2019/11/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 来る人に行く人、積み荷を運ぶ人足に送り手に引き取り手、船員に漁師に、それらを相手に商売をする人と様々が行き交う船着き場。
冬も近い季節とて陽が傾くのも早い。
午を過ぎれば早空は夕暮れに近い色に染まり、朝からかさを増すばかりだった人々の量も段々と減って行く。

その広大な船着き場の片隅、積み荷の空箱が積み上げられた一角。
丁度海風が遮られるように積まれた木箱の上で、猫たちが丸くなって寄り添い合い、饅頭をつくっていた。
茶色に白、黒にキジトラと色彩豊かなその毛玉から、よくよく見るとにょっきりふたつ、ヒトの足が生えている。

「―――ン…」

更によくよく見れば、毛饅頭はある一定の『呼吸』で以て、ゆっくり上下していたりする。
猫たちはお構いなしにてんでにいびきをかいていたりして、人々の喧噪もどこへやら、のんびりと平穏に温もりを満喫している様子だ。