2019/10/27 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にさんが現れました。
> ここは船着場の一つ、今まさに、一隻の船が到着をしたところだ。
乗客がぞろぞろと船着場へと降りて行く中、少女は一人、ぼーっと広がる海を眺め続けていた。
そんな少女がすでに船が着いた事に気が付いたのは、乗客がすでに全員降りた後であったとか。
船員がそれを伝えなければ、もしかしたら、船が発った後に気付いていたのかもしれない。

「あー…はいー…すいません、どうもありがとうございましたー」

船から降り、深々と自分が降りた事を確認した船員に頭を下げる。
言葉の端を延び延びに語る少女、どうも間の抜けたような感じを受けるか。
こうして、船着場を発った船を見送った後、少女はやっと船着場から移動を始めるのだった。

「えーっとー…地図…地図はー…」

がさごそと、唯一の肩掛け鞄と言う荷物から一枚の地図を取り出す。
この都市の地図だろう、それを広げれば、指先を当てて位置確認。
まず泊まれる場所とか、ご飯を食べれる場所とか、行かないといけないのだ。

> 何度も地図を指差し確認する少女。
終えれば鞄へと地図をしまい、まずは泊まれそうな宿探し。
地図では現在の宿泊状況は分からない。
宿はあろうと部屋が空いてなければ意味はないのだ。

「よぉし、頑張って探しましょー」

おー、と小さな握り拳を振り上げる。
しっかりと肩掛け鞄のベルトを握り締め、その場を後に。
近い宿からの確認開始だ。
傍から見れば、少女一人で都市の散策と危なっかしく見えるかもしれない。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からさんが去りました。