑な表情で言った後、くるりと瞳を回してすぐににまあと紅い唇が弧を描く。
男が交換に応じるとたべかけの肉まんを手渡して、代わりに、見たこともない酒の瓶を。
その口へ訝しげな表情を近づけてくんくんと匂いを嗅いで、その酒精の強さにうはぁ、と一度渋面をつくってから
そおーと口を付けて傾けて、一口。
「!!―――――……」
口から鼻に向けて、酒精が突き抜けていく。
胸に広がる熱いものは決して悪い感じはしない、けれども。
「ありがと………
舌、びりびりする………」
ひりひりする舌を、冷ますようにひらひらとさせながら、男へと酒瓶を返した。
その手で、ドライフルーツの方もちょうだい、と手ぶりでせがんだりして。
■黒須 > 「そうかよ。
21でも色事のいの字もわからねぇんだったら、ガキ同然だろうよ。」
(ムスッと怒る少女を見ては、鼻を穿るかのような適当な様子で返事を返す。
自分によって、色事をしたことない女は全てガキ同然だと思っていた。)
「…ま、予想は付いてたな。
あいよ…。」
(酒を飲むとうまそうな反応はなかった。
そのまま、ドライフルーツを渡せば、少女が飲めなかった酒を平気な顔をして飲む)
■ホアジャオ > 「馬鹿にしないでよ!得意じゃないケド、解らない訳じゃないもンね」
べー、と舌を出して、全然威張れたものではないがふんと顎を突き上げる。
ひりひりする舌を風に晒してやりながら、渡されたドライフルーツを口に押し込んでもぐもぐとやって、漸くほっと息を漏らした。
それから返してもらった肉まんにがふ、とまたかじりつく。
自分の口元から立ち昇る白いものを夜空に追いかけて、唇は上機嫌だ。
そうやって肉まんのおかげか酒のせいか、紅潮した頬でもって男を振り返って。
「ガキだっていっちょまえにちゃんと喧嘩できンだから大目に見てよ。
あー夜の相手って、ソッチね?
まあハイブラゼールはそういうひと一杯居そうだし、お金だせばすぐ見つかンじゃないの?」
言い終えれば残りの肉まんを口に押し込む。
肉汁の沁み込んだところと、フカフカの少し甘い部分が入り混じって、そんで以てあったかく喉を通って行く。
上機嫌に足がぶらぶらと揺れる。
やがてごくん、と飲み込むと、ぽんと木箱から飛び降りた。
「じゃァさ、ついでだし何かの縁だしアタシと喧嘩してく?」
木箱に座る男を振り返ると、にこにこと提案を。
懲りない女である。
■黒須 > 「じゃあ、逆に聞くが…テメェは処女じゃねぇのかよ?
`その歳で処女な上に、わからないわけじゃないレベルなら…馬鹿にするなって話の方が無理だな?」
(ニヤリと挑発するような笑い方をする。
とことん、色事関係から引っ張って、少女をまだまだ馬鹿にし続けるのであった。)
「風俗に行けと?フン、お断りだ…。
あんなヤリマンどもの揃う店にはいかねぇ、道中歩いて…丁度良い相手が居たなら、ソイツを抱くだけだ…。」
(こう見えて、一度もそう言う店には行ったことが無かったのであった。
自信が性欲盛んなのは良いが、女が性欲盛んなのはなぜか気にくわず、道中で一夜を誘ってくる相手なら何とも思わずに抱くのみであった。
その後、酒が無くなり上機嫌になったであろう少女を見てはこちらも酒を進める。
その最中、また相手から喧嘩の申し出を言い渡されると、目をつぶった両目の内、片目を少女に向ける。
残っている酒を見る、それを一気飲みにし、置いて口を拭く。)
「…めんどくせぇ。
…おら、さっさと始めるぞ…。」
(嫌そうな雰囲気を出して頭を掻くも、そのまま、木箱から降り、振り返って少女の方を見ると、拳に手を重ねて、軽くコキコキと鳴らす。)
■ホアジャオ > 挑発の言葉にまたむっとした顔をすると、ふんす、と鼻息を吐いて。
「……そーいう経験ばッかで人を判断にするやつに、答える義理なンかないモンね」
これでも地元のワルの元締めもやっていた。
そこそこ挑発には慣れて居たりもする。おどろいたことに。
そのまま腕組みをして待っていると、なんと男から了承の言葉。
ついさっき、喧嘩なんてめんどうだって言っていた(今も言っているけども)のに。
「エ?良いの?
……ありがと」
細い目を目いっぱいひらいて瞬きをして、拳を鳴らす男を眺めてから
紅い唇はにまーと笑う。
ぽんぽん、とその場で数度、跳ねてから
少し、腰を落として構えて。
「じゃァ――…遠慮なくッ!」
たん!と軽くも鋭い音が船着き場に響く。
かき消えたような女の姿がひゅ、と風切って男の懐付近へ現れると
軸足を踏み切った勢いを乗せた鋭い回し蹴りを、男の顎へ向けて蹴り上げる!
■黒須 > 「フン、喧嘩売りの少女が、ただのゴロツキもどきにキレるとはな…。」
(そろそえ良いだろうと思い、ここらへんで弄るのを辞めた。)
「さっさと、終わらせろよ?
俺も、長引くのは好きじゃないんでな…。」
(そのまま、軽いストレッチをしてポケットに手を入れて立っている。
何の構えも無く、何の警戒もせずにだ。
そのまま、目にも止まらない速さでやってくる少女の蹴り。
自分の顎に向けて来ているとわかっていると、そのまま、軽く上を向くようにする。
少女の蹴りを利用し、その足に自分の体を乗せて上へと吹っ飛ぶ。
足にはぶつかった感触や反動はないが、まるでくらったように空中高く飛ぶ。)
「…さっきのは…喰らってもよかったな…。」
(今まで喧嘩で傷を負ったことのない男。
そんな男が、気まぐれに回し蹴りを直に喰らってもよかったなと思ったのは、奇遇であった。
そのまま、ホアジャオの真上に落っこちるようんいすると、ギリギリ体がぶつかる所で体勢を整える。
ホアジャオの頭の上には大きな黒須の靴のかかとがあった。
自分の体重を使い、落下の息を足に咥えて、強い踵落としをくらわそうとしたのだった。)
■ホアジャオ > さっさと、という言葉にまた笑みを深くする。
顎への蹴り、男の身体は上へと飛ぶが、当然の如く自分の脚に手ごたえはない。
とすると――――
注視していた男の体制がくるりと変わる。
その姿を最後まで見ることなく、女は前へと跳んで、ごろりと一回転して着地したであろう男へと向き直って
たん!
「でぁっ!」
また間髪入れず石畳を蹴る音が響く。
着地したばかりで体勢が整っていない筈の男の、足元目掛けて滑り込むような蹴りを
もし相手が少しでも体勢を崩せば、その身体に跳び上がってのしかかって、マウントを取ってやろうと――――
■黒須 > (前へと跳んでいくとそのまま地面に着地する。
足を伸ばしたまま、落下した際ちゅうの体のままになり、体勢を立て直すにも少し時間がかかる。
その後、すぐさま滑り込むような蹴りが当たる。
勢いに乗せてそのまま、低く一回転し、地面に仰向けで倒れる。)
「がっ!」
(思わず声が漏れてしまい、そのまま自分の体に少女がのしかかる。)
「あぁ?なんだ…俺は女に騎乗される欲はねぇぞ…?」
(ニヤリと歯が見えるような笑みをする。
その歯は普通の人間とは違い、獣らしい牙をした歯をしており、マウントを取られたとしても、平気そうな様子であった。)
■ホアジャオ > 仰向けで倒れた男にどすん!とのしかかって
上から見下ろしてやってるのに、平然と歯を見せて笑ってくる男の顎をぐわしと女の片手が掴む。
言うまでもないが、女とは思えないくらいの握力はある。
「アンタがなくても、アタシにはあンの……」
細い目を更に細めて
牙をむいた男の笑みに負けず劣らず、どう猛な笑みを紅い唇に浮かべる。
そのまますうーともう片方の手を振り上げると
(一撃で済ませれば、前みたいなカウンターは喰らわないもンね…!)
その拳を単龍眼拳に握って、男の蟀谷目掛けて振り下ろす!
■黒須 > (さっき入れたばかりの酒とフルーツの詰まった胃袋に反応する様に体重が乗っかる。
そのまま、女とは思えない握力で掴まれるも、自分以上にでかく、強い奴にアイアンクローされても同情しなかったのもあり、その痛みには耐性があった。)
「フッ、できるなら…それこそ、夜の相手にして欲しかったな?」
(変わらずの減らず口を叩く。
そのまま、構える体勢から見て、どこを狙うのかはすぐにわかった。
蟀谷へと跳んでくるその風圧、高い視力故に見えた軌道を読み取ると、そのまま、蟀谷と拳の間に手を挟む。
勢いよく、拳は黒須の手にぶつかり、二人の間に強力な風圧が起こる。
しかし、少女の強力な一撃は黒須の片手一本で止められた。)
「…一撃で済ませれば、何とかなると思ってたか…?
そいつは違う…俺はよ…どんな技も一撃だろうが連撃だろうが…吸収しちまうんだよ…。」
(そう言うと、そのまま、背中を軽く浮かして、思いっきり叩きつける。
自作自演な受け身を行うと、その反動で少女を軽く浮き上がらせる。
少しの隙間を器用に抜け出すと、そのまま構えを作る。
その構えはどこかで見たことある形であった。)
「シャンヤンじゃ…こういう独自の技があるんだろ?
これは…使えると中々に面白そうだな?」
(そう言うと、空中で浮いている少女の腹に手を当てる。
その構えの正体は…発勁であった。
少女の協力な拳の威力と黒須が元々持っている威力を掛け合わせた発勁を直に食らわせよとし、体に力を入れる。)
■ホアジャオ > ばん!と音立てて蟀谷を狙った拳が阻まれる。
小さく舌打ちして、男が次の行動に出る前に―――頭突きを喰らわさん、と
「ンなろ……!」
仰け反ったその身体が、男が反動で女を浮き上がらせる勢いにまんまと乗ってしまう。
結果、男が思っていたよりは、掌と女との距離は少しだけ、空くことになった、けれども―――――逃れられる、ことは無く
発勁、もちろん知っている。
来るであろう衝撃は、男の力と先の自分の勢いを乗せたものだ。
「!!!ッ、ぁ……」
それはまた、この間、男から喰らったものよりはひどくは無かったものの。
腹から背骨へと抜けていく衝撃に、視界がぶれる。
痺れたように四肢を動かせなくなったまま、女の身体はそのまま、地面へと落下して。
「…………ぅ…」
ばったりとうつ伏せに地に落ちたまま、苦し気に呻く。
「肉まん……でる…」
それだけは、避けたい。
呟いた後は無言で、ダンゴムシの様に丸くなって、何かを耐えているようだ……
■黒須 > (かなり大きな音が鳴り響いた。
黒須の放つ発勁は魔力で強化したため部分もあるために、かなり強力であり、衝撃波と共に鈍い音が静かな船着き場に鳴り響く。)
「…ふぅ…。」
(かなり集中してたために呼吸も止めていた。
軽く息を吐き捨てて脱力をし、正常の体勢に戻る。
行動に出る前に頭突きを生で食らったために鼻先が少し潰れた。
少々無理やり肉をもとに戻しながらも、鼻血を足してながら蹲る少女に近寄る。)
「・・・。」
(かなり苦し気にしている様子を見下すように見ていると、そのまま手を伸ばして、少女の首元を掴む。
すると、掴んでいる手に白い炎のオーラが纏い、手の甲には時計のような魔法陣が現れる。
そのまま、掴んでいる首の部分も同じオーラが纏わりつくと、軽く指先を時計回りに少し動かす。
すると、強い光を放った後にオーラは消え、同時に、少女が持つ吐き気も無くなった)
■ホアジャオ > どれくらいか、暫く。
ずぅっと続いたらどうしよう、と思いながら耐えていると、ふとその緊張を解くように、閉じた瞼の向こうから白い光が見える。
そのまま、身体はじんわりと暖かくなって――――
瞼の向こうの眩しいのが消えると、暖かさと、楽になった身体だけが、残された。
「………?」
そおっと何度か息をしてから、そおっと瞼を上げる。
それから、ダンゴムシの状態から上体をのそり、持ち上げて。
傍にいた男を、きょとんと見上げる。
ふたつ、みっつ瞬きをしてから、紅い唇が尖って行く。
「また、アタシの負け………」
はあ―――となが―――――い溜息。
それでも、吐きおわってから上げた顔は、上機嫌に笑って男を見上げる。
「ありがと!喧嘩も、さっきのあったかいのも。
あ――もう、悔しいから、また付き合ってよね!」
よいしょ、と立ち上がると、男の背中をバシーン、バシーンと遠慮なく叩く。
本人は、きっと仲良しの証のつもりだ。
そうしてきょろきょろと、船着き場を見渡してから月を見上げる。
「もういい時間みたいだし、酒場かカジノに行けば行けば酔っ払った気前のいい女くらい、捕まえられンじゃない?
ちょっと身体動かしたあとだから、アンタもきっと今日は気持ちよく眠れるよ!」
視線を下ろすと、紅い唇を三日月にしながら無責任な事を請け負う。
■黒須 > 「俺の魔術を使った…。
逆転の魔術…出来事を逆にする魔術だ…。
今、お前の吐き気をなかったことにしたところだ。」
(何が起こったかわからない少女に軽く説明をすると、そのまま悔しそうに呟いて長いため息を吐く様子を黙ってみるも、すぐさま上機嫌な顔になるのを見た。)
「また喧嘩すんのかよ…めんどくせぇ…。」
(全く乗る気じゃなさそう顔をしながら背中を叩かれる。
黒須の頑丈な体であるならば、この程度の叩きは全く持って意味はなく、平気だった。
その後、無責任なことを言い張る少女の様子を見ると、少し考える様に軽く上を見るが、すぐさま目線を少女へ)
「…いや。わざわざ、そこへ行って捕まえるのもめんどくせぇ…。
だからよ…変わりに、お前が相手をしてくれねぇか?」
(片腕を掴んでお互いの顔がかなり近い距離になるぐらいまでにすると、そのままゲスイ笑みを浮かべて聞く。
ニタァっとかなり悪意のありそうな笑みを、まじかに見せてはそんなとんでもない交渉をしてみることに。)
■ホアジャオ > 「哎呀……べんりだね、色々……」
ずるい、ぼそりと付け足すが、それをまた攻略するのもまた楽しみだ。
納得はしかねている様子だけれども、兎に角も次も付き合ってくれそうな男の様子に上機嫌に細い目を更に糸のようにして笑う。
と、
掴まれた腕にきょとんと視線をやって。
ずいと近付いた男の顔にもまた、細い目を何度も瞬かせる。
そのわざとらしいくらいの悪意顔を暫く眺めた後
女の方もにまあ、と笑って返してみる。
「アタシを相手にする、ってェと、夜通し喧嘩するってえことだかンね?
―――冗談はさておき。
散々馬鹿にしておいて、挙句にめんどくさいからって言われて頷くわけないだろ!
ナンパ成功するまで付き合ったげるからサ!」
行こう、と己の腕を取る男の手を取って、船着き場の出口の方へと誘う。
果たして、女の助力は、男の『今夜の相手』獲得に役立ったかどうか…
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から黒須さんが去りました。